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琅琊榜之風起長林 その10

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無駄口と演員表

 ドラマクリアされた方向けです。ご用心を。

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 主人公は誰だった?とか、珍しく妄想が沸き上がる・・・

 演員表とかだけのつもりだったけど、後から言いたいことが次々出てくるんですよね~

 で、このドラマの主人公は結局誰だったんだ?

 前半は平章と平旌の兄弟、後半は平旌というのが普通なんでしょうが、どうもしっくりこない。裏の主役は蕭元啓で決まりでいいんでしょうけど。

 これだけを単独で見て、しかも武侠ドラマ的に見たら、平旌の成長をテーマにした物語。

 けど、やっぱり、後だし続編とはいえ、というかだからこそ琅琊榜と併せて見た方がドラマが楽しめると思うんですよね。

 それは回想シーンを持ってくるとかいうことじゃなくて、逆に確実に琅琊榜の中で語られた出来事、人々の思い、後に託された何もかもが50年という時間の中で陽炎のように揺らぎ、消えていこうとしている。その事実。

 今の小皇帝は武靖帝蕭景琰の孫ですが、赤焔軍と祁王の冤罪事件がなければ、この帝位は祁王の血筋の誰かだったかもしれない。それが庭生であった可能性もないわけではない。側妃でもない母の子という生まれだと、正妃とかに子ができた場合は帝位は難しかろうと誉王がw

 その庭生の長林王という地位は、景琰が養父となり、皇帝家の一員となったためだけでなく、数々の軍功に支えられているわけだが、彼は結局自分の出生を知らされなかったんだろうと思う。でなければ、知っていてもそれを自分一代の秘密としては墓に持って行ったんですね。

 世子とした平章は、実は庭生の義兄弟路原の遺児。梅長蘇の計略で、言わば「庭生のついでに」掖幽庭から救い出された一人ですが、共に軍にいて戦ってきた路原が莱陽王の一味となってしまった哀しさ。事情を知らない彼にしてみれば、庭生だけが優遇されることへの複雑な思いもあったはず。「お前が一番年上なんだから、弟たちの面倒を見てやれ」という梅長蘇の言葉が虚しく響く。

 その遺児、平章を世子としたことは、長林王家にはこの後祁王の、大梁王家の血筋でもなく、掖幽庭の奴婢出身の血筋が続いていくことにもなるわけです。王家の血筋なんてなんぼのもんじゃと、鮮やかにひっくり返してくれました。
 長林世子は大哥だと言っていた平旌が、この後策児に長林王の地位を譲ったりしたら、結局そうなるわけです。

 これも50年前に、蕭景琰と梅長蘇が庭生のためにと考えたシナリオが時の流れの中で、形を変えて彼らの考える以上のものになってった。

 梅長蘇が死をかけて戦場に出て行った大渝との北境の争いは、とにかく一度は沈静化したものの再び攻撃に出ようとしている。それを防いだのが、こちらは祁王の孫にあたる平旌。時を超えて、因縁の戦いが再現されている。
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 謀叛計画を進める蕭元啓が選んだのは、あの九安山での三月春猟・・・あっさり行事そのものが中止になっちゃいましたが、誉王の謀反失敗を知らないはずはないと思うんですけど、これも時間が呑み込んでしまったんでしょうか?

 こうやって、時間の経過の中で歴史が繰り返されたり、新しい世代が新たな価値観や思いをつけ足したりしつつ、梅長蘇たちが残した様々なものや人々の思いが拡散し、あるいは消えていこうとしている。それがこの風起長林の世界ではないかと思うんです。

 その象徴が、最後に登場した寒々とした廃墟となってやがて朽ち果てようとしている蘇宅の姿。
 この場面一つで、この物語世界は確実に琅琊榜の世界だと納得させてくれました。そして50年という時間がその上に流れたんだと・・・

 結局、このドラマの主人公は50年という時間そのもの、あるいはそれをどこかで見ているもういない梅長蘇なのかもしれません。

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 で。その空白の50年。物語られなかったこと=妄想のネタが数限りなくあるわけで・・・

 先代の莱陽王が引き起こした事件の詳細はどんなんだった?
 なぜ景琰の息子の正妃は両方ともこんなのになったのか?
 どう考えても晩年あまり幸福であったとは思えない景琰のプライベートとか、彼は梅長蘇に約束したように好皇帝になれたのか?
 掖幽庭から靖王軍に入った路原、庭生、林奚の父林深の三人、特に庭生以外の二人はどんな人生を送ったのか?
 ドラマ版霓凰郡主は、あの後どう生きたのか?
 飛流、言豫津、蕭景睿たちの消息は?
 皇帝蕭景琰は庭生に何を語り、藺晨は何を伝えたのか?
 江左盟が金陵から姿を消したのは、もともと縄張りの外だからとは思うけど、影も形もないのはなんで?
 
 私自身は今は二次創作はしてないんですが、例えば例の密道。

 梅長蘇が埋めてしまえと指示を出し、埋めましたと言ってたのに、なぜまだある?しかも、平旌が父にめっちゃ叱られたと言っていることから憶測すると庭生は知っていたらしい。
 となると、景琰が長林王府としてかつての靖王府を与えた時に、庭生に密道の存在を教えたとしか思えない。

 そして、秘密裏にもう一度掘り起こさせたんじゃないか?景琰が人知れず旧蘇宅を訪れ、亡き友を偲ぶ様子が・・・

 さらに、時にそこに藺晨が現れて・・・とか、妄想を手繰り始めるときりがないんで、自粛。
  

 と、いらんこと考えていたんで、後回しになった演員表。
 ただ、あちこち探してもまだ完全版はないようなんで、とりあえず今の時点で詳しいのを参考にしました。もっと詳しいの出てきたら、追加します。自分では拾わないぞ~

 登場人物には、長林王となった庭生とその義兄弟二人のほか全く同じ演員で再登場した寧王、演員は変わったけど50年前と変わらない藺晨、死が伝えられた穆青を除くと物語の中に直接琅琊榜のキャラは出てきません。梅長蘇、靖王、飛流は庭生の回想としては登場するだけです。個人的にはこの回想シーンはなくてもよかったと・・・言及するだけで勝手に脳内再生しますからw

 配役的には、当初疑問視する声も多かった黄暁明の蕭平章はよかったと思います。彼は神侠侶の楊過で知ったわけですが、デビュー当時の無敵県令の悪辣な太子役から、大漢天子3部作、上海灘、鹿鼎記・・・と見てきました。どうも時に生真面目というか肩に力が漲っているというかところがあって、それが良くも悪くもあったんですが、今回は適度に力が抜けて、いい感じでした。

 平旌の劉昊然は、前半のお気楽な次男坊が人間として成長していく姿を演じたわけですが、まだ20歳そこそこなんですね~これからの俳優。

 それは元啓の呉昊宸も同じでこちらは歓楽頌にも出ていたらしいです。

 林奚の張慧雯たちも含めて、この20代初めの若手を一回り二回り以上年長の俳優たちが支える形。赤ん坊から爺様まで年齢構成的には極めてバランスが良かった。無理やり小鮮肉揃いにしたドラマなんかとはさすがに違いますな~

イメージ 4

 ついでに琅琊榜の中の人もけっこう転生してました。演員表にある莅陽長公主、夏江、宇文念の他にも出てたので、探してみるのも楽しいかもw

演 員       角 色    配 音
黄暁明  飾  蕭平章    黄暁明
劉昊然  飾  蕭平旌    馬正陽
佟麗婭  飾  蒙浅雪    韓嘯
張慧雯  飾  林 奚     朱蓉蓉
孫  淳  飾  蕭庭生    孫淳
呉昊宸  飾  蕭元啓    郭浩然
梅  婷  飾  荀皇后    梅婷
張  博  飾  荀飛盏    宝木中陽
郭京飛  飾  濮陽缨    郭京飛
毕彦君  飾  荀白水    李立宏
劉  鈞  飾  梁 帝     劉鈞
喬  欣  飾  荀安如    徐佳
胡先煦  飾  蕭元时    馬斑馬
金澤灝  飾  岳銀川    魏超
成泰燊  飾  墨淄侯    商虹
邢岷山  飾  段桐舟    趙銘洲
尤  勇  飾  宋 浮     宣暁鳴
柴浩偉  飾  鲁 昭     凌振赫
劉  琳  飾  莱陽太夫人   劉琳
賈媛媛  飾  掌事姑姑   劉芊含
邵偉桐  飾  何 成      王冠南
施  詩  飾  重華郡主   劉校
岳  暘  飾  張府尹     岳暘
張棪琰  飾  云  姐      張凯
王永泉  飾  黎老堂主   宣暁鳴
王慶祥  飾  藺  晨      商虹
張昊唯  飾  藺  九      姜広涛
趙  達  飾  拓跋宇
陳牧揚  飾  狄 明


職員表
制作人侯鴻亮
導 演孔笙、李雪、魏玉海
副導演(助理)王宏
編 劇海宴

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