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琅琊榜 その4

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29~42集

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 話が面白すぎて、ブログアップするタイミングを逃してるうちに、ドラマ内では二度目の正月も過ぎ、三月に入りました。最初に梅長蘇が必要だと言っていた2年が過ぎるまで後数か月?

 いくらなんでも梅長蘇は自分の味方でないと気づかされた誉王が、夏江と自分の謀士秦般若にリードされて、対靖王、対梅長蘇に出る。
 梅長蘇が寝込んでいる間に、靖王に梅長蘇への不信を抱かせることに成功。

 赤焔軍の生き残りで林殊の副将だった衛崢が囚われ、彼を助ける、助けないで対立する靖王と梅長蘇。

 結局、衛崢を助けることで、二人のつながりが深まる。

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 梅長蘇の入念な計略は、老獪な夏江を上回って、夏江完敗。

 誉王も、降格。ついでに、太子も廃嫡されてました。

 そこで、自分の母親が滑族の公主だったことを知った誉王は、自分は絶対皇帝にはなれない太子や靖王の当て馬でしかなかったと、反乱を決意。

 ざっと、こんな話がここらへんまで。

 あらすじにしてしまうと別に新しい話でもない気になるんですが、一つ一つの話が丁寧に組み立てられているのが「見ごたえ」になっています。

 このドラマ、なぜ人気があるか分析した中華サイトで、撮影の技術や画面の切り取り方がいいんで、見ていて心地よい的な話も見かけました。
 確かにそうなんです、引きの画面や人物を逆光で撮影した場面とか、割と単調な画面作りも目立つ中華電視劇の中では、凝っていると思います。

 でも、私的には、やっぱり脚本。

 梅長蘇のいう2年という期限の中で、靖王に皇位を与え、祁王と林家、赤焔軍の冤罪を晴らし、名誉を回復するというメインストーリに、複数のサイドストーリが絡む組み立てですが、このサイドストーリがまったく無駄なく元の話に収まっていく。

 登場人物も単純ではない。出生に秘密があったり、別人になって戻ってきたり・・・それぞれの性格付けも、「今日この日まで」をどう生きてきたのかが見えるような脚本ができています。

 梅張蘇と林殊は、同じ人物だけど、ただ顔を変えただけではないということがきっちり出てる。胡歌が両方をしなかったことで、梅岭までの天衣無縫な天才少年が、多くの死を背負って地獄から這い戻ってきたものの虚弱な命の期限を限られた人間に変わったことの悲劇も浮き出されているように思います。

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 爺とおじさん迷としては、出てくる悪いおじさんたちが魅力的なのもうれしいですが、これも脚本の妙あってこそ。

 梅長蘇を衛崢脱獄の首謀者と見て捕えた夏江との舌戦、畳みかけるようなセリフの連続も見応えありましたが、夏江がひねり上げた梅長蘇の腕の白さ、細さが目に残りました。これも計算されてたんでしょうかねえ?

 女性陣も、けたたましい郡主とかなんとかがまったく出てこない。色んな意味で「使える」女性たちがそろっています。中でも出色は、靖王の母静貴妃でしょう。
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 梅長蘇の才能を知り、共に祁王と赤焔軍の名誉を回復しようとしていても、「謀士」梅長蘇を今一つ信じきれないという靖王。息子の話や翔地記から、梅長蘇=林殊ではないかと考え、全面的に信頼するように息子をいさめる母静貴妃。
 彼女の後宮での働きがあって、靖王も梅長蘇もずいぶん助けられているのですが、決して高ぶらず静かに静かに皇帝を動かしていっている彼女こそ、一番の策士にも思えます。

 ここまできて、13年前、梅岭で何があったかとその背景も明らかになってきます。

 で、今夜はいよいよ誉王が皇位簒奪のため十万の軍を率いて、謀反を起こしたところから。

 皇帝には、蒙摯はもちろん、靖王母子、梅長蘇と飛流たちも同行していて、さあどうする?って感じです。

 ほんと、毎回クライマックス的なところで終わるもんで後引いてたまらんです。

 見てる人にしかわからんことばっかり、書き連ねていますが、古剣奇譚の時みたいに日本で出たとき「しまった~ネタバレやらかした」と焦らなくて済むよう、これでも少しは気を使っています。
 出るといいなあ~


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