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沙海 その3

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21~28集

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 中国のドラマでも最近吹き替えでなく、俳優本人がアフレコをしているケースが増えてきました。このドラマでも主役陣はほとんど自分でアフレコもしているようです。でも、別の人が配音だからこそってこともあるんですよね。老九門の主人公佛爺こと張啓山を演じた陳偉霆は今回出ていないんですが、佛爺の声だけは出てくるんですよね。配音の辺江が今回も参加してるんでこういうことができるわけです。張日山の幻覚の中で会話してたりすると、お~~と思ってしまいます。

 さて、今回視聴分も激しく物語が進みました。順序が前後してたり、エピソードがごっそり抜けたりはご容赦を。勘違いや間違いはご指摘ください。
 
 砂漠から黎簇が戻ってから、彼の周囲では一気にいろいろな事態が動き出す。


 彼の友人、蘇万のところに届いた荷物からミイラ化した死体が出てくる。荷物の送り状から「呉山居」という送り主を見つけた黎簇は、そこへ潜り込もうとする。

 張日山は梁湾が九門に敵対する汪家の人間でないかと疑い、彼女に接近するが、でもなさそうだとわかるとあっさり別れを告げる。しかし、それではすまない梁湾は張日山の周辺を調べ始める。

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 黎簇と梁湾は、呉山居で行われている「骨董市」に紛れ込む。そこで呉邪の行方を探る霍家の一向につかまりかけたところを呉家の長老呉太太に救われる。呉邪の母であるこの老婦人から孫のように扱われた黎簇は、彼女と張日山から九門について教えられ、彼女が自分に何を期待しているかを感じ取る。

 学校に行き、担任に一か月の休学を申請する黎簇。もちろん却下されるのですが、「これまで自分には息をする値打ちもない、死んでも地面がもったいないと思っていた。でも、今僕には僕にしかできないことがあるとわかった。だから、一か月休学します」と宣言して、教室を後にする。

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 蘇万のところにはさらに大量の荷物が送りつけられていたが、楊好の口利きで倉庫を借りて荷物の中身を確かめることになる。その中には沈瓊親子の名前を刻んだ木像が氷詰めになっていたが、そこから古潼京の砂漠にいた黒毛蛇やしゃべる蛇がうじゃうじゃ出てくる。

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 梁湾は張日山について彼の家に行くが、彼が自分の周囲を探っていたことに気づく。そして、彼女も九門や1945年の事件について調べ始める。

 黎簇たちはさらに蘇万の家に届いた荷物から助けを求める沈瓊のビデオとモンゴルの阿善動酒店の鍵を入手、三人で出発。梁湾も張日山から渡された列車の切符をもって、同じくモンゴルへと向かう。

 張日山は、ミャンマー辺境で見つかった大穴を調べに羅雀たちを連れて出かける。そこの地下で張佛爺が古潼京に行く前に準備していたと思われる彫像や廃墟を見つける。

 ドラマも半分過ぎ、九門の中での対立、1945年に佛爺に率いられて古潼京に思ってしまう赴いた九門の人々が数もわからないほどに死んでしまった事件が具体的に姿を見せてきています。

 こちらへの興味もありますが、呉磊演じる黎簇の圧倒的な主役感がたまりません。彼が次々と襲ってくる難題に立ち向かい成長していく、それに伴って彼の世界だけでなく、蘇万や楊好の世界も広がり成長していく。

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 秦昊の呉邪も、張銘恩の張日山も物語のキーを握っているのですが、中心にあるのは黎簇で、誰が主役かわからないというようなことにはなってません。
 主役というのはこうでなくてはおもしろくありません。巻き込まれたんであれ、なんであれ、主役の意志と行動が話をひっぱらない物語には魅力を感じにくいです。
 その点、このドラマは大満足です。

 脚本の力ももちろんですが、呉磊を配役したこともよかったと思います。今、この時の呉磊だから無理なく黎簇を演じられていて、やっぱり世阿弥のいう「時分の花」ってことあると感じました。

 そして、いよいよ二度目の砂漠行き・・・
 


天盛長歌 その1

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1~10集

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 元の題名は「凰権・弈天下」だったのですが、最近放送寸前になって題名替わるドラマが多いんですよね。しかも変わった後の題名がなんか似たような感じなのも多くて、混乱します。

 物語は架空の歴史。衣装や調度は隋唐あたりを持ってきたようですが、話自体は全くのオリジナル。

 乱暴に説明してしまうと、軍師聯盟や三国機密のような王朝交代期の宮廷での権力争いに琅琊榜の復讐劇を持ち込み、そこに仇同士の男女の恋愛を混ぜたような感じです。

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 陳坤の演じる主人公寧弈は、現皇帝の6番目の皇子楚王ですが、8年前に謀反を起こしたとして抹殺された三皇子に連座し宗正寺に幽閉されていた。彼は幽閉中に蜀錦を織り衣服に仕立て、それを売ることで莫大な金を入手していた。朝廷を追われ、幽閉されていたといってもかなり自由にやっていたようです。この寧弈が災害の救済に全財産を投げ出したと知った皇帝は大赦を行い、寧弈は朝廷に戻ってくる。表面上は、朝廷には興味がなくただ蜀錦を織っていたいという寧弈ですが・・・彼が戻ってきたことで、朝廷の勢力分布を変えられてはたまらんと警戒する太子や重臣たち。寧弈もそれに負けずに大いに企んでますし、皇帝は波風立てる気満々。

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 この寧弈、言わば林殊が、林殊として身分もそのまま復活して戻ってきたような感じといっていいでしょうか?

 何しろ、悪夢を見て飛び起きるこんなシーンもあって、いやでも琅琊榜を思い出させてくれます。ちょいと御髪が乱れてますがw

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 そして、寧弈が仇と狙うのは、太子寧川、これとつるんでいる二皇子燕王寧昇と五皇子趙王寧研。寧川は18年前に旧王朝の大成王朝の遺児九皇子を当時8歳の寧弈と共に追い、寧弈が九皇子を守る血浮屠の顧衡を説得しているところに寧川が皇子に向かって矢を放ち、九皇子は崖下に。この手柄で、寧川は太子になったわけですが、果たして九皇子は死んだのか?なんせ崖落ち・・・

 太子の背景には、天盛王朝の功臣で実力者の常海が岳父として控えているが、これを抑え込みたい皇帝は寧弈と秋尚斉の娘との結婚を決める。これを嫌がる秋家では、駆け落ちして家を出たが、夫を亡くして双子の娘と息子を連れ帰った妹秋明瓔の子鳳知微を代わりにしようとする。

 この鳳知微と寧弈がこれから仲良くなっていくのでしょうが、どうも彼女は前朝の生き残りらしい。

 秋明瓔はこの秘密に気付いた兄の側室を殺し、子どもたちを連れて逃げ出す。鳳知微は寧弈に助けられて逃げのびるが、明瓔と弟は太子一味に捉えられる。寧弈の暗躍で二人も秋家に戻ってくるが、明瓔は知微を義絶、彼女は男装して寧弈の仲間でもある珠茵の妓楼で働くことになる。

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 寧弈の狙いは、太子一派を潰し兄や母の仇をとることですが、表面的には太子の知恵袋、実は寧弈を支える梅長蘇的位置にいる軍師辛子硯は、殺された三皇子寧喬の遺言を守って寧弈を明君に育てようとしている。

 というような背景でドラマは目を離せない感じで進んでいきます。

 配役も、寧弈の陳坤、鳳知微の倪妮に加えて、辛子硯に趙立新、皇帝に倪大紅、秋明瓔に劉敏涛とかなりの重量級。中でも太子寧川が脱身で秦科長を演じていた海一天で見事に胡散臭いおじさん。

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今のところ皇子は死んだ3を別にして、1,2,5,6しか登場していませんがまだまだ出てくるようです。この皇子たちを互いに牽制させ、操りながら自分の玉座を強化しようとしている倪大紅の皇帝が食えなくて、いいです。

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 でも、出てくるの、みんな食えないおじさんばっかり・・・喜んでる。↑は遠大前程ではないですw
 このドラマ、琅琊榜の雰囲気がしたり、衣装が将軍在上っぽかったり、画面の雰囲気が九州海上牧雲記に似てたりとなんだか見たような感じがするんですが、それがパクッたマネしたと感じさせないだけでオリジナリティがあります。

 辛子硯が妻の大花には頭が上がらず妓楼中を逃げ回ったりするコミカルなシーンもふんだんに入ってますが、適度なところでしょうか。それに、寧弈が「小裁縫」と呼ばれてたりするのも昔の映画を思い出して楽しいです。寧弈と太子のやりとりが、脱身の喬智才と秦科長にかぶって見えるて困惑するのもおもしろいので、頑張って脱身最後まで見た値打ちができました。

 今見てる中ではこれが一番おもしろいです。次が沙海。その後に、法医秦明:幸存者以下ぞろぞろと続くのですが、第1集を見ただけで思い切りどぼん。深い沼にはまってしまった感じです。

 琅琊榜と違って復讐劇はわりに早くに片付き、そこからさらに話が広がっていきそうですが、全70集・・・長いですわ。

古剣奇譚2 その3

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25~48集

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 とにかく最後まで見ました。残念ながら、私たちがツアーで見たこの旧靖王府こと「柴嫣山荘」という建物は確認できず、せっかくがんばって最後まで見たのに~~と疲労感が残りました。どうも内部では朝廷での内輪もめシーンとかを撮影したと思うのですが、建物の外観は使わなかった様子です。

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 ここが出てこなかったんで、結局最後まで見てしまいました。

 なんだかな~

 最後まで主役に主役感がなくて、ストーリー展開がぬるくて美しくない。
 主人公4人より、沈夜や謝衣といったおじさんグループの方にストーリを引っ張る主役感があるんですよね。
 ゲーム原作にありがちな中だるみの原因になる寄り道エピソードが多い。無異を駙馬にしようと無理を言って勅命出したもらったけど、結局あきらめたオリジナルキャラのわがまま公主の話なんかどこに需要があったのか?

 男女問わず、その配役、俳優の持ち味生かしてますか?と疑問が残る。
 ゲームキャラの造形の再現性が高いというのは撮影開始あたりから聞こえてきてたんですが、それが俳優に似合うかどうかはまた別の問題。
 パンダのように目の周りを黒く塗ったキャラが出てくるんですが、映画版見るとCGのパンダが動いてました。あまりにも貧相で・・・
 衣装はそれなりに再現してるかもしれませんが、少なすぎる・・・どのキャラもほとんど着た切り雀状態。
 古剣奇譚のときの屠蘇の日替わり衣装なんかと比べるのも気の毒w

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 心魔のCGとかはそれなりなんですが、人間キャラを捉えてぐるぐる巻きにしてるた蔓は相変わらず体から浮いてるんで、一生懸命苦しんでる俳優が気の毒。まあおおむねこういう感じ。

 太古に作られ、ばらばらになってしまった昭明神剣のかけらを集めて剣を復活させるエピソード。剣を復活させて、流月城に対抗しようというわけです。
 それに並行して殺されたはずの謝衣が沈夜の暗殺者小七になってもどってきたとか、阿阮の正体とかいろいろ。太崋山の師父に半妖半人の「妖」を取り除いてもらった夏夷則が父親に「もう妖でないんだから皇帝の跡継ぎお前に決まり」と言われて拒否するというあたりで、今度は朝廷内での一揉め。

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 委細省略。とうとう4人を先頭に流月城に攻め込む。ところが、そこでは大祭主の沈夜たちが流月城の普通の民を守るために心魔と結んでいたということが明らかになる。この何が正義で何が悪なのかがあいまいという設定はちゃんと扱えばよいテーマになると思うんですが、突っ込み不足。沈夜や流月城の祭主たちが難しい顔してるだけではなく、主人公たちにもっと早い段階でこの矛盾を突き付けてたらよかったのに。

 ラスボス心魔との対決でも、その後でもメインになるのは沈夜で、無異たちはあわあわ~と右往左往。

 どうもいろいろ美しくないドラマだった。前作に引っ張られての期待がありすぎたのかもしれない。古い剣が重要なアイテムであることしか前作とのかかわりはなく、世界観も別のものです。

 10月1日には映画版「古剣奇譚之流月昭明」が出てきますが、こちらもあんまり期待しない方がよさそうじゃないかと・・・やたらに女性キャラの衣装の露出度ばかりが高いのも疑問だし、俳優以外のところが全部CGみたいに見えるのも心配の種。まあ、このドラマ版よりストーリ刈り込んで、シャープな展開にしてくれたらとりあえず満足かもしれません。

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演 員     角 色  配 音
 
付辛博  飾  楽无異   劉三木
穎 儿   飾  聞人羽   張
李治廷  飾  夏夷則   魏超
姜 雯   飾  阿 阮    楊婧
張智尭  飾  謝 衣    商虹
邵 兵   飾  沈 夜    原音
郭品超  飾  瞳 音    陳張太康
呉春燕  飾  昭 寧    万純
范俊良  飾  禺 期
曾 黎   飾  傅清姣   馮駿驊
胡 兵   飾  楽紹成   陳光
金巧巧  飾  紅 珊    李世栄
郭暁峰  飾  清和真人
何中華  飾  聖元帝

職員

制作人劉漢東、蒋鶴寧
原 著古剣奇譚二:永夜初凝碧天
導 演蔡晶盛、大宇
編 劇雷薪琳、陳泰龍
動作指導江道海
造型設計肖进
服装設計陳同
視覚特攻塞巴斯蒂安、郭建全

天盛長歌 その2

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11~23集

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 ほぼリアタイでせっせと見ています。
 天意のように次に何が飛び出してくるかわからないというおもちゃ箱感覚とはまた違って、ストーリ展開の豊かさが見ていて心地よいです。

 話がかなり入り組んでいるし登場人物も多いので、雑で誤解いっぱいな説明ご容赦。
 
 前回の記事もちょちょっと直しました。思い込みと語学力不足が悲しい。

 寧弈は、まず無実の罪を着せられて殺された三皇子寧喬のために皇帝から再審の命を得て、冤罪を晴らし、太子たちに復讐しようとしています。そのために、辛子硯たちの協力も得て、着々と計画を実行。「帰ってきた林殊」寧弈は、梅長蘇とは違って、もっと敵意も悪意もむき出しにしています。

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 鳳知微は母親の秋明瓔から義絶された後、男装して魏知と名乗っています。寧弈を三皇子同様に太子呪殺を図ったという罪に落としそうとしている太子たちに脅されて、皇宮に呪いの人形を埋めてくる。ところが、これを知った寧弈は、その人形を皇帝の名前を書いたものに取り換えさせる。

 太子とつるんでいる五皇子と二皇子だけど、五皇子は鳥に「太子~」と言われてその気になってしまい、墓穴。さっさと始末されてしまいました。

 この太子に命を狙われる魏知こと鳳知微には、謎の護衛顧南衣が同行するようになる。現時点でこのドラマただ一人の小鮮肉白敬亭です。

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 鳳知微の母、秋明瓔の謎の夫は18年前に大成王朝の遺児と共に太子に殺された血浮屠の首領顧衡で、彼女はずっと血浮屠の生き残りと連絡を持っていたようです。知微が通っていた私塾の塾長宗宸(修慶!)が今の首領で、顧南衣を知微の護衛に送り込んだのは秋明瓔の意向でしょう。
 さらに、現在の天盛朝に仕えている顧衍は顧衡の弟。血浮腫の一部は太子の下で彼のために働かされている。

 辛子硯が院長を務める青溟書院に学生として潜り込んだ知微は、頭角を現し、無双国士に選ばれる。任官し皇帝のお気に入りとなった魏知=鳳知微。しかし、ばれたらやばい・・・

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 寧弈の動きに不安を募らせる太子。琅琊榜と決定的に違うのは、皇帝が8年前の寧喬の巫蠱案の再審を自ら寧弈に命じ、最終的には自分の間違いを認めたところ。
 
 ついでに18年前の件も、当時8歳の寧弈の手柄を横取りしたことも暴かれ、太子寧川幽閉。

 兄の名誉を回復し、恨みを晴らして、号泣する寧弈。
 
 琅琊榜ならこれでとりあえず目的は果たしているんですが、まだ50集近くも残ってる。

 考えてみると、8歳で血浮腫の首領を説得した寧弈はとんでもない才能の持ち主。対して、自分は皇帝のただ一人の嫡子という立場しかないという劣等感も寧川にはあるのでしょう。

 その立場を奪われ、庶民に落とし宗正寺幽閉の命に謀反を決意。彼の背後には、絶大な力を持つ母方の常氏一族がいるのですが、それを知った皇帝と寧弈は狩猟の名目で軍を備えさせる。
 寧川の叔父常海とその息子は寧弈と顧衍に殺される。何とか兄を助けようとした妹の韶寧公主と宮殿に立てこもった寧川だったが、結局自滅。

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 こうして、寧弈の復讐の第一幕は終わり、これからは朝廷内での話になりそうです。常海の抜けた後を埋めるために辺境にいる七皇子寧斉を呼び戻すと決まりましたが、これを内々で決めていた皇帝と寧弈、それを魏知に発言させて自分たちの都合の良い人間を後釜に据えようとしていた高官たちの思惑をくじいています。まだ常家の重鎮常遠が兵力を持っているし、後宮には常貴妃もいる。今後は、この朝廷内の力関係や皇帝親子の関係がどうなるのかが見所ですね。

 琅琊榜と比較したくなるような、というか比較してね~と言わんばかりの復讐劇が20集強で終わってしまいました。演員表とかを見るとまだ出てきていない重要な登場人物がいっぱい控えているので、その顔触れ見ただけでもこれから何があるのかわくわくです。

 ストーリ展開は、寧弈中心にしっかり回っているのが好ましいです。重厚な衣装や美術、緊張感のある俳優陣の演技、なのにちょいちょいと笑いを誘うシーンとか出てきます。五皇子が自分が太子に・・・と思うきっかけを作ったのが占い師が連れてきた鳥で、その鳥がずっと占い師の頭の上にとまってるとか、一つ間違えたらドラマぶち壊しなんですけどw(主人公たちよりアニメの鳥が大活躍した林峯の陸小鳳思い出す・・・)

 と、ここまで書いたところで、Netflixで配信開始のニュースが入ってきました。やっと日本もほかの地域に追いついてきた感じですね。契約考えないといかんかな~
 でも、9月半ばまで待てないんで、続きもまずは中文で見る!

媚者無疆 その2

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19~36集

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 なんだかな~~と思いつつ、さっさとクリアしました。
 天盛長歌や沙海は集中度90%以上で見てるんですが、これ60%くらいでしか見てなかったんで、ミスもいっぱいだと思います。ま、いつものことですが・・・
 
 ネタバレ配慮してませんので、画像以下は立ち入りご用心です。美しい画像だけど、私の武骨なおじさん李嗣源イメージが泣いてます・・・

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 朝廷を見ても、姽嫿城やそれ以外を見ても権力を持っているのにはロクなのがいない。彼らに徹底的に虐待され続けるヒロイン晩媚とその影子長安。それにもかかわらず着々と力をつけ、姽嫿城の中でレベルアップしていく晩媚。彼女がそうやって地位を上がっていく裏では満身創痍の長安の犠牲的献身がある。互いに愛情を覚え、姽嫿城を離れることも計画するが、不発。

 もう一人、彼女を愛しているという姽嫿城の公子こと李嗣源は、目が見えてないことにして国王李存勗から身を守ってきたが、いつの間にかその設定放棄。寧王として、軍を率いるようになりました。

 こちらでは李存勗と李嗣源の間で王座を争う陰険な争いがあり、姽嫿城でもより上の地位を狙う争いや城主の座を奪おうとする争いがある。そこへもう一つ、実は太平公主の血脈だった長安こと謝歓が、楚王として遺臣たちを率いて決起。
 姽嫿城から舞台は広がり、その辺はあっさりとイラストとナレーションで解説してすっとばしてます。なんか最近このパタン多い気がします。予算削減?
 
 ところが、城主姹蘿に晩媚が挑むと聞いて、晩媚が危ないと長安は姽嫿城に戻ってくる。一応、彼のもとに集まった者たちの今後は李嗣源に託したようですが・・・

 そして、晩媚に自分の内力を与え、自分は姹蘿の影子刑風に捉えられ、拷問にかけられた挙句に虐殺されてしまう。

 ラスト、姹蘿を倒した晩媚は、姽嫿城の城主になる。長安の面影をおいつつブランコ・・・

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 ざっとこういう流れなんですが、これ、なぜ李嗣源と李存勗なのか?なぜ200年も前の太平公主の血脈でなのか?とかここらへんから疑問があります。この時代背景を選んだという理由がよくわからない。李克用の仮子李嗣源が、実子栄存勗から王位を奪うという史実があるから、ここで「公子」はラストの晩媚にしっかりかかわらないまま。最後に自分を支えてきた月影が李存勗のもとに去ってしまっていますが、この公子サイドのストーリもなんかに煮え切らないまま。

 私はこの話は、長安や公子以下の男たちの死屍累々たる犠牲の上に、晩媚という花が一つ開くという展開をすると思ってたんですけどね~。李嗣源でなかったら、長安と枕並べて晩媚のために命投げ出すとかできたのに・・・<ひどいw
 
 ストーリ展開としては、ちゃんと晩媚を中心に回っています。彼女が暗殺指令を受けて出ていくその任務の一つ一つが物語の本筋に絡んでくるのですが、そこに急に武林設定が出てきたり、昔の因縁話が出て来たりするのが、ドラマ自体の36集という長さのわりに多すぎて、この場合話にまとまりがないように感じられてしまいます。
 
 暗殺組織であり、李存勗の道具でもある姽嫿城は古龍の描く移花宮とか快活林あたりを持ち込んできたんでしょう。内部のまがまがしい組織構成は十分すぎるほどに描かれていますが、そんなに思いつきで配下を抹殺してたら手練れがいなくなってしまうだろうとか、地殺候補として入ってくる娘たちはともかく影子の方はどうやって補充してるのかとか、晩媚の教育促成栽培にもほどがあるとか、いろいろw

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 長安の「実は王子様でした」設定もなんで必要であったのか?ヒロインの無双度をアップして話を派手にするためではなかろうかとは想像できるんですが、そのことが晩媚との関係に大きな影響を与えてないんですよね。一度、別れることにしたというだけ。

 公子の失明、回復、でも外には秘密というのも、公子の乳母を虐殺して見せて失明の真偽を確かめるというグロテスクな場面にいかされただけで、気が付かないうちに公に「視力回復しました」になってた。科白では触れてたと教えてもらいましたが、あれだけ用心してた李存勗達の反応なさすぎ・・・

 こんな設定があったらいいだろうなというような思い付きをどんどん取り入れていったんでしょうか?場面単位で見るとおもしろい話も全体を通してみると、散漫な印象がぬぐえません。
 同時に見ている天盛長歌がまさにプロフェッショナルな作劇を楽しませてくれているのに対して、こちらの脚本はこなれてなくて素人っぽいというのでしょうか?でも、CGの扱いやアクション、色彩の設定なんかには素人っぽさは感じられません。

 なんだかんだ文句言ってますが、途中で放棄するようなこともなくさっさと見終わってしまったのも事実です。個人的評価は微妙かなあ~

 
演員表
 
李一桐  飾  七雪/晚媚
屈楚萧  飾  長安/謝歓
汪  鐸  飾  公子  
李子峰  飾  刑風
郭雪芙  飾  流光
徐洁儿  飾  姹夢
馬  歌  飾  月影
蘇小玎  飾  李存勗
尹鋳勝  飾  越軽涯 
李羿瑄  飾  阮娘 
 
職員
制作人張偉
監 制徐紀周
原 著半明半寝
導 演易軍
編 劇繆文静、丁婭、舒広金
美術設計邸琨
動作指導郭勇
造型設計許民玲、陳永、譚小詩、陽東霖
服装設計杜慶歴
視覚特效張婷


天盛長歌 その3

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23~33集

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  また、台風で家が揺れてる中、天盛長歌をとりあげています。なんというか・・・一か月ばかりの間にこれで三つ目の台風、しかも最強クラス。冗談はよせ~と叫びたい。

 中華ドラマワールドでは、如懿伝から始まってまた新作ラッシュ。唐詩三百案、天坑鷹猟とお試し、闘破蒼穹も見てみる予定ですが、天盛長歌を超える趣味に合う物には出会っていません。しかし、新作4つ並べて、最優先がマイナーな唐詩三百案だというところが、へそ曲がりな自分らしくて笑える。

 寧川が死んで、新しい局面に入りました。
 
 この際、常家の勢力を排除してしまいたい皇帝、寧川たちを殺して兄の仇は打ったもののその一味の二皇子や常家一族を許す気のない寧弈。次に常家勢力を根こそぎ排除し、18年前に殺された母親の仇を取ろうと取り掛かる。

 この常家を率いる閔国公常遠が都に呼び戻されて帰ってきました。これがまた大狸で・・・

 寧弈が計画した御前での常遠弾劾は失敗、がっくりきた寧弈は辛子硯になだめられています。

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 常遠、常貴妃、その息子二皇子寧昇、寧川の敵を討とうと寧弈を付け狙う韶寧公主のグループ、常家出身ではない母を持つ七皇子寧斉と六皇子寧弈のグループ、この二つのグループを争わせて王権を強化しようと図る皇帝という三極の対立する局面になっています。

 皇帝のお気に入りの若い側近魏知となった鳳知微は、公主には寧弈暗殺の手伝いをさせられ、寧弈とは喧嘩しながらも仲良しとますますややこしい立場に。

 母から許されて、再び鳳知微として秋府に出入りするようになりました。護衛役の顧南衣は女装して同行してますが、ふてくされているところがかわいい。彼女にしか懐かない南衣には、飛流を思わせるところがあって、これもわざとやってるんでしょうね。

 しかし、鳳知微の弟鳳晧と秋家の娘がおバカすぎて・・・絶対将来なんかやらかす予感。寧川を助けようとした同腹の妹韶寧公主は登場時点ではけたたましいだけのキャラかと思っていましたが、今や寧川の仇寧弈を狙う執念深く手段を選ばない恐ろしい復讐者となりました。

 蒙古方面から金獅国の王子赫連錚がやってくる。彼に従う使臣占壁はかつて寧弈の母雅楽と恋仲だったのを、天盛皇帝に横取りされた上に、無実の罪で殺されてしまったという人物。

 早速これを利用して寧弈を罠にかける寧昇母子。占壁を騙して利用し、寧弈は皇帝の子どもではないという「事実」をでっちあげますが、魏知こと鳳知微が妨害、こちらのたくらみも不発。

 寧弈の母というのは故国では巫女だったらしく、毒の使い方にもたけていて、それが罪を着せられることになったようですが、彼女は確かに皇帝に毒を盛っていた。それが、寧弈と皇帝の体調をリンクさせる毒で、寧弈が毒を盛られたりすると皇帝も同じ状況になるというもの。これで寧弈の命を守ったのですが、逆もあるわけで、皇帝自身が自分より若い寧弈の方に害があると指摘してます。この毒、現時点では解毒できるものはいないそうですが・・・

 町で鳳知微に出会った赫連錚は、彼女に一目ぼれ。早速側室になれと迫っています。

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 この赫連錚、中の人は張暁晨で脱身チーム一人追加という感じですが、なんとなくジョーカーっぽいイメージがあって脱身のときより面白みのある配役です。

 彼以外にも、まだ王鴎@琅琊榜とか袁弘@遠大前程とかが出てくるようなので、楽しみ。

 このドラマが面白いのは、きっちり計算された脚本や画面作り、時としてオーバーにも見える俳優の演技がうまく収まるべきところにさまっている職人技とでもいうようなものを感じるからでしょうか?

 陳坤は目をみはったり、大仰に眉を上げたりして表情を大きく変化させていますが、それが復讐者寧弈の韜晦だと認識していないと演技が大げさだとか見えてしまう危険もあるのをうまくバランスをとって寧弈という人物の陰影を見せていると思います。脱身の一人二役よりもっと見ごたえを感じます。

 それは鳳知微の倪妮も同じなんでしょうが、彼女の場合女性の鳳知微と「男性」の魏知という外から見て全く違う人物なので、この表現が見所。男装しても全く女性にしか見えない人も多いですが、彼女の男装には中性的な魅力があるように思います。

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 主役の二人だけでなく、一面だけで単純に評価できないそれぞれのキャラをストーリと俳優の演技が支えているように思います。

 さらにもう一つ、このドラマ撮影が襄陽にできた唐城(妖猫伝の撮影したところ)なので、横店や象山と言ったおなじみの場所とは違った新鮮味も楽しんでいます。

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 さて、ドラマはちょうど中間地点。

 比較的順調に進んできた寧弈の計略もここへきて、常遠の登場で壁にぶつかった感じです。皇帝の位には感心なさそうに言っていた寧弈が実は天盛国の拡大を狙っていることも明らかになったけど、同時に皇帝が太子は決めない、死んだら遺書を見ろと康熙帝のようなことを言い出してもいます。

 鳳知微と寧弈、ここに割り込んできた赫連錚という新しい関係もおもしろそうで、今のところ中だるみとは無縁ですね。


沙海 その4

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29~46集

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 中華ドラマって、なぜか同じ時期に同じようなテーマというか時代背景のドラマをぶつけるんですよね。
 今だと、清朝後宮ドラマの延禧攻略と如懿伝、武動乾坤に闘破蒼穹も主人公が冒険を重ねながら成長していくというテーマは共通。結果的に天下長安が予定通り配信されなかったのですが、予定通りならこれと天盛長歌もそうなったはず。

 この沙海に対して天下覇唱原作の天坑鷹猟がやってきました。

 最初の1集だけは見たんですが、ずいぶん雰囲気は違います。

 ちなみにめっちゃ見たいドラマがあふれて来たんで、後宮ドラマまで覗いているゆとりはないです。

 29~46集というとずいぶん物語も進んだんですが、天盛長歌は毎日配信があるんで見るのに一生懸命でブログ停滞気味。

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 砂漠にやってきた黎簇、蘇万、楊好のトリオに無理やり同行する梁湾の4人は、古潼京にたどり着く。
 そして、彼らとは別に呉邪を追う汪家の一行も砂漠へ。

 九門では、解雨臣が汪家に殺されたと葬儀が行われ、その場で解家の財産や事業を誰が引き継ぐかで揉め事が起こる。しかし、解雨臣は本当に死んだのか、怪しい。

 この揉め事の裏ではやっぱり汪家が糸を引いている。

 九門の一行も古潼京にあると信じられている財宝を求めて砂漠へ。

 先に砂漠についていた黎簇達は、黒爺と共に地下へ。そこでバラバラになってしまった彼ら。

 命からがら地下から脱出した黎簇たちだったが、黎簇は汪家にさらわれ、彼らの本拠地へ拉致される。汪家はどうもスペクターかギャラクター並みの組織を持っていて、そこで子どもたちを訓練し、工作員として使っている。
 
 黒爺と梁湾と地下に閉じ込められていた蘇万は、張日山と出会い、地下から脱出。家に戻るが、悶々とし続けて、黒爺に弟子入り。

 一人地下に残された梁湾は、彼女を助けに戻った張日山にべたべた。すでに百歳を過ぎているという秘密を聞かされても、ま、いっか~でスルーするところが強いw

 地下で九死に一生を得た楊好は霍家の人間と家に帰るが、そこではたった一人の肉親だった祖母の死が待っていた。やりきれない思いの彼は霍道夫の元に身を寄せ、ブラック化。
 朱戩もがんばってます。執明@刺客列伝以来、役柄は違ってもどこか彼自身だったんですが、うまくなりましたわ。刺客列伝の俳優たち、おもしろいほど変わってく、もしくは全然変わらないのが見てて楽しい。

 黎簇は捉えられている汪家の本拠地で沈瓊と再会、彼女は汪家の一員だった。汪家のメンバーになれと命じられる黎簇。実はこれらすべてが呉邪の計略で、黎簇はそれにそって汪家に入り込もうとしている。もうすっかりスパイの気分。

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 ここまでで九門が互いに対立しあうようになったのは汪家の暗躍のせいだとか、汪家は張家に対抗する人間たちの集まりで血縁ではない、張家の祖である張起霊の謎とかが語られます。でも、張啓山はどうなったのかはまだ語られない。

 もっとも失礼ながら、先に盗墓筆記シリーズがあって、あとから老九門、さらにこのシリーズと続いたせいか、なんか無理に話つなげて膨らましているような気がしないでもない。
 今度また原作の南派三叔制作で盗墓筆記を朱一龍の呉邪で作るらしいので、これで辻褄合わせるのかもしれません。

 黎簇、蘇万、楊好の三人が全く別の場所で、まったく性質の違う訓練を受けているということになっています。今後の三人の再会も見どころですね。
 40集からは「沙海 下」となり、ラストまであと8集。

 また砂漠へと戻っていくのだと思われますが、もともと汪家の一族らしい梁湾もまだ「だからどうした?」という部分が現れていません。楊好のブラック化は本気なのか?黎簇は汪家に入り込んで何をするのか、そして地下に残っている張日山は?ヒマラヤ近くにいるらしい呉邪と汪家の蘇難は?そういや張起霊は?とかいっぱい気になることがあるんですが、後8集で収まるのかがめっちゃ不安でもあります。

天盛長歌 その4

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34~51集

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 楽しく見てるドラマが毎日更新されてるのはうれしいけど、ブログ書く余裕がなくて、こんなに間が空いてしまった。
 痛しかゆしといったところですねw

 毎度のことですが、ざっくり雑な上に間違いだらけご容赦です。

 寧川退場後、寧弈vs二皇子寧昇と常家一族という対立関係。
 後宮ドラマとかなら延々とやりそうな王子たちの妃選びもあっさりと不発のまま終了。後ろ盾のない寧弈に実力者の娘をと思った辛子硯の企み、それを横取りしようとした常貴妃と寧昇、どっちもごめんだと目的の娘が機転を利かせてすり抜けてしまったのはおもしろい。

 皇帝が、跡継ぎを書き記した詔勅を入れた箱を預かることになった魏知。その詔勅には次の皇帝は寧弈と書かれてるらしい、皇帝の体調もすぐれないし、これは取り換えなければ!とあせる寧昇、彼の母常貴妃、寧川の異母妹韶寧たち。
 ところがこの「遺書」そのものが皇帝と寧弈の仕掛けた罠で、魏知を利用して寧昇の名前を記した「詔勅」と入れ替え、それを読み上げさせてどや顔の寧昇たちの前に、元気満々の皇帝と寧弈が誰の名前も書いてない本物の詔勅をもって現れる。いや~すごいひっかけあいっこで楽しかったです。

 結果、常貴妃自死、寧昇幽閉。それでもなお常家の勢力は強大で、次の目標はこの常家自体と削藩。

 韶寧公主の駙馬選びが進められ、魏知を自分の駙馬にと望む韶寧。とうとう自分は女性であることを皇帝に告白。一度は烈火のごとく怒った勢いで死罪にしようとした皇帝だが、思い直して閔海に派遣して、手柄を立てて罪を償うというパタンに。皇帝は藩を削りたいわけですが、何かこのあたりの展開は清朝初期のような感じですね。

 これに寧弈も同行することになった。そこに鳳知微を守れという命で周辺の青溟院の学生たちが同行、燕怀石、顧南衣、彼女に夢中の赫連錚ももちろん同行。赫連錚、ちゃんと魏知=鳳知微と見ぬいていてただのストーカーではないw

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 この間、七皇子寧斉がだんだんと権力欲をむき出しにしてきて、寧弈や鳳知微の周辺に監視の目を光らせ、寧弈を追い落とそうと始めている。その網に引っかかったのが、鳳知微の弟鳳晧。彼、ほんとにチャラチャラの遊び人で、母親が隠していた血浮屠の令牌や「長孫晧」と本当の名前を記した書類を持ち出して、捕まってしまう。

 閔海では、常家の長男忠義が寧弈を図り失敗。次男忠信は父親を殺害して実権を握り、寧弈にすり寄るが失敗。

 忠信が率いる閔海の常家軍と寧弈の軍が睨みあい、疫病を寧弈の軍に蔓延させたりと陰険にやってます。

 そして、都では鳳晧が大成の死んだはずの九皇子ということがバレてしまう。捉えられた鳳晧と母の秋明瓔。彼らを何とか助けようと薄氷を踏む思いで皇帝と話をする辛子硯。それに対して、寧弈がこの件を把握していたとにおわせ、失脚させようとする寧斉。なかなかの陰険さで、寧川と寧昇を足してレベルアップしたような感じでブラック化しています。

 これを知って閔海から一人戻ってきた鳳知微、皇帝の面前で告発される一家三人。母親はあくまでも娘は自分の子で無関係と主張。
 皇帝は彼らを殺すより、臣従させて天盛王朝の力を示したいと考えているが、秋明瓔は拒否。崖っぷちです。

 そこに寧弈が大急ぎで戦いにケリをつけて、常忠信の首をぶら下げて戻ってくる。

 毒杯を差し出されて、それを飲もうとした鳳知微だったが、それを横取りして鳳晧が自死。たった一晩でチャラ男から変身していました。続いて秋明瓔が先だって服用していた毒で死ぬ。

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 一人残された鳳知微。嘆き悲しむ彼女は、やっと互いに愛情を確認しあった寧弈との絶縁を決意。
 ここで一区切り・・・

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 新しいキャラとして、華@王鴎が登場。鳳知微の腹心燕怀石の婚約者で、常家に恨みを持つ女侠として、さっそく知微と義姉妹になって彼女を助けています。

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 張暁晨の赫連錚は予想した通り、良いキャラです。時にはコミカルなキャラに、時には良き理解者に、時には切れ者の王子として話にアクセントをつけています。
 女性と公にしたけど、男装のまま巡按の官職についた知微が拱手すると手の重ね方が男性のままだと、黙って指摘するなどという場面は赫連錚にぴったりで、これで彼女と赫連錚が愛情関係でなくても友情を育てていることがわかります。

 知微にしか懐かない顧南衣もだんだんと赫連錚のペースに巻き込まれ、「友だち?それ何?」だった顧南衣に表情が出て来たのも楽しいです。

 こういう細かいキャラの性格描写とかを見てるのもこのドラマの楽しみです。

 もう50集を超えたんですが、そんなに長く見てきたような感じはないですし、残りがもう20集もないというのも信じられない感じ。私の見てるのはDVD版なので、ひょっとするともうちょっと話数があるのかもしれない。実はそうだといいなと思ってたりします。この前に見た陳坤のドラマ脱身が、まだ続きあるのか~~という気分に陥ってしまったのとは正反対。俳優も大事だけど、やっぱり脚本だよね~~と思うしかない。

 次々と難題が降りかかるのを時にはそれが主人公サイドの仕掛けた罠だったり、予想の斜め上を行く展開が待ってたりしてほんと飽きさせませんわ。で、緊張感ピリピリかと思うと、辛子硯と妻大花のコミカルなやり取りとか、顧南衣と赫連錚のつつきあいとか息を抜ける場面が過剰にならない程度に差し込まれていて、ドラマの展開にアクセントつけているのも長さを感じさせない理由でしょうね。
 俳優の演技がかなり濃いのとは反対に、一つ一つのエピソードなどは結構テンポよく話の密度は濃くてもくどくなることなく展開してます。ほんとにこのバランス感覚のよさが気持ちよくて毎日せっせと見ているわけです。

 


開封・少林寺の旅 その1

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9月13日 北京~開封

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 武侠ツアーへの参加もこれで5回目となりました。今回は三侠五義の舞台というだけでも中国古装劇迷にはうれしくなってしまう開封ともう説明もいらない少林寺をメインにしたツアー。

 ツアーに参加しては迷子になるとか、部屋の電気をショートさせるとか、お粥もってひっくりかえるとか、風邪ひいてフラフラになるとか、いろいろやらかしてきましたが、今回もご迷惑をおかけしました。一応先に謝っておこう・・・

 もう一つ、一週間ツアーに参加してる間に、視聴中のドラマが大結局を迎えたり、新しいのが始まったりと例年以上にたまってしまってるので、こっちも見たいので、ブログぼちぼちと細切れご容赦です。

 
 今年のツアーは、出発まで一週間という時に台風のために関空が使えなくなるというアクシデントが発生。どうなることかとひやひやでした。
 おまけにツアー期間には超大型台風が香港や広東省方面に甚大な被害をもたらし、台風の影響からは遠かったものの私たちの旅もずっと雨傘の離せない毎日となってしまいました。

 ほんとに最近の自然は優しくない・・・

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 ともあれ、全員無事に北京空港に到着。新しく始まった指紋認証はなかなかOKが出なくて四苦八苦しましたが、こちらも無事通過。

 教訓:指紋認証は思い切りギューッと指を押し付けること。<ただし、それでもやり直しになるw

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 これからお世話になるガイドのXさんと北京のガイドのZさんに迎えてもらい、北京西駅へバスで移動。ここから高速鉄道和諧号に乗って、鄭州東駅へと3時間強の鉄路の旅。

 夕食が遅くなるので・・・とXさんにいただいたシーマヨおにぎり。初中国版おにぎりw

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 実は、私はこれが初北京。通り抜けるだけなのがちょっと残念。

 高鉄、今回の最高時速は307㎞まで行きました。

 鄭州で河南料理の夕食をいただきました。昨年のスパイシーな四川料理と一転、マイルド。

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 食後は、またバスで開封市へと移動。ホテルに入るまでほぼ一日中移動の一日でしたが、おしゃべりの話題はつきなかったです。

 ホテルの設備はよかったけど、この地域はバスタブ使わない地域なのでシャワーだけ。
 
 ロビーのクレーンゲームにはなかなかおもしろいキャラがつまってましたw
 
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 次回から本番!!

開封・少林寺の旅 その2

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9月14日午前 大相国寺、龍亭公園・宋都御街、天波楊府

 
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 開封観光というより聖地巡りの最初は大相国寺。
 駐車場に入る時点で盛り上がり、

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バスから降りてこれを見ては盛り上がったわけです。

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 少林寺じゃないのですがw

 大相国寺というと水滸伝やドラマの少年包青天のイメージで、もっと町中から離れたところにあると思い込んでいたのですが、にぎやかな街のど真ん中にありました。

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 入ってまず目に入るのがこの魯智深が柳の木を引っこ抜いてる像。あちこちに水滸伝のモチーフがあって楽しい。
 けど、柳引っこ抜いたのって相国寺だっけ?

 武僧団の看板に見送られて、龍亭公園に移動。

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 ここはもともとの宮殿のあった場所ですが、度重なる水害のために宋代の宮殿は湖の底に沈み、現在みられるのは同じ場所に復元された建物です。相国寺でもここでも10月に開かれる菊花祭りのための準備が行われていました。準備の様子を見るだけでも、その規模や作りこみは見事で、花が一斉に咲きそろったらさぞかし華麗なことと想像。

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 公園には湖底から引き揚げたという太湖石が山に積まれていたり、大きなものがそこここにありました。

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 階段を登り切ったところにある龍亭の建物にはこんな注意書きが。拝むな!ってのは珍しいw

 高いところから見ると開封の町が一望でき、水脈に沿って復元された天波楊府や開封府、清明上河園などの建物が見え、街並みの奥には鉄塔も見えました。

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 この龍亭公園と道を隔てたところが宋都御街、往時を忍ばせる街並みが楽しいところです。幸せそうな猫や犬もいっぱい。この街並みの一番端、龍亭公園というかかつての宮殿と道一つ隔てたところにあるのが、李師師がいたという妓楼。さすがに地下道までは作ってなかったw

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 そして午前中の最後に尋ねたのが、天波楊府。ここでは少年楊家将と忠烈楊家将のビデオが流されていました。
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 清明上河園ができて以来、訪れる人が少なくなっているという話で、ちょっとたそがれている雰囲気でした。

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 この日の昼食は、天波楊府近くの食堂へ。特に観光客向けということではなく、地元の人たちに人気の店ということで、開封の味を堪能しました。

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 午後は清明上河園。


開封・少林寺の旅 その3

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9月14日午後 清明上河園、第一楼

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 北宋の画家張択端が描いた清明上河図を元に宋代の開封の街並みと人々の暮らしの様子を再現した清明上河園。同じコンセプトの街は横店にもありましたが、こちらは撮影が目的ではなく、あくまでもテーマパーク。とにかく園内のあちこちで行われているイベントの密度が濃く、いつでもどこかでなにかをやっています。園内をガイドマップに沿って歩いていくだけでも、いくつものイベントを見かけます。
 それに、何より撮影中で入れない、ということがないのは利点。その分、撮影が見られないのはしかたない。それに影視城ではないので、ドラマや映画に準拠したイベントなんかは見かけませんだ。ま、そりゃそうだ。

盤鼓
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包公巡案
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気功噴火
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王員外招婿
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大宋東京保衛戦
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岳飛槍挑小梁王
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 宋代のテーマパークなので、物売りのスタッフも掃除のスタッフも宋代コス。でも、食べ物扱うスタッフのマスクは最新式。

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 特にイベントをしてなくても、いろんな人たちがあちこちに。丐幇の人もいましたね~

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 干!酒杯ガッチャン!!!ってのもあって、ツボを心得てるな~と

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 とにかく武侠迷や中華古装劇迷にはおもちゃ箱をぶちまけたみたいで楽しいところでした。 

 イベントとしては、開園時の包公迎賓から始まって包青天ものが一番多かったですが、例の「开封有个包青天~」という曲はやっぱり一度も聞こえてこなくて、ちょっと寂しい気がした。(その分は翌日に取り返したw)

 ただ「包拯くん」とか「展猫くん」みたいなノリのグッズを期待してましたが、この方面はまだまだこれからのようです。

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 この日の夕食は小籠包で有名な第一楼で。ここの小籠包はとても皮が薄くて美味というので楽しみにしていました。確かに薄くて、箸でつまむとだらんとぶらさがる。もちろんおいしい。
 でも、店のスタッフが蒸しあがった小籠包を次々に小皿に入れてくれるのが、まるでわんこそば。ただわんこそばと違って、食べ終わるを待ってくれない。そして猫舌だとか何とか躊躇しているとたちまちにスープを吸って薄皮の小籠包がふつうの餃子になってしまって悲しい・・・

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教訓:小籠包はサーブされたら、さっさと食べる!!

 当然ほかのお料理も。

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 この日は時間のゆとりがあるので、夜市散策の予定だったのですが、雨が降っているし、満腹だし・・・というわけで、車窓からの眺めを楽しんで早めにホテルに戻りました。

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 ホテルで時間があれば、することはテレビのお相手。

 開封で見る開封府、少年楊家将、水滸伝(旧版)・・・なかなか乙なものでした。
 逆に言うと、こういうのと出会えてたからこその楽しい開封の聖地巡りでした。

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 でも、ちゃんと見たのは法医秦明之幸存者最終回だったりしますw

開封・少林寺の旅 その4

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9月15日午前 開封府、包公祠

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 この日の午前は包青天一色。午後は少林寺のある登封市へ移動、中岳廟訪問というスケジュール。雨が本格的に降ってきて、写真にも雨粒が写りこんでいます。残念なことに、これも毎度おなじみ・・・

 朝一番で訪ねたのは開封府。

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 門の前で広げられるのは、包拯が開封府尹に任じられる一幕と秦香蓮が陳世美を訴える一幕。

 9時の開始までずっと待っていましたが、その間に昨日一度も聞けなかった「开封有个包青天~」という金超群版のテーマソングをたっぷり聞くことができて満足。やっぱりこれを聞かないと気分が盛り上がりません。

 で、盛り上がったところで、秦香蓮母子を連れて引っ込んだ包青天の話の続きが建物内で演じられましたが、こちらは遠くから見物。人影が少なくなってから中へ。狗頭鍘、虎頭鍘、龍頭鍘の三つがちゃんと並んでました。

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 陳世美のお裁きよりも夢中になってみてたのがこれ。ロボット獅子舞のVTR。ひょこひょことかわいいったらない~~と動画まで撮ってしまったw

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 ここも小規模なテーマパークになっていて、包公の巨大な像を収めた塔のほかに科挙の様子を伝える像とか宋代の牢獄なんかの復元とかがあったり、蝋人形とかが展示されていたり、科挙をネタにした短いイベントや観光客を乗せて輿を担ぐおじさんたちがいたりしました。

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 囚人を収容する施設もちゃんとありました。

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 続いて、包拯を祭る包公祠へ。ほんとに近くです。
 
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 包拯の遺墨や家訓などが展示され、ここでは実際の包拯に重点を置いているようでした。

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 みんなが触って窪んでいるのが、包拯の名前。

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でも、やはりドラマの一場面を再現した蝋人形もありました。展昭がいなかった(◞‸◟)

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湖のそばにあるこの施設のそばには水中から見つかった太湖石で山ができていました。

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 こちらは30年ほど前に再建されたものですが、横に広がる湖の底には宋代の開封府が沈んでいるとか・・・

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 ここで開封の聖地巡りは終了。

 今日の昼食は「フードコート」
 観光客や地元の人であふれる巨大なフードコートの中は夜市を模した感じ。店で好きなものを選んで、現金ではなくプリカで支払い、席に運んで食べるシステム。

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 青空を模した天井がトゥルーマンショーを連想させます。

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 60元チャージしたプリカを用意してもらってましたが、目移りしてなかなかメニューも決まらないし、価格も手ごろなんで60元クリアできませんだ。ちなみに私はこのびゃんびゃん麺とマンゴープリンをいただきました。

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 これで開封と別れて、少林寺のある登封市へと移動。雨はずっと降り続いています。

 開封は、観光をメイン産業にすべく街を整備しているということですが、残念なことに昔の街は多くが水害のために水の底に沈むなどすっかり地形が変わっているそうです。水中からは宮殿の建物の一部や彫像などが見つかり、それがあちこちに展示されています。かつては緑が少なく砂ぼこりがひどかったそうですが、今では失われた池を改めて復活させたり、緑を増やしたりしているところです。それと合わせて清明上河園を初めとする観光施設の充実に力を入れているとのこと。
 街の振興と自然や歴史的建造物などの保護のバランスはどこの国でも難しい課題ですが、開封のように往時の建造物がほぼ失われているというとまた違った課題がありそうです。

 何しろここは中原の真っただ中。地図を見れば、聞き覚えのある地名や史跡がごろごろ。武侠迷にはほんとに楽しいところでした。
機会があれば、もう一度訪れてみたいと思います。
 できれば、雨の降ってない日に・・・ 

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開封・少林寺の旅 その5

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9月15日午後 登封・中岳廟

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 武侠ツアー旅日記も後半少林寺方面に入りました。
 帰国して一週間が過ぎ、そろそろ記憶が混乱してきて、やばい・・・参加者の皆様、間違ってたら教えてください。

 ツアー中にたまっていたドラマも徐々に見ていますが、こっちもブログアップしとかないと危ないかな。


 雨が本格的になってきた開封を後にバスで登封へと移動。

 今回私たちが乗ったバスは今年製造された新車ということで乗り心地は快適。USBの端子も各席にあって移動中にスマホの充電ができるのがうれしかった。

 けど、この最新式バスの最大の特徴はシートベルトをしてないと警告音がピーピーなり続けるということ。乗り降りの度に、一斉にピーピーw そのうち、「ちょっとまってな~」とか返事するようになってしまったのは私です。

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 で、登封市に。この日訪ねたのは中岳廟。中岳廟は全真教の聖地で大室山の麓にあります。中岳嵩山ですが、ほかの四岳崋山、衡山、恒山、泰山の廟も設けられていました。この五岳にそれぞれを現す五岳真形というシンボルマークのようなものがあるんですね。ちっとも知らなかったので、ひとつ賢くなれました。

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 この中岳廟には樹齢数千年という古木が何本もあって、人の手で作られたもの以上に威容を誇っていました。

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 本殿にあたる峻極殿の内部は撮影禁止でしたので外形だけ。

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 中岳廟を出て、今夜のホテル少林鵝坡禅武酒店に。このホテル世界中にチェーン店展開してるんですが、武術学校の経営だとか。

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 ホテルの左隣に見えるのが大きな武術学校で、こちらの生徒たちが出演する武術ショーが開かれる劇場もホテル内にありました。なにしろホテルの各階の名称が一階は達磨、二階は慧可・・・
 ホテルの部屋に入れば、こういう趣のある中国家具がおいてあるのは好ましかったのですが、

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 トイレの壁には達磨大師の像が・・・ちょっと困惑

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 ロビーには武具が展示され、売店では僧服も売られていたし、ホテルにいるだけでおもしろいものがいっぱいでした。

 夕食前には、O先生の「まるごと宋代―北宋の古都開封」のミニ講座とYさんの少林武術の歴史についてのミニ講座がありました。
  今回は何もやらかさなかった・・・んですが、ここで時間を勘違いして遅刻。ご迷惑をおかけしました。

 今日の夕食はこの地方の料理。

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 夕食後には、生徒たちの表演を見せてもらいましたが、終わった後の子どもたちが売店でアイスクリームやスナック菓子に群がっているのがあどけなくてかわいかったです。

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法医秦明之幸存者

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1~30集

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 武侠ツアーの旅日記お休みして、開封でたった1集分配信が残ってたのを見た「法医秦明之幸存者」です。
 旅日記写真の整理が間に合わなくなってきたので、ちょっとお休みさせてください。

 張若の法医秦明第1季、劉冬沁の第2季清道夫に続いて発表された作品ですが、全く別のシリーズです。

 ただ清道夫が終わるや否やスタートしたため、比較されるのは仕方ない。というか、比較されてもなんもかまわないぞという強烈な個性を持っています。

 主人公の秦明は、第1季の張若が素晴らしく個性的で魅力的なキャラを作り上げ、それを引きずった第2季の劉冬沁は損したね~というかお気の毒に~という感じだったのですが、そういうしがらみのない経超版はまた独自の秦明を作り上げています。

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 先行した二人の秦明に比べると普通の社会生活も送り、友人たちと会食をしたり、弟子を指導したりしいます。

 彼はもともとは法学部で学ぶロック青年だったが、10年前に恋人の凌月が殺された上に心臓を持ち去られ、しかも事件は未解決のままという事件に遭遇、それ以後直接被害者にかかわりその言葉を聞く法医学者に進路を変えた。

 警察の中では有能な法医学者として、刑事課長の林涛や鑑識課の王珂、助手の陳詩羽と共に事件解決に活躍している。ただ、解剖台に横たわる死体と会話しては事件を解決するヒントを得ているという面もある。

 個人生活では、ザリガニをメスで捌いて食べるとか異常に潔癖で・・・ということはないけど、全く人のぬくもりを感じさせない広い部屋に一人住み、淡々と暮らしている。
 姉の娘を預かっては一緒に遊びに行ったりと二つのドラマには出てこなかったエピソードも出てきました。

 事件解決にも力を発揮する秦明を取材するという目的で広報課の王伶俐が龍番市公安局にやってくる。彼女は犯罪心理の専門家で、次第に事件の解決にもかかわるようになってくる。

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 今回もここの事件を解決しながら、凌月の事件を発端とする死体の一部を持ち去るという猟奇的な連続殺人事件の謎を解いていくという流れは一緒です。

 でも、導演が暗黒者や執念師の周琳皓なので、やっぱり彼らしい一癖ある雰囲気が出てきています。

 それに主演の秦明の経超は暗黒者第1季の尹剣、執念師第1季の明天を演じていましたし、王伶俐の艾暁は執念師の曲小弯、つい先ほど見たばかりの熱血学園の王恩珠で、周琳晧ドラマの常連と言ってもいいと思います。

 とにかく三つ並べるとこのドラマが一番この30集だけで完結していると感じました。

 今回の秦明は、凌月の仇を討つために法医学の道を選んだということが明確で父親の話は出てこない。学生時代とはすっかり人格が変わったように見えても、実はめっちゃくちゃ熱い人物です。常に冷静で有能な法医学者という外見は実は彼が凌月の死後に作り上げた鎧なんだろうなと思わせます。
 そのことが犯人に誘導されて出て来た先行の二作とは違って、凌月と同じ一連の事件だと確信した時から燃え滾っています。その様子を見て暴走を心配する林涛や陸詩羽。実際に暴走してしまうわけですがw

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 秦明だけでなく林涛たちのプライベートも多く描いているのも特徴です。

 そして、このドラマは続編も作れないわけではないけれど、きれいに終わっています。

 一連の犯行の最初と思われた凌月の殺人の前に、殺人に不慣れだった犯人から逃げおおせた「幸存者」がいた・・・ということから、一気に事件が解決に向かって進みだします。

 過去にとらわれていた秦明が事件の解決によって新しく一歩を踏み出し。師父の秦明にあこがれていた見習いの陳詩羽は林涛の求愛にこたえ、法医学者としても一本立ち。

 彼らのプライベートが落ち着いたところでドラマが終わっています。

 作ろうと思えば作れる続編ですが、きっとその時の秦明は経超ではないだろうなと・・・彼が良くなかったというのではありませんが、何しろ彼は暗黒者も執念師もスケジュールが合わなくて第2季には出てないんです。今度ももし次があってもな~とあきらめ顔。

 ぶっちゃけ配役的には法医秦明第1季、脚本のまとまりはこの幸存者かな~とは思います。でも、私は周琳晧の導演作品が好みなんで、今回も満足。ただ、暗黒者ほどの毒気はないかな。
 秦明の造形はやっぱり張若版が一つ抜け出してる感じですが、あのキャラでこっちの秦明というわけにはいかないのはもちろんで、このドラマの秦明にも満足してます。

 そういや死体にモザイク一回もかかってなかった・・・結構リアルだったんだけど。

演員       角色 
経  超  飾  秦明
余心恬  飾  陳詩羽
艾暁  飾  王伶俐
劉海寛  飾  林涛
  煬  飾  王珂
張  雪  飾  凌月 
王  歓  飾  方圆
陳  鶴  飾  蒋勇
王心新  飾  珂助小李
邵  汶  飾  厳謹

職員表
出品人孫忠怀、劉暢、李遂芳
制作人蘆碩、黄輝、李嘉、趙洁
監 制韓志杰、暴捷、馬玉宝、姜楚轩、陳建軍
原 著秦明
導 演周琳皓、王凱
編 劇秦明、黄杰、周琳皓、陸芸、孫宏志、周暁筱、范樹翠、李莹、袁嵩、闫崑、甄飛
美術設計鞠暁瑜
動作指導石振東

開封・少林寺の旅 その6

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 9月16日前半 少林寺

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 今日もまた雨のスタート。

 朝一番でホテルに隣接する武術学校の見学をさせてもらいました。

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 本来の予定ではなかったのですが、ガイドのXさんの人脈と尽力で校内の様子を見学。日曜日の子どもたちもたくさんいましたが、去年のようにあらかじめお願いしての訪問ではなかったので、子どもたちがズラッと並んでる・・・というようなことがなくてほっとしました。何しろこちらの学校、生徒数がけた違いに多い。何千人もいる子どもたちが・・・とか考えるだけでも身がすくみました。

 休日のどこかのんびりした雰囲気の中、好奇心いっぱいの表情でこちらに笑顔を向けてくる子どもたちでした。

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 登封市にはこのような武術学校がいくつもあって、この禅武学院は最大規模の学校の一つで生徒たちが映画やドラマに出演している例も少なくないそうです。私たちが訪問した時にもこれから交流事業のために出発するという子どもたちが集まっていました。
 近くには釈小龍の父親が経営する学校もあるそうです。

 少林小子や烏龍院のころの釈小龍の可愛さはまだ記憶に強く残っているようで、少林寺のチケットにも彼がいました。
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 学校を出て、いよいよ少林寺へ。

 ついたところはチケット売り場やみやげ物店などが集まる駐車場。いきなりビッグビジョンに李連杰の少林寺が映し出され、禿鷹こと計春華と李連杰が戦っているシーンに遭遇。ムネアツでした・・・

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 門をくぐって、いよいよ少林寺へ向かう参道を歩きます。

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 雨が降ったり降ったり止んだりまた降ったりという天候のせいで、日曜日にしては人でも多くなく、暑くもなくて歩くには都合よかったです。
 ええ、ええ、負け惜しみですとも

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 そしてとうとうここ!

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 少林寺の門の外。生えている木にも、立っている石碑にもどこか見覚えのある山門前に到着しました。

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 いや、もう言葉もなく盛り上がりましたね~
 
 なんといっても少林寺ですよ、あの少林寺~~とかわけのわからない感動がありました。

 山門を抜けるとまた鬱蒼とした木々の間の参道を通って、奥へと進みます。

 参道の両側には、いろいろな石碑が立っているのですが、一番奥の方に金庸先生のこの石碑が!

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 参道入ってすぐには、映画少林寺のテーマ曲「少林寺」と「牧羊歌」の楽譜を刻した石碑もあって、思わず小声で歌ってしまう日本人一行。
 写真撮ったんですけどね~あまりに石碑がピカピカに磨き上げられてて、個人が特定できるくらい映り込んでるんで、アップは自粛。出発前から脳内に渦巻いてた包青天のテーマと少林寺のテーマへの執着を無事昇華できた迷子でした。

 まず、ここで私たちは少林寺の僧から八段錦の指導を受けました。毎度撮影班ですが、こちらもばっちり人物特定ができるので画像はないのです。と行った口から画像追加しました。指導を受けた場所の周囲には、ずらっと石碑が並んでいて壮観です。

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 少林寺の建物は1928年に焼け落ちてしまい、映画の撮影時には惨憺たる状況だったということで、現在の建物のほとんどが復元されたものになります。李連杰の映画撮影時には少林寺には撮影に使えるような場所がなく、前日に訪ねた中岳廟で撮影したというエピソードもXさんやYさんから教えてもらいました。少林寺焼亡は劉徳華、成龍、謝霆鋒主演の新少林寺に描かれていました。

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 ここからさらに奥に入って達磨に弟子入りを認めてもらおうと慧可が腕を断ち切って雪を赤く染めたという伝説の舞台立雪亭、晴れていたら奥の方に少室山主峰が見えたはず・・・



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 何年もの僧たちの練功のためにすり減った石畳のあるとかを見ました。石の床が窪んでいるの、写真で見えますかしら?

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 唐の李世民を助けた十三棍僧の話は映画やドラマでおなじみですが、李世民の自筆「世民」の文字を含んだ石碑「皇唐嵩岳少林寺碑」がありましたが、ガラスに覆われていてうまく撮影できなかった。

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 残念なことに蔵経閣に掃地僧が・・・というようなことはありませんでした。

 この日の昼食は、少林寺内で、精進料理。

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 写真に撮り損ねていますが、ご飯がお茶碗の中にこんもり丸く盛ってあるのを見て、国によって忌み事も違うんだな~と。うちの亡くなった祖母なんかが見たら顔色変えたと思いますが、まあ忌み事なんてその程度のものということで、もちろんおいしくいただきました。

 食後はこの食堂に併設の小規模な売店や少林薬房でグッズや薬類を仕入れました。やっと少しお土産っぽいものが手に入りましたが、少林十八銅人のフィギャとかはなかったです。飲み物やちょっとしたおもちゃなんかを売っているところはありますが、まだまだこちらも開発の余地が・・・いや、観光地化進めろとは思ってませんが、やっぱりなんかほしい。

 続いて、少林寺の方丈や高僧たちが眠る塔林に。ここでXさんから副方丈にまで登った日本人僧の話や慈覚大師円仁の逸話を教えていただきました。考古学を専攻したというXさんはものすごく博識でした。
 それなのに、私ときたら、そうか、あの天龍八部で喬峰、虚竹、段誉が游担之、丁春秋、慕容復と戦ったのはここがモデルか~とか妄想してたんだから、Xさんには申し訳ない限り。

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 塔林を出て、次は儒教の聖地嵩聖院へ移動です。

 少林寺はほとんどの建造物が最近の復元だし、商業化しているし・・・とかいう話もありますが、実際に尋ねてみるとそれを差し置いて「少林寺」という場所の空気感が素晴らしかったです。それに武侠迷としてはやはり一度は押さえておきたかった「聖地」でもあり、期待してた以上のものを得ることができました。

 雨の少林寺も悪くなかったです。

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開封・少林寺の旅 その7

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9月16日後半 崇陽書院、禅宗少林音楽大典

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 また、台風が来た。最近の台風は、来るたびに「今までにない」とか「○○台風と同じような」とか恐ろし気な二つ名がつくんですよね。ほんとかなわない・・・
 というわけで、今日明日くらいはまた「籠ってドラマ三昧」決定ですわ。停電しないといいけど・・・それ以上の被害は考えたくない・・・

 少林寺から崇陽書院へ移動。ここは儒教の書院で、道教の中岳廟、仏教の少林寺とあわせて道仏儒の三大宗教の故地を廻ったことになります。どこも長い歴史を持ち、その時々の政治や権力によって保護されたり、迫害されたり、寺になったり道観になったりと変遷してきます。
 この崇陽書院も唐の太宗が訪れ、宋代には司馬光や范仲淹などが学び、明末には戦乱の中焼失し・・・という歴史を持っています。

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 階段を登った門の横には「大唐嵩陽観紀聖徳感応頌碑」がありました。隷書が美しい碑ですが、文は李林甫によるものだそうです。歴史が目の前に出て来た気分w

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 ここからうっすらと大室山を見ることができました。ドラマなんかで鬱蒼と樹の茂った「大室山」が出てくるのは嘘ですからね~というのを激しく納得。ほんとにでかい岩山です。

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 門をくぐると、大きな柏の樹が。前漢の武帝によって大将軍と名付けられたこの木も樹齢5000年とか・・・すごいパワー持ってますね。

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 こちら小将軍。

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 焼亡前の少林寺の写真もここに展示されていましたが、撮影禁止でした。でも、少林寺のホームページにはしっかりアップされてました。

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 ここで森林浴もしっかりして、ホテルにもどりました。

 夕食はホテルで。昨日と同じ料理があるのはとってもおいしかったのでリピートしてもらったのです。

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 食後、禅宗少林・音楽大典の鑑賞に出かけました。自然の風景を舞台に人間のパフォーマンスとにプロジェクションマッピングを一体化したこういう種類のショーが最近増えてきました。
 ここではもちろんテーマは少林寺と少林武術。

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 ところで・・・ここで、迷子さん的には一大事がw

 前のでかい人がスマホで舞台撮影するのに両肘を広げてくるんで、前が見えない迷子。我慢しきれずに、その腕ポンポンして、「看不見!」とやっちゃいました。通じましてね~則、腕がたたまれて「这样可以吗」とw 見えない腹立ちよりも、通じたのがうれしくて「 可以、谢谢」と許してしまいました。やっぱり言語は勢いw
 文句も言えなかった初武侠ツアー参加時から考えると、本人的には大進歩。

 舞台そのものは雨のせいもあってちょっと見づらかったのですが、なかなか楽しいパフォーマンスでした。ただ、坊さんが飛ぶと聞いていたのに、飛ばなかったのは雨のせい?

 ほんとに雨が恨めしい少林寺でしたが、明日は永昭陵から鄭州に移動します。

開封・少林寺の旅 その8

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9月17日 鞏義・永昭陵、鄭州 ~18日 北京

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 やっと雨の降ってない朝・・・と思ったら、もう帰路。うまくいかないものです。

 朝6時ころから武術学校の子どもたちが屋外で一斉に練功をするというので、参加者の中には見に行かれた方も多数。起きたもののエンジンがかからずにぐずぐずしていたのは私です。

 この日はゆっくり目の日程で登封から鞏義へとバスで移動。途中、ホテル近くの武術学校を遠くから見学。

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 そのあと一路鞏義に。宋の仁宗の陵墓を訪れました。

 仁宗というと三侠五義ではおなじみ。ドラマや映画の包青天では主役の一人として登場することも多いです。

 こちらの永昭陵は建物は復元ですが、正面の建物の奥にちらっと見えるこんもりした円形の墳墓が仁宗の墓所。墓所自体は立ち入ることが出きませんでした。

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 建物の前に道に沿って並ぶのは、首あたりまで土に埋もれていたという当時の石像です。文官、武官、女官の像のほかに外国からの使者の像もあって、とても個性的な表情が見飽きません。

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 全体は公園になっていて、大勢の太極拳の練習をするグループとかバドミントンを楽しむ家族連れとかがまったりとされていました。

 ここから、またバスで鄭州に移動。

 この日の昼食は地元のラーメン店。イスラム系の店で、こってりした牛肉スープの細めんの拉麺でにパクチーたっぷり。付け合わせに頼んでもらったさっぱりしたレンコンやダイコンとの組み合わせがちょうどよかったです。
 なお、イスラム系のお店ですが、ビールはありました。

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 食後は自由時間ということで、書店や超市、デパートへと散らばりました。

 私は中秋節限定グッズでもあれば・・・とスタバのあるデパートへ。かわいいデザインのグッズあったんですが、陶器のタンブラーとかあまりに重すぎて購入はあきらめました。
 このデパートの中には、中国国外からの出店も多くてそれを見てるだけでも楽しかったです。

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 デパートの後は、お決まりの新華書店へ。巨大書店なので見て回るだけでも時間がいります。

 あっちうろうろ、こっちうろうろ。
 あまりこれと言って目的の本はなかったんですが、以前に第1巻がなかったので購入しなかった盗墓筆記の軽装版三冊を購入。で、重いからもうこれで十分・・・と思ってるところに、琅琊榜之風起長林、見つけてしまった。買う気はなかったんですよ、全然。なのに、つい・・・荷物が重くなってしまった。

 妖猫伝の中国バージョン。思いっきり浮世絵風でしたw

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 今夜のホテルは鄭州ですが、今回初めてのバスタブ付き。やっぱり湯船につかるとふ~~~っとなる日本人。

 夕食は鄭州の料理。今回の武侠ツアーもあとは帰国するだけとなりました。
 恒例になった来年はどこに行こうか?という話題も出て、話は尽きませんが、天下に終わらない宴会はありません。
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 翌日は最終日。鄭州から北京へと高鉄で移動、ずっとお世話になったXさんとはここでお別れ。

 戻って来た北京は腹が立つほどの青空でした・・・

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 北京のガイドZさんと再会。到着した時よりは長く北京の街を車窓から眺めることができました。北京名物の渋滞だけはしっかり体験できました。
 ツアー最後の食事は飲茶。ピータン粥がおいしかった。
 
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 オリンピック会場の一つだった「鳥巣」の近くでした。まあ、一つくらいは「観光地」を見たということです。

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 北京空港では、手荷物検査にずいぶん時間がかかりました。でも、まあ無事通過。
 きっちり仕事しようとがんばる新人さんでしたw

 誤算だったのは、「ふつうの」お土産は最後に買えばいいいいやと思ってたら、イミグレ通った後の免税店が大々的に工事中でオープンしている店が少なく、売ってる品物も種類がめちゃくちゃ少なかったことです。ま、パンダチョコとかクッキーとかいくつか仕入れはしましたが、がっかりでした。いくら義理土産でも少しは選びたかった。

 後はそれぞれに分かれて帰国。

 いつものことですが、充実したツアーで毎日が楽しかったです。終わってみるとあっという間だった気がしてなりません。

 お世話になったみなさん、同行のみなさん、ありがとうございました。

沙海 その5

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47~52集 プラス 番外編

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 武侠ツアーと旅日記のために間が空いてしまいました。
 ツアー前後に見ていたドラマやら映画やらがたまってしまってるんで、印象が薄れないうちに書いておかなきゃと思って焦ってるんですが、すでに怪しいかも・・・

 とりあえず、見終わったの、今見てるの立て続けにいきたいと思います。

 予定としては、沙海、天盛長歌、闘破蒼穹、夜天子、それにお試しだけした唐詩三百案、天坑鷹猟、燈紅年代、鳴鴻伝なんかもありまして、またまた抖吧阿部之朵星风云とか新しいのが始まったし・・・まあ全部が私の好みでもないですけど、見たいのもたくさん。さて、困ったw

 まずは、沙海。

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 このドラマ、なんといっても主人公の黎簇の圧倒的な成長していく主人公感が心地よかったんですが、最後まで見てもその印象は変わりませんでした。汪家の本拠地に連れ込まれて、「教育」され、汪家の一員となったと思わせた黎簇。実は彼はずっと呉邪の指示を受けて、汪家の本拠地を攻撃するための情報を求めていた。

 生きているのか、死んでしまったのかと黎簇をやきもきさせた呉邪は、同じく死んだように見せかけていた解雨臣たちやようやく砂漠の地下から脱出してきた張日山たちと共に黎簇の情報によって、汪家の本拠地を攻撃。
 この汪家の基地のショッカー秘密基地っぽさというかギャラクター秘密基地っぽさというかなんというか・・・最近テレビで何回かのリピした007の各種秘密基地もこんなもんだったっけ。

 委細省略して~~

 すべてが終わった後、再会した黎簇、蘇万、楊好の三人は、もう以前のようなちゃらちゃらした遊び仲間ではなくそれぞれがつらい経験をし、そこから抜け出してきた仲間に変わっている。

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 最後に高考に落っこち、やる気のかけらもなかった黎簇が短期間で好成績を収めて合格、「俺、卒業した!」と叫ぶ場面がありますが、三人が違う道をたどりながらもそれぞれ成長し、また仲間に戻っていったプロセスもストーリの中核でした。
 以前と同じように可愛い女の子を探す蘇万と楊好ですが、これからの彼らを何が待っているんでしょうね。

 少年たちが成長していく傍らで、年長者たちには後の世代をリードしていく大人感があります。かといって、完璧に悟りきった存在かというとそうでもなくて、呉邪は張起霊が姿を消して以来笑顔を見せないし、医師の梁湾はとことんマイペース。楊蓉の梁湾、当初うざかったんですが、だんだん可愛げが出てきました。今回、ヒロインと言えるようなストーリを引っ張っていく女性キャラはいなかったように思います。

 黎簇を学校に戻した呉邪は、十年前に姿を消した張起霊を探して王胖子と共にさらにどこかに向かってます。一切は張起霊を探す呉邪の計略であって、本当の主人公は呉邪とも見えるんですが、実は呉邪が生まれる前から彼を利用した対汪家作戦が呉三爺たちによってたてられ、この物語もその一部であることがわかってきます。

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 張日山は、自分のすべては佛爺のものと梁湾の求愛を何度か退けていますが、やはり老九門のドラマの後に何があったのかとても気になるところです。

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 黎簇も呉邪も好意をいだいた女性は彼らを助けるための犠牲になり恋愛は悲劇の結末を迎えていますが、張日山だけが梁湾の愛情に応えています。

 謎もたくさん残ったままだし、続きが見たくなる・・・のですが、今回番外編は別に必要なかったです。天意のようにカットされた場面を一集分にまとめたようなんですが、絶対に番外編が必要だった天意とは違ってなくてもよかった。主人公を変えて別の角度から話を見せるとか、後日談を見せるとかでもなく、ただこんな場面も撮影してたんですよ~的な漫然とした番外編で、正直がっかり。

 このシリーズ、魅力的なキャラが多いのでいくらでももっとおもしろい番外編できると思うんですけどね~

 なんか最後に蛇足が出てきて、大結局の後の充実感がそがれてしまった感じでほんと残念です。
 
演   員      角色
呉  磊  飾  黎簇
秦  昊  飾  呉邪
張  萌  飾  蘇難
楊  蓉  飾  梁湾
季  晨  飾  黒眼鏡
朱  杰  飾  王盟
朱  戬  飾  楊好
王皓軒  飾  蘇万
余天翊  飾  羅雀
張艺興  飾  解雨臣
于和偉  飾  呉三省
張銘恩  飾  張日山
陳明昊  飾  王胖子
肖宇梁  飾  張起霊

職員
出品人孫怀忠、破方倉、馬中駿
制作人巫天旭、韓冰、蔡佳、方芳、白一驄
監 制陳戴閣
原 著南派三叔《沙海》
導 演毛鯤宇
編 劇南派三叔、韓志杰、魏麗麗
美術設計劉勇奇
動作指導谷石軍
造型設計陳敏正
視覚特效金旭

天盛長歌 その5

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52~70集

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 日本での配信も始まったところですが、こちらは最後まで一気に見てしまいました。おもしろかったです。

 このドラマ、ハッピーエンドの恋愛ドラマにはなりえないなとは思ってたんですが、バリバリの権力闘争ドラマというか皇帝育成ドラマでした。
 題名、元の凰権・弈天下の方がよかったですね。

 ストーリ紹介は雑にしかしていませんが、どうしても結末に触れないと私の感想文が書けない・・・申し訳ないけど、画像下からは立ち入りは自己判断でお願いします。


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 鳳知微が天盛国公主の身分で金獅国の王子赫連錚に嫁ぐというところから。
 金獅国では、先王の弟による王権簒奪が発生、王位を取り戻そうと天盛皇帝から軍を借り、両国のつながりのあかしとして公主を妻にするという正真正銘の政略結婚です。でも、母や弟の死以来、真っ暗だった鳳知微を懸命に励まし、笑顔を引き出した赫連錚は本当にいい奴です。

 彼女が赫連錚の妻になるのを止められない寧弈。

 皇帝の怒りを買った寧弈が訪れたのは、大越国の第三皇子晋思羽のところ。彼も寧弈と似たような立場で、なんやかんやと寧弈と腹の探り合いをしています。この晋思羽を袁弘が演じています。

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 赫連錚の王座奪回、鳳知微との婚礼という日に大越が攻撃をかけてくる。王妃として軍を率いて、出陣する鳳知微は、華瓊とともに晋思羽に捉えられる。
 大越国から鳳知微を救出した寧弈だが、結局一人で天盛に戻る。大越にいた落日族の生き残りからずっと死んだと思っていた母の雅楽が実は父親に監禁されていることを知らされる。

 彼は皇子の身分を放棄し、母親を返せと父皇帝に迫る。8歳で生き分かれた母と再会し、母親に甘えて幸せいっぱいの寧弈を不満げに見る辛子硯。

 ずっと天盛王朝に対して、復讐の機会を狙っていた第三の大成王家の生き残り長孫弘が登場。彼は知微の兄にあたる人物で、血浮屠や大成の旧臣たちも彼のもとで動いている。

 この長孫弘が配下の月泠を皇帝の元に送り込み、野心満々の寧斉をたきつけて皇帝と寧弈を抹殺し、天盛王家を根こそぎにしようとする。
 
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 その争いの中で、やっと取り戻した母を殺されてしまう。寧斉の仕業とにらんだ辛子硯は寧斉の母を誘拐、寧斉の配下に殺された義妹二花と妻が流産した子の仇をとる。
 
 皇帝も、寧斉が妹韶寧を殺したことや寧弈を罠にかけたことに気づいて、彼を排除し、兄たちの陰に隠れていた第十皇子を後継者にしようとする。

 そして、月泠が開いた家族の宴の席で寧弈と皇帝が暗殺者に襲われる。
 皇帝関係者のパーティは、ろくなことが起こらないというのはもう定番ですね。

 計略では皇帝殺しの犯人として抹殺されるはずだった寧弈が皇帝の遺言によって即位。寧弈は辛子硯を宰相にしようとしたが、拒絶される。自分は私怨を晴らすために寧斉の母王氏を殺したから法によって処置しろと寧弈を突き放す。

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 逃亡した寧斉は月泠にたきつけられ逆転を図るが、実は生きていた父親によってすべての望みを絶たれ、精神のバランスを壊して宗正寺に幽閉。

 鳳知微と寧弈の間を咲こうとした長孫弘は自分を寧弈の側近寧澄に殺させ、月泠は赫連錚を寧弈が殺したように偽装して殺害。この罠にかかって寧弈を恨む鳳知微だったが、誤解は解けて、寧弈は鳳知微に改めて皇后となることを求める。

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 大成の旧民たちを燕怀石に預け、閔海へと落ち延びさせた鳳知微は、自分たちの間には多くの血が流れすぎた、約束を守れないと崖から身を投げる。
 
 そして、ただ一人、皇帝となった寧弈だけが残る。
 
 愛する鳳知微は彼を残して死に、師でもあり友でも兄でもあった辛子硯は彼の元を去った。すでに母や兄弟たちのほとんどが世を去り、彼の元には臣下しか残っていません。
 皇帝寧弈が「子硯兄」と呼んだあたりでやばいなと思ったんですが、辛子硯がずっと目指していた完璧な皇帝を育て上げるためには皇帝が頼る相手を持っているわけにはいかないということでしょう。

 このドラマ、一見恋愛ドラマにも見えるし、確かにその要素もあるんですが、それ以上に権謀術数のドラマだし、政治ドラマですね。鳳知微は恋愛対象でもありますが、権力抗争の中で彼女は彼女の判断で動いている。一番光っていたのは、魏知と名乗って皇帝の側近をしていた時と思います。

 彼女は寧弈と共に権力争いの中で傷つき、成長していきますが、決して彼につられているのではなく彼女自身の考え、価値観で動いていきます。その最後の結論が、寧弈の皇后にはなれない、自分は生きていられないというもの。この決断が寧弈の将来に影を落とす。

 寧弈はもともと天盛国の拡大を目指していたんですが、兄弟たちとの皇位争い、鳳知微との苦しい恋愛、別れを経て、再び彼女と再会するときに胸を張って会えるよう民を苦しめない、皇位争いなど起こさない良い皇帝になると決意しています。

 これがなければ、親しい人間たちをすべて立たれ、皇帝として生きるしか道のなくなった寧弈がこれから周辺の国々にとってどんなに恐ろしい敵になったのか考えると身震いが出ます。

 以前にも思ったことですが、このドラマはほんとにプロのスタッフと俳優たちが作り上げた職人技のドラマって気がしてなりません。
暗黒者の周琳晧のドラマがどこか自分たちの趣味に走っていてマニア的雰囲気をあふれさせているのとは正反対。
 とにかく続きが配信されるのが待ち遠しくてたまらなかったドラマが終わってしまいました。

演   員      角色
陳  坤  飾  寧弈
倪  妮  飾  鳳知微
趙立新  飾  辛子砚硯
倪大紅  飾  天盛帝
王  策  飾  顧衍
袁  弘  飾  晋思羽
王  鴎  飾  華瓊琼
白敬亭  飾  顧南衣
張暁晨  飾  赫連錚
海一天  飾  寧川
朱  鋭  飾  月泠
徐  好  飾  韶寧 
赫  雷  飾  寧澄
侯岩松  飾  趙淵
劉  芸  飾  曼春
徐  剣  飾  燕怀石
曲高位  飾  寧斉
是  安  飾  寧昇
李添諾  飾  寧研
王凱熠  飾  寧霁
劉昊䶮  飾  淳于猛
王欧蕾  飾  王氏
劉敏涛  飾  秋明瓔
修  慶  飾  宗宸
于明加  飾  常貴妃
胡  可  飾  大花
李菁菁  飾  劉牡丹
秦  勇  飾  三隼
毛  毅  飾  姚揚宇
王嘉  飾  珠茵


職員
制作人鈕継新、全浩進
監 制路怡
原 著天下帰元
導 演沈厳、劉海波
編 劇路怡、邹越(瞬間傾城)、蘆菁(天下帰元)、王佩(聞情解佩)、邱永懿
撮 影李希
美術設計申小涌
動作指導元彬
造型設計張叔平、呂鳳珊
服装設計方思哲

闘破蒼穹 その1

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1~18集

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 昨年から話題だった呉磊主演、于栄光導演のドラマです。

 このドラマ、呉磊の演じる蕭炎が師父や仲間の支えで襲い掛かる苦難を跳ね返し、敵を倒し、英雄へと成長していくというストーリ展開。
 一か月ばかり早く配信された楊洋主演の武動乾坤も同じようなドラマ展開のようですが、こちらは8集あたりで視聴ストップしたままです。
 そもそもの世界観も同じようなコンセプトで、主人公が友人たちと冒険していく展開も妻複数というのまでも一緒か~と思ってたら、原作者が同じ天蚕土豆でした。

 現地の視聴者の評判はどっちも「ま、こんなもの?」的な感じですが、原作ファンにはいいたいこともたくさんあるかと思うのでそんなもんでしょうか?

 私はこちらは楽しく見てるんですけど、武動乾坤は途中で見てるのがいろいろ無理してる感じがつらくなってしまってなかなか続けて見られないんです。まあ、もうちょっと見てからですね。

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 かなりたまってしまったんで、ストーリ紹介は最初だけ詳しめ、後はいつも通り雑極まりないです。話はそんなに複雑でもないのですが、登場人物とイベントが多いので、あらすじとか追っかけきれません。

 闘破蒼穹ワールドでは、千年前に闘帝に率いられた五大家族が、魂殿を地下に封じ込め大陸に平和をもたらし、それ以来ずっと監視を続けてきたが、次第に魂殿が力を取り戻してきているというのが出発です。

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 五大家族はこれを抑えようと戦いをしかけるが、同行した蕭炎の母は重傷を負って戻ってくる。彼女が星隕閣の宝蔵を奪い、魂殿に寝返ったとほかの家族に責め立てられ、母親は自害、父親は疑いを晴らすために自らの闘気を廃する。

 9歳の蕭炎は最強の闘気を持つ少年と呼ばれていたが、この事件から7年の間に闘気を失い、軽んじられていた。婚約を交わしていた納蘭家の娘との縁談も一方的に破棄され、さんざんに打ちのめされるという屈辱を受ける。3年後に再び立ち会うことを約束するが、誰もがそれを無駄だと思っている。その蕭炎を支えるのはともに育ってきた蕭薫儿。

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 そんな蕭炎が母が形見として渡した指輪の中に潜んでいた薬塵に出会う。薬塵は星隕閣の宝蔵と共に指輪の中の世界に潜み、蕭炎の闘気を奪っていた。蕭炎の母親は薬塵の弟子で、蕭炎は彼に指導されて、武芸や煉薬、異火を操るなどの力を目覚めさせていく。

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 薬塵の世界は、外の世界と時間の流れが違う設定なので、実体の蕭炎が練功しているとかでフリーズしている間に薬塵にしごかれて、技を身に着けています。

 外の世界でも頭角を現してきた蕭炎は、蕭薫儿と共に迦南学院へと入学。もちろん厳しい入学試験とか先輩やら老師からの嫌がらせとかあったわけですが、あれよあれよという間に仲間ができ、炎幇というグループまで結成。血宗とか魂殿の配下に襲われたり、魔獣紫晶翼獅王と行動する少女と出会って彼女と結婚することになったり、武器を手に入れ、空も飛べるようになったりと彼自身の成長も著しく二種類の異火と獅王から得た獣火を操り、傑出した闘気の持ち主となった。

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 迦南学院の様子はホグワーツに似ていますが、もっと学生たちが自由にやっていて、商売やったり、幇会作ったりしてます。18集現在では、煉薬競技会開催中。

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 そして、納蘭家の家長が死に、納蘭嫣然が叔父たちの反感の中新しい家長になり、出雲国の宰相にもなったところ。また魂殿の影響力は迦南学院内部だけでなく朝廷にまで及んでいることが明らかになって、新しい展開が動き出しました。

 蕭炎には母を自死に追い込み、蕭家と自分を侮辱した納蘭家と元婚約者嫣然に復讐するというのと魂殿を倒し世界を平和にするという二つの目標がありますが、だんだん後の方が大きくなっていっています。

 蕭炎の呉磊のほか、彼の師であり兄貴分的な存在でもある薬塵には陳楚河なんですが、彼とか朱孝天版楚留香で無花やってた崔鵬が白髪の師父とか時代の移り変わりを感じてしまいます。

 彼を囲む女性たちには幼馴染蕭薫儿が林充、つい勢いで結婚を約束した小医仙が李沁、彼を侮辱して縁談を破棄した納蘭嫣然に劉美彤、蛇体となったところを蕭炎に救われた蛇人帝国の女王美杜莎の辛芷蕾の四人。

 学院の仲間にはX玖少年団のメンバー谷嘉誠、伍嘉成、肖戦、彭楚粤が、陳澤希が出雲国太子でセットで配役されています。最近このパタン多いような気がします。グループだともういろんなタイプが揃ってるから配役しやすいんでしょうかね?

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 導演の于栄光も蕭炎の父、蕭戦で出ていますが、どうもこの人武神趙子龍、孤芳不自賞とすぐに死んで退場する父親役を続いてみたせいでか出てくるたびに「今度こそ死んでしまうんじゃないか」と思えてしまいます。困ったもんですw

 蕭炎の母古文心に李若彤というのも懐かしいです。古天楽版神侠侶の小龍女。

 配役のバランスはいいんじゃないでしょうか。
 
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 蕭炎と薬塵のやり取りは楽しいし、学園ものというよりはずっと競技会だのなんだのイベント続きで話が転がっていくのはおもしろいです。蕭炎は母や蕭家の受けた屈辱、汚名を晴らすために学院で学んでいるのですが、かといってがちがちに復讐だけに人生ささげている感じでもないので、見ていて肩が凝りません。


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