38~50か52集(モノによって切れ目が違うのよ~)
クリアしました。
なんちゅう切ないエンディング・・・
というが最初の感想ですが、しばし時間を置いてみると、また違った感想がw
これって、実は恋愛より仕事を優先しちゃったブラック企業の社員みたいなドラマだったんです。
以下、ネタバレ全開ですので、要注意です。
少恭がいよいよ悪意というよりは虚無の塊のようなブラック少恭の本領を発揮。
彼の薬で復活させた屠蘇の母親は、死体に虫を植え付け、その虫の力で動いているだけだった。
ブラック全開の少恭は、方蘭生の姉たち琴川の住民を煙のようにこの世から消し去る。
激しく対立する屠蘇と少恭、蘭生。
このあたりから、話は一気に面白くなりました。
やっぱり悪役、敵役はそれなりの重さがないと・・・ただのいじめ役のすねもんの二師兄や力任せの小規模邪派集団の親分じゃ役不足ですなあ。
少恭と屠蘇は、それぞれが太古の太子長琴の半身で、本来は一人の人間。
太子長琴は、太古に水龍の悭臾と友情だか愛情だかを育んでいたが、共に天界の罪に問われ、悭臾は乗り物とされて自由を失い、太子長琴は永遠に孤独な人間として生まれ変わり続けることになる。これの恨みと虚無を抱いているのが少恭。
話のそもそものスタート時点から、少恭は悪意をもってというか自分の目的のために動いていたわけで、今までの話がすっかりひっくり返って見えてくるような展開です。
彼が愛した蓬莱国の公主巽芳が彼の不在の間に国もろともに海中に没し、少恭は世界を犠牲にしてもこれを復活させようとしている。
というわけで、蓬莱で少恭と屠蘇、蘭生、尹千觴、晴雪、襄鈴が対決。
本来一人の人間な少恭vs屠蘇ですから、当初の予想通り、相討ちですなあ。
少恭は寂桐の仮面を捨てた巽芳とともに、この世を去る。屠蘇は、何年かかってもあなたを探し出すという晴雪と涙の別れの末に、消滅。
そして、3年・・・
蘭生は、姉の願い通り襄鈴と別れて、月言を妻にし、娘も生まれ、家業に励み、それなりに幸せな暮らしを送っている。
襄鈴は、行方知れずの父母を求めて、海を渡っていく。
大師兄陵越は、天庸城の掌門を引き継ぐ。
本来の自分を取り戻した尹千觴は、幽都に戻り、生涯そこを離れず、役目を果たすことを命じられる。
そして、晴雪は、どこかで転生しているだろうことを期待して、何年も何年も屠蘇を求めて、それこそ世界中をさ迷い歩く。
女?の一属である晴雪は常人には考えられない長命を持っているが、それでもなお屠蘇は見つからず、晴雪はさまよい続ける…というのがエンディング。
中華サイト情報によると900年後に二人が再開するというシナリオもあったそうですが、救いようのないほうに転がったようです。
ま、こっちにすると天外飛仙か神話のパタンにかぶりますけど・・・
エンディングの救いようのなさはともかくとして
主人公たちのカップルで、結局自分自身の欲求と愛情のために生きたのは少恭と巽芳だけ。
自分の半身である少恭が世界を亡ぼしても蓬莱を復活させようとしていることを防ぐのは、自分の役割と、少恭と共に身を滅ぼした屠蘇。
姉に押し付けられた月言を特に愛しているわけでもないが、姉の望み通り彼女と結婚し、家を守っていくのが自分の役割と、愛する襄鈴との別れを決意した蘭生。
天庸城の掌門になった陵越も、掌門の条件として生涯妻を娶れないことになって、互いに思いあっていた師妹芙?に別れを告げる。
とまあ、全部が全部愛より仕事ちゅうか義務ちゅうか任務を選んだわけです。
何も陵越なんか芙?と別れる必要なかったと思うんですがねえ、だって彼女自身が前掌門の娘なんだからw
まとめ~
真ん中あたりで間延びした感じもありますが、だいたいはテンポよく話が進み、面白くみられました。
原作がゲームなので、いかにも~な展開もあるし、怪物退治エピソードも過剰な気もしましたが、まあこんなもんかもです。
最終、欧陽少恭が正体を明らかにするところあたりから、話は面白くなりましたが、ラストバトルは今一つ不完全燃焼気味。
それより、それからの主人公たちの人生の紆余曲折の方がよほどスリリングでした。
なぜか日本ではほとんど出ないゲーム系ですので、これも期待薄ですが、美男美女勢ぞろいなことだけは保証できます。
演員表
風晴雪楊幂 喬詩語
百里屠蘇李易峰張杰
欧陽少恭喬振宇趙岭
尹千觴高偉光張震
方蘭生馬天宇
襄鈴 鄭爽 唐小喜
巽芳 鐘欣桐
陵越 陳偉霆辺江
紫胤真人張智尭宋明
紅玉 陳紫函張凯
芙? 迪麗熱巴劉露
方如沁張檬
韓休寧李小?
陵端 応昊茗趙震
孫月言張娜
幽都婆婆劉芳
寂桐 范彩儿
涵素真人 宗峰岩