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那年花開月正圓 その5

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62~74集(大結局)

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 ラストに向かって、周莹の復讐が炸裂。手段が超絶武功の修錬だのCGいっぱいアクションだのとは違うものの、武侠迷的にはおもしろく見られました。

 とにかく、結末に触れないと何にもかけないんで、画像下はネタバレごめんです。

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 四爺の孫玉成を養子とし、名前を呉聘との子どもにつけるはずだった懐先と改めさせた周莹。わんぱく坊主のこの子と触れ合う中で気力を取り戻す。そこに「変法」のお触れを持って二爺の息子でようやく科挙に合格して皇帝派の官僚となっていた呉澤が戻ってくる。

 とられた工場とは別に新しく工場を始めようとしたとき、変法が取りやめになり、王爺が再び権力を取り戻したことを知る周莹たち。彼女たちの事業も北京の力関係に振り回されています。

 この辺からは、現実の清朝末期の歴史が物語にクロスしてきます。

 やはり生きていた沈星移に愛想尽かしされて、沈家への復讐をこっぴどく実行。沈家破産同然。それでもなお沈家から金をむしり取ろうとする杜明礼。
 周莹に助けられ、月生殺害の真犯人と言える杜明礼と王爺を告発しようと考えた沈四海は、罪に落とされ斬首。沈家滅亡。

 廃屋となった沈家の邸宅に姿を現した沈星移を新娘の装束で迎える周莹。やっとおさまるところに収まった感じが、沈星移は革命に生きると別れを告げる。

 次の目標は杜明礼。これもまずは彼の商売を崩壊させ、後ろ盾の王爺との関係にひびを入れる。

 杜明礼は逃走するが、趙白石の手配で発見され、自死。

 呉聘殺害の真犯人とその理由も明らかにされ、ようやくこっちも解決。長くひっぱりましたなあ。それにしても、呉聘、あんないい人なのに三人から毒を盛られるとは・・・

 これで、最終目標は王爺となりました。

 ここからが史実絡めながら、相当無理やりな展開としか・・・
 義和団の乱が起こり、北京から逃れてきた慈禧太后と光緒帝が呉家東院にやってくる。白い象を贈る的な嫌がらせされたんですな。
 
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 それを知って、二人を刺殺しようとする沈星移が侵入。そんなことをここでしたら、一族罪に問われて皆殺しと趙白石に言われて躊躇しているところに、もう一人の刺客が。こちらは変法と皇帝支持派で太后を殺そうとした呉澤・・・こっちの方がもっとまずいと焦る趙白石。外はもう官兵に囲まれている。で、自分が・・・と飛び出して、呉澤の身代わりに死ぬ沈星移。彼の犠牲で呉家は無事に皇帝一行を送り出すことができた。
 
 それにしても呉聘の死からここまでたった14年で、現時点32歳とはとても思えません。

 ま、ともかく・・・
 いくらなんでも、まったくおんなじ格好をした刺客が二人同時に現れて・・・笑ってしまった。
 この呉澤、呉漪の兄で趙白石の親友として登場しましたが、話が進むにつれてだんだんとおバカキャラになってしまいました。中の人はトンデモ笑傲江湖とかにも出てて、結構よく見かけるイケメンなんですが、めっちゃ残念な役です。

 ラストは数年後、周莹が懐先を留学に送り出すところに、字幕で載漪と大阿哥の末路が出て、周莹のその後も出て終わり。

 王爺こと載漪の末路は史実の通り。字幕で済まされてしまいました。ここで初めて載漪と明記。

 このドラマ、絶対的なヒロイン周莹と、彼女をとりまく男たちの話なんですね。

 夫となり早くに殺害されたことで、周莹の一生の方向を決めた呉聘。乱暴に求愛を続ける沈星移は彼女のためには命も惜しまないが、世の中を知るにつれて彼女より革命に命をささげることを選ぶ。
 そして、県令として彼女の成長を見、共に事業を進めてきた趙白石、ようやく結婚を申し込むが、結婚はできないという周莹の選択を尊重する。

 この三人に加えて、呉家の父、養父の周老四、西域の图尔丹、王世均たち呉家のメンバーといった男たちが、周莹を支え、彼女の希望を形にしていく。

 それに比べて、女性キャラはヒロインとの関係のあり方に関わらず、どのキャラも立場は違えど、狭い世界で生きている感じなんですよね。呉聘への歪んだ愛情で身を滅ぼした胡咏梅が、大奥ドラマのようなせこせこした嫌がらせではなく、一応は商売でヒロインに対峙しようとしたのでは視聴していて助かりました。もっとも毒もってますがw

 ラスト近く、沈星移の言葉を受けて、女性のための学校を作るという話が出てきました。これもなんか最近の朝ドラであったようでw

 ヒロインを際立たせるためにか、このあたりの男女の描写の格差が目立ちます。時代背景を考慮しても、ちょっとな~という点がありますが、それをフォローするつもりの学校開設でしょうか?

 周莹自身は、求婚された趙白石のもとに嫁ぐのは彼にしてもらったことを考えればアリだよな~と思いながらも、最後には自分の人生は自分で決めるという結論に至る。このあたりは実在の周莹のモデルになった人がどう考えたかは別に、現代の価値観をとりこんでますね。

 最後に慈禧太后たちが呉家に来るというのは、話を終わらせるために力任せに持ち込んだ感じで、刺客エピソードといい、どっか于正が乗り移ったようでした。もっとも史実なのかもしれないですが・・・私にはそんな知識はないのですw
 
 74集見終わりました。おもしろいという評判通り、最後まであきずに見終わることができました。これとバランスをとろうとした画江湖之不良人の方がうじうじねばねばしてしまったのが、計算違いでした。まあ逆にこっちが思いがけず小ざっぱりしてたんで、やっぱリバランスはとれたのでした。

演員
 
演 員       角色  配音 
孫 麗   飾  周莹
陳 暁   飾  沈星移
何潤東  飾  呉聘
任 重   飾  趙白石
俞灏明  飾  杜明礼
胡杏儿  飾  胡咏梅  李世栄
劉佩  飾  周老四
張晨光  飾  呉蔚文
謝君豪  飾  沈四海  周野芒
曾 淇   飾  呉漪
周麗淇  飾  千紅
李鐸鋒  飾  王世均
王浩宇  飾  韓三春
許芳铱  飾  春杏
侯長栄  飾  呉蔚武
張天陽  飾  呉澤
譚希和  飾  呉蔚全
李 解   飾  沈月生
高聖遠  飾  图尔丹  趙岭

職員
出品人王琛、梁英建、呉宏亮、耿殿根、呉国華、原向陽、王建軍、卜宇、孫忠懐
制作人趙毅
監 制張軍、姚立軍、樊帆、蒋小平、陳雨人、韓志杰、王娟、任剣偉、高王珏、李歓、韓佳衛、王大為、李萍
導 演丁黒

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