1~30集
武侠ツアーの旅日記お休みして、開封でたった1集分配信が残ってたのを見た「法医秦明之幸存者」です。
旅日記写真の整理が間に合わなくなってきたので、ちょっとお休みさせてください。
張若の法医秦明第1季、劉冬沁の第2季清道夫に続いて発表された作品ですが、全く別のシリーズです。
ただ清道夫が終わるや否やスタートしたため、比較されるのは仕方ない。というか、比較されてもなんもかまわないぞという強烈な個性を持っています。
主人公の秦明は、第1季の張若が素晴らしく個性的で魅力的なキャラを作り上げ、それを引きずった第2季の劉冬沁は損したね~というかお気の毒に~という感じだったのですが、そういうしがらみのない経超版はまた独自の秦明を作り上げています。
先行した二人の秦明に比べると普通の社会生活も送り、友人たちと会食をしたり、弟子を指導したりしいます。
彼はもともとは法学部で学ぶロック青年だったが、10年前に恋人の凌月が殺された上に心臓を持ち去られ、しかも事件は未解決のままという事件に遭遇、それ以後直接被害者にかかわりその言葉を聞く法医学者に進路を変えた。
警察の中では有能な法医学者として、刑事課長の林涛や鑑識課の王珂、助手の陳詩羽と共に事件解決に活躍している。ただ、解剖台に横たわる死体と会話しては事件を解決するヒントを得ているという面もある。
個人生活では、ザリガニをメスで捌いて食べるとか異常に潔癖で・・・ということはないけど、全く人のぬくもりを感じさせない広い部屋に一人住み、淡々と暮らしている。
姉の娘を預かっては一緒に遊びに行ったりと二つのドラマには出てこなかったエピソードも出てきました。
事件解決にも力を発揮する秦明を取材するという目的で広報課の王伶俐が龍番市公安局にやってくる。彼女は犯罪心理の専門家で、次第に事件の解決にもかかわるようになってくる。
今回もここの事件を解決しながら、凌月の事件を発端とする死体の一部を持ち去るという猟奇的な連続殺人事件の謎を解いていくという流れは一緒です。
でも、導演が暗黒者や執念師の周琳皓なので、やっぱり彼らしい一癖ある雰囲気が出てきています。
それに主演の秦明の経超は暗黒者第1季の尹剣、執念師第1季の明天を演じていましたし、王伶俐の艾暁は執念師の曲小弯、つい先ほど見たばかりの熱血学園の王恩珠で、周琳晧ドラマの常連と言ってもいいと思います。
とにかく三つ並べるとこのドラマが一番この30集だけで完結していると感じました。
今回の秦明は、凌月の仇を討つために法医学の道を選んだということが明確で父親の話は出てこない。学生時代とはすっかり人格が変わったように見えても、実はめっちゃくちゃ熱い人物です。常に冷静で有能な法医学者という外見は実は彼が凌月の死後に作り上げた鎧なんだろうなと思わせます。
そのことが犯人に誘導されて出て来た先行の二作とは違って、凌月と同じ一連の事件だと確信した時から燃え滾っています。その様子を見て暴走を心配する林涛や陸詩羽。実際に暴走してしまうわけですがw
秦明だけでなく林涛たちのプライベートも多く描いているのも特徴です。
そして、このドラマは続編も作れないわけではないけれど、きれいに終わっています。
一連の犯行の最初と思われた凌月の殺人の前に、殺人に不慣れだった犯人から逃げおおせた「幸存者」がいた・・・ということから、一気に事件が解決に向かって進みだします。
過去にとらわれていた秦明が事件の解決によって新しく一歩を踏み出し。師父の秦明にあこがれていた見習いの陳詩羽は林涛の求愛にこたえ、法医学者としても一本立ち。
彼らのプライベートが落ち着いたところでドラマが終わっています。
作ろうと思えば作れる続編ですが、きっとその時の秦明は経超ではないだろうなと・・・彼が良くなかったというのではありませんが、何しろ彼は暗黒者も執念師もスケジュールが合わなくて第2季には出てないんです。今度ももし次があってもな~とあきらめ顔。
ぶっちゃけ配役的には法医秦明第1季、脚本のまとまりはこの幸存者かな~とは思います。でも、私は周琳晧の導演作品が好みなんで、今回も満足。ただ、暗黒者ほどの毒気はないかな。
秦明の造形はやっぱり張若版が一つ抜け出してる感じですが、あのキャラでこっちの秦明というわけにはいかないのはもちろんで、このドラマの秦明にも満足してます。
そういや死体にモザイク一回もかかってなかった・・・結構リアルだったんだけど。
演員 角色
経 超 飾 秦明
余心恬 飾 陳詩羽
艾暁 飾 王伶俐
劉海寛 飾 林涛
煬 飾 王珂
張 雪 飾 凌月
王 歓 飾 方圆
陳 鶴 飾 蒋勇
王心新 飾 珂助小李
邵 汶 飾 厳謹
職員表
出品人孫忠怀、劉暢、李遂芳
制作人蘆碩、黄輝、李嘉、趙洁
監 制韓志杰、暴捷、馬玉宝、姜楚轩、陳建軍
原 著秦明
導 演周琳皓、王凱
編 劇秦明、黄杰、周琳皓、陸芸、孫宏志、周暁筱、范樹翠、李莹、袁嵩、闫崑、甄飛
美術設計鞠暁瑜
動作指導石振東