19~36集
なんだかな~~と思いつつ、さっさとクリアしました。
天盛長歌や沙海は集中度90%以上で見てるんですが、これ60%くらいでしか見てなかったんで、ミスもいっぱいだと思います。ま、いつものことですが・・・
ネタバレ配慮してませんので、画像以下は立ち入りご用心です。美しい画像だけど、私の武骨なおじさん李嗣源イメージが泣いてます・・・
朝廷を見ても、姽嫿城やそれ以外を見ても権力を持っているのにはロクなのがいない。彼らに徹底的に虐待され続けるヒロイン晩媚とその影子長安。それにもかかわらず着々と力をつけ、姽嫿城の中でレベルアップしていく晩媚。彼女がそうやって地位を上がっていく裏では満身創痍の長安の犠牲的献身がある。互いに愛情を覚え、姽嫿城を離れることも計画するが、不発。
もう一人、彼女を愛しているという姽嫿城の公子こと李嗣源は、目が見えてないことにして国王李存勗から身を守ってきたが、いつの間にかその設定放棄。寧王として、軍を率いるようになりました。
こちらでは李存勗と李嗣源の間で王座を争う陰険な争いがあり、姽嫿城でもより上の地位を狙う争いや城主の座を奪おうとする争いがある。そこへもう一つ、実は太平公主の血脈だった長安こと謝歓が、楚王として遺臣たちを率いて決起。
姽嫿城から舞台は広がり、その辺はあっさりとイラストとナレーションで解説してすっとばしてます。なんか最近このパタン多い気がします。予算削減?
ところが、城主姹蘿に晩媚が挑むと聞いて、晩媚が危ないと長安は姽嫿城に戻ってくる。一応、彼のもとに集まった者たちの今後は李嗣源に託したようですが・・・
そして、晩媚に自分の内力を与え、自分は姹蘿の影子刑風に捉えられ、拷問にかけられた挙句に虐殺されてしまう。
ラスト、姹蘿を倒した晩媚は、姽嫿城の城主になる。長安の面影をおいつつブランコ・・・
ざっとこういう流れなんですが、これ、なぜ李嗣源と李存勗なのか?なぜ200年も前の太平公主の血脈でなのか?とかここらへんから疑問があります。この時代背景を選んだという理由がよくわからない。李克用の仮子李嗣源が、実子栄存勗から王位を奪うという史実があるから、ここで「公子」はラストの晩媚にしっかりかかわらないまま。最後に自分を支えてきた月影が李存勗のもとに去ってしまっていますが、この公子サイドのストーリもなんかに煮え切らないまま。
私はこの話は、長安や公子以下の男たちの死屍累々たる犠牲の上に、晩媚という花が一つ開くという展開をすると思ってたんですけどね~。李嗣源でなかったら、長安と枕並べて晩媚のために命投げ出すとかできたのに・・・<ひどいw
ストーリ展開としては、ちゃんと晩媚を中心に回っています。彼女が暗殺指令を受けて出ていくその任務の一つ一つが物語の本筋に絡んでくるのですが、そこに急に武林設定が出てきたり、昔の因縁話が出て来たりするのが、ドラマ自体の36集という長さのわりに多すぎて、この場合話にまとまりがないように感じられてしまいます。
暗殺組織であり、李存勗の道具でもある姽嫿城は古龍の描く移花宮とか快活林あたりを持ち込んできたんでしょう。内部のまがまがしい組織構成は十分すぎるほどに描かれていますが、そんなに思いつきで配下を抹殺してたら手練れがいなくなってしまうだろうとか、地殺候補として入ってくる娘たちはともかく影子の方はどうやって補充してるのかとか、晩媚の教育促成栽培にもほどがあるとか、いろいろw
長安の「実は王子様でした」設定もなんで必要であったのか?ヒロインの無双度をアップして話を派手にするためではなかろうかとは想像できるんですが、そのことが晩媚との関係に大きな影響を与えてないんですよね。一度、別れることにしたというだけ。
公子の失明、回復、でも外には秘密というのも、公子の乳母を虐殺して見せて失明の真偽を確かめるというグロテスクな場面にいかされただけで、気が付かないうちに公に「視力回復しました」になってた。科白では触れてたと教えてもらいましたが、あれだけ用心してた李存勗達の反応なさすぎ・・・
こんな設定があったらいいだろうなというような思い付きをどんどん取り入れていったんでしょうか?場面単位で見るとおもしろい話も全体を通してみると、散漫な印象がぬぐえません。
同時に見ている天盛長歌がまさにプロフェッショナルな作劇を楽しませてくれているのに対して、こちらの脚本はこなれてなくて素人っぽいというのでしょうか?でも、CGの扱いやアクション、色彩の設定なんかには素人っぽさは感じられません。
なんだかんだ文句言ってますが、途中で放棄するようなこともなくさっさと見終わってしまったのも事実です。個人的評価は微妙かなあ~
演員表
李一桐 飾 七雪/晚媚
屈楚萧 飾 長安/謝歓
汪 鐸 飾 公子
李子峰 飾 刑風
郭雪芙 飾 流光
徐洁儿 飾 姹夢
馬 歌 飾 月影
蘇小玎 飾 李存勗
尹鋳勝 飾 越軽涯
李羿瑄 飾 阮娘
職員
制作人張偉
監 制徐紀周
原 著半明半寝
導 演易軍
編 劇繆文静、丁婭、舒広金
美術設計邸琨
動作指導郭勇
造型設計許民玲、陳永、譚小詩、陽東霖
服装設計杜慶歴
視覚特效張婷