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Channel: 江湖迷人
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破冰行動 その2

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41~48集

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 リアタイで見終わってしまいました。25集くらいまで配信済みのあたりで見始めたので、どれだけはまってたか一目瞭然。一日に5集前後は見てたわけで、「聴雪楼」とか「向往的生活」とかすべて後回し。まして普通のテレビのプログラムなんかwww

 それくらい先が楽しみで仕方ないと思わせる魅力がありました。
 ついでに言っちゃうと、ちゃんと終わってました。橋の上の爆発シーンのど真ん中であるかないかわからない第2季に続くとかにもなってませんでした。それだけでも十分出来がいいドラマかもしれないと思ってしまう今日この頃。

 いらんこと書き連ねてるのは、あまり多くの方が見てるとは思えないこのドラマなのに、言いたいことはたくさん。必然的にネタバレを招いてしまうんですよね。
 申し訳ないけど、どうしても一つだけはネタバレをしないと、私の口がむずむずして我慢できない。もっともドラマでも第2集にはもう割れてしまうネタなので、特に隠されてもいない感じなのでご容赦いただいて・・・

 画像以下は、そのネタ踏まえての感想文。後は自己責任ということで・・・

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 最後には塔寨村の麻薬組織が警察や軍の一斉行動によって壊滅させられるというのは最初から見えた結論です。

 そこに至るまでの李維民と林耀東の頭脳戦。軍や各地の警察組織を動員、最新機器を利用して上空から塔寨村を掌握しようとする李維民。それに対して、長年の経験から慎重の上にも慎重を期して、李維民の狙いをそれとは確認しないままにくじいてしまう林耀東。
 
 熱を感知する装置を使って、大量の熱を必要とする覚醒剤を作っている村の家を特定しようとする李維民に対して、まさに民家の台所的なところでそこらの普通の村人が鍋窯使って覚醒剤を作っている塔寨村では祭日の準備でそれに無関係な家までが豚を焼いていて村中真っ赤かな反応だらけで李維民の狙いは外れてしまう。

 結局、IT機器を使った捜査では林耀東には迫れないと李飛が塔寨村に潜入。同時に囚われている実父趙嘉良を救出しようとする。

 李維民の作戦はまさに人海戦術で、いざ行動が開始されるとあっという間に塔寨村を制圧してしまう。

 その動きと離れて、林家の宗廟で林耀東と弟のナンバー2林耀華、彼らに反旗を翻した林一族のナンバー3林宗輝、李飛と趙嘉良が別の物語を紡ぎだす。

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 こちらは、もう家族、一族の物語なんです。

 林宗輝はナンバー3ではありながら、耀東兄弟やその一味に息子や自分の一族を殺されてしまう。それでも宗族を裏切ることを迷い続ける。
 一族を麻薬組織に巻き込みながら、自分の息子は覚醒剤を作る日には村の外に出しておく林耀東とか、塔寨村での物語もその一つ。

 林耀東に従うしかなかった警察幹部、それを拒否し続けた警察幹部…それぞれに家族の物語がありました。

 そして、李飛とその二人の父。
 ずっと実父のことを隠し、李飛を育ててきた李維民。塔寨村を制圧するためには父だけではなく、息子の李飛まで命がけの任務に送り込むことが必要だと決断するときの表情。
 この日のために20年以上、すべてを振り捨てて来た趙嘉良こと李建中と彼が実の父だと探り出した李飛のやりとりがいいんですよ~特に任達華の趙嘉良。麻薬組織の大物としての顔、麻薬組織を妻の仇、壊滅させると誓った正義の人としての顔、そして赤ん坊の時に分かれた息子を思う父の顔。
 もうこの任達華、素敵すぎます。

 私にはこのドラマ、主人公は任達華の趙嘉良でした。他の俳優ファンのみなさんには申し訳ない・・・

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 ラスト近くの場面で、監禁場所に忍び込んできた李飛と始めて父子としての会話をし、「爸爸と呼べ、呼んでくれよ~」と地団駄踏むあたり、見てて涙がでました。いろんな父子の再会場面とか見ましたが、こんなの初めてです。この場面見るだけでも、ずっとドラマ追いかけた値打ちがありました。

 そして、もうこれ以上塔寨村は持ちこたえられないと判断した林耀東たち。林耀華はとにかく兄貴だけは逃げろと彼一人を逃がす。

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 これまで、高い家の屋上から林家の宗廟や村全体を睥睨していた林耀東は「皇帝」然として、支配者感があふれていました。でも、ことここに至って敗残の「皇帝」一人逃がしたとしてどうにもならないのに・・・と中華ドラマ迷は思うのです。

 で、やっぱりそうなりました。「皇帝」として死ぬこともならず、ただの麻薬業者として逮捕されていく・・・

 48集のドラマ、ちっとも長いと思いませんでした。
 話が多方面で進んで、ラストに収斂していくという構成もその一つです。何より単純に警察vs麻薬組織の戦いなら映画一本でも十分描き切れるところに、多様な家族や人間関係を丁寧にかつシャープに描いていることで、物語に厚みが出ていたと思います。

 導演は傅東育、劉璋牧ですが、この傅東育は「少林問道」の導演です。父子の物語の見せ方がうまい。期待を裏切られませんでした。
 満足です。

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 いや、つっこみどころはあるんですよ。趙嘉良と一緒に囚われてた鐘偉(↑右の人、けっこう注目w)どうなったとか、看護師が傷口ぬってるのあり?とか、そもそもあんなにスマホで大事な打ち合わせとか情報送ったりしてて大丈夫なのかとか・・・でも、そんなことがあってもドラマのおもしろさを損なわないのがこのドラマの力だと思うのはひいき目ですかねw

 で、また長文になってきたので、キャスト紹介とかは次回にしますね。


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