25~30集
ちょうど半分まできました。
盛唐幻夜と唐磚とあと何本か並行してみているところですが、言いたくないけどなんかどれもこれも同じような展開の恋愛故事になっていてもう満腹状態。
そっち方面に行かないだけでも、将夜は私的には「良作」ですわw
今週分のメインは寧缺の新人師弟生活、そこにとうとう牢から脱出した光明大神官、恨みに燃える隆慶王子とその周辺、西陵神殿の企み、唐国王家内でのあれこれ・・・とかやってる間に、極北荒原から荒人が南下してくるというので、各国、各神殿だのなんだのが優秀な弟子とかを送り込むことになりました。そして、唐国書院の代表として寧缺が書院の学生たちを率いて出兵することになるという緩急の急にかかるところで来週のお楽しみになりました。
寧缺は書院后山の十三先生となったわけですが、何を専門に学ぶかを決められず、12人の師兄たちから順番に音楽だの将棋だの鉄工だのなんだのを手ほどきしてもらっては、うまくいかずに周り中に迷惑をかけまくっています。
楽しく見ていられる場面ですが、なんといってもおもしろかったのはこの夫子の弟子たちのあいさつ。これ、「お手」ですよな~
このドラマ、国や神殿によってあいさつの形式を変えているのですが、さすがに「お手」には笑いました。
もう一つ、大爆笑だったのは、倪大紅の光明大神官が牢から出てくる場面。閉じ込められていたようで、実は機が熟するまでじっとしていただけでした。牢獄の鍵もポロリと開けて、表に出てくる。そのとたんに暗雲が立ち込め、地震だのなんだのと天変地異が起こって、あんたゴジラかヴォルデモートかってBGMが流れて、もう笑うしかなかった。
この脱出で、物語に新しい展開が生まれるんでしょうね。
唐国では、李漁公主が寧缺を陣営に引き込むためには、まず「馬を射よ」とばかりに桑桑に接近。めっきりかわいくなった桑桑を見て、早速けしからぬことを考える三王子。李漁もけっこう頭は切れる人間なのに、弟がコレでもなお次期王にしようとするのが喜悲劇です。
国王の健康状態もよくないようだし、王妃は実は魔宗の聖女だし、夏将軍もその一族だし、弟は西陵と通じて王位を狙ってるし・・・もともといろいろ火種を抱えているところに玉座をめぐる争いも。何を考えているのか、相変わらず寧缺ひいきの国王李仲易。そこに不満やら不安やらをいだく家臣たちとこっちも暗雲立ち込め始めてる感じです。
神符師の師弟としては、初めて神符を描くことに成功。無理やり弟子入りすることになったとはいえ、師父顔瑟との間には通い合うものが生まれてきました。
そして、今まで異性を感じていなかった桑桑に対して、初めて「異性」を意識する寧缺。リアル18歳が18歳薬で頑張ってますな。
夫子の弟子になったばかり、しかも各地を転々としている夫子にはまだ直接会ったこともない寧缺が弟子たちを率いて荒人との戦に出ていくのが「実習」というのもすごいですが、その上寧缺には失われた明字巻の天書を探し出して持ち帰れという内密の任務も与えられる。もっとも各地から出陣してくるメンバーそれぞれが同じように天書を持ち帰る気です。
とまあ師兄たちからいろんな餞別をもらって北方に赴くことになった寧缺です。今週分はまあまあまったり見てられました。でも、来週分はコロッと雰囲気が変わるんでしょうね。
ドラマの方向がだんだん重苦しくなるというより、スパイラルを描いて話が展開していくので、一気になん集か見ても飽きるって感じはしません。ただ、言語力不足の身には、登場人物がめちゃくちゃ多い上に入り組んだ人間関係を追っかけるのはものすごく大変です。
権威をかけた神殿同士、国同士の関係とか、メンツにこだわる隆慶とかの描写の一方で、寧缺たちがさんざん金儲けのネタにした「十三先生の天下第一の書」っていうのが、寧缺が紅袖招に残した書「鶏湯帖」が桑桑あての「酔った。今日は帰れない。残ってるチキンスープ飲んでしまえよ」みたいなメモで、その写しを高額で買ったり、手本にしたいしている皮肉というか「権威」みたいなものをおちょくっている雰囲気もありありなんですよね。なかなか一筋縄ではいかないところが、武侠ドラマに通じるところもあって楽しいです。