13~20集
25集、23集の2パートに分かれて配信とかいう話で、いったい前半が終わったら後半分はどうなるのかとひやひやしていました。今週24~26集が配信されて無事全48集続けて配信されるらしいとわかって一安心。いや、8割安心くらいですかね・・・大結局見るまで完全に安心なんかできません。
20集まで来て、長安に夜がやってきました。
このドラマ、史実に基づいているようで、物語はオリジナルなんですよね。それなのに女性の化粧なんかに代表される部分がしっかり「唐代」していることと、登場人物たちが実在の人物たちを反映していることで、史実と虚構の境界があいまいになってドラマに複雑な陰影を与えている気がします。
唐代の歴史なんかまるで知らないも同然な私でもわかるレベルの李林甫みたいな人物から、ほんとにいたと言われてもまったく知らない人物まで例えばこんな風に解説がされています。https://www.youtube.com/watch?v=qaJ6xR69rQo
おまけに原作者で脚本も統括している馬伯庸までネットで用語解説なんかをしてる。https://www.youtube.com/watch?v=YYkpQ3lUSx0
こうやって「史実」を固めることで、より幻想風味が強くなっています。
注釈のいっぱいついてる小説を読む気分に近いものを感じます。
ドラマでは幾層にも重なった長安を壊滅させる計画があって、李必(ドラマの人物は李必でいいようです。李泌は実在の人物だそうで・・・)や張小敬たちの奮闘で一つを潰したと思ったら、その後ろにまた・・・という構造。
狼衛の長安破壊工作はようやく阻止したものの、15樽だと思われた長安に運び込まれた火薬は実は300樽であったことが判明。それなのに、これで片が付いたから調査終了の命が皇帝から届いてしまう。
ちなみにこのドラマでは「皇帝」は「聖人」と呼ばれていて、この説明も作者自らやってます。
7歳のときに皇帝に才能を見出されたという超エリート李必が太子サイドの人間であるというだけでなく、彼を見る他の「おとなたち」というのも彼の行動をしばり、靖安司が冷遇される要因にもなっています。
監督の曹盾が言う子どものころからトップアイドルだった易烊千玺でなければならない理由が納得できる気がします。
先頭に立って体を張って長安を狼衛たちから守った張小敬。でも、彼は死刑囚です。長安を救ったからと言って死罪を免除されるわけではない。
事件が解決したとたんにまた牢に入れられ、その上彼を憎む崔器によって右驍衛に移され拷問にかけられてします。
なんとか彼を助け出し、捜査を継続したいと考える李必。訪れた何執正の屋敷で殺されかけ、新たな陰謀の存在を知る。
李必の配下の檀棋と姚汝能は右驍衛から張小敬を救出するために実力行使にでて、失敗。それでも太監郭利仕の助けで、張小敬を連れ出すことに成功。
表立っての捜査はできないので、秘密裏に捜査を継続することになりました。
まだ夜は始まったばかりです。
新たに景教の寺院での捜査に着手しました。こんなに詳細に描写された景教の寺院は初めて見ました。
出てくる人物たちがみんな表の顔には出さない裏を持っていて、言うことなすことが額面通りに受け取れないんですよね。だから、おもしろい。
私の言語能力ではこのドラマを見るのはけっこう大変で、いつもならおもしろいと一度に4,5集は続けてみる私が1集か2集ずつコツコツと見てます。
7月になったら、いっぺんに見たい古装劇の配信がされてきて見るのが大変なんですよね~<喜んでます。