1~36集(大結局)
6月スタートのクライムドラマ3本の二つ目。
数は一番多いけど、35分平均なので、実質的にはみんなおんなじくらいのボリュームです。
最後まで見ても、これが一番「普通のクライムドラマ」
冒頭に未成年が見る時には保護者の云々と字が入ってますが、さほどのことでもなかったです。
厄介な事件を担当する特捜班が一見不可解な殺人事件に取り組んでいくというドラマ。リーダーの尚桀、法医の夏蛍と刑事の李学凱、情報分析担当の宋咪、心理分析の新人英鳴の4人が次々起こる殺人事件に立ち向かっていきます。全体を通すような謎とか、主人公たちの過去にかかわる大きな秘密とかはドラマで見た分ではなく、3本の中では一番ふつうにクライムドラマだという感じがします。
主人公が法医なので、死体が出てきたり、解剖場面が出てきたりしますが、法医秦明のようにモザイクはかかっていません。先に言い訳してあるためでしょうか?
事件は、エレベータの中で突然人が死ぬとか、販売された蘭の鉢にばらばらにされた人骨が入っているとか、殺人をあおる謎の人物とか異様な事件続きですが、それが主人公個人にかかわってくる話は最後の一つだけ。SF風味もなくて「改造人間」を作っている闇の集団が出てきたりしません。
セットや衣装なども地味だけどしっかり作ってる印象です。
ただ、初め夏蛍に反感を持っていた尚桀と彼女の間になんとなくいい感じ~が生まれてきたと言う「やわらかい」雰囲気が入れられていて、猟奇的で暗く単調になりがちなストーリ展開にアクセントをつけています。
雰囲気的には「2時間ドラマ」?
アメリカのドラマだと普通に?やっていた死体を虫を使って白骨にするという場面が、そのことよりも遺族との関わりや思いを丁寧に描いていたのが印象的でした。
夏蛍は張齢心。琅琊榜の夏冬でおなじみ。
尚桀は高仁で金玉良縁などに出ていた人ですが、私にはこれが初めて。
李学凱が蔡宜達、この人張紀中版の侠客行で主役の石中玉と石破天をやっていて、キャスティングに疑問だったんですが、この配役はあたりです。
こういう捜査チームのドラマはよくあるのですが、このドラマはリーダーの尚桀の造形がいいと思います。先頭に立って事件に向かうリーダーであるのはもちろん、部下への指示の出し方、上司とのやりとりとかがキリッとしていて小気味がいいです。
36集できちんと終わってますが、このドラマはエンドレスでシリーズ化できるタイプなので、続編出てくかもしれません。
全くの余談になりますが、ドラマのオープニングで流れるインストルメンタルのテーマ曲にすごく聞き覚えがあったんですよね。CSI:NYのエピソードにアダムとチャット中に女子大学生が殺されるというのがあったんですが、この被害者が作曲した曲に通じる曲調じゃないですか?印象的な曲だったんで耳に残ってたんですが・・・ま、というだけのことです。
演 員 角 色 配 音
張齢心 飾 夏 蛍 張
高 仁 飾 尚 桀 王 凯
蔡宜達 飾 李学凯 凌振赫
張家鼎 飾 英 鳴 楊天翔
呉曼思 飾 宋 咪
職員
導演扈耀之
編劇徐婧
撮影丁文俊
配音導演扈茜茜
美術設計王朋玉
造型設計申澎
服装設計張迎春