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古剣奇譚 その4

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38~50か52集(モノによって切れ目が違うのよ~)

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 クリアしました。
 なんちゅう切ないエンディング・・・

 というが最初の感想ですが、しばし時間を置いてみると、また違った感想がw

 これって、実は恋愛より仕事を優先しちゃったブラック企業の社員みたいなドラマだったんです。

以下、ネタバレ全開ですので、要注意です。

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 少恭がいよいよ悪意というよりは虚無の塊のようなブラック少恭の本領を発揮。
 彼の薬で復活させた屠蘇の母親は、死体に虫を植え付け、その虫の力で動いているだけだった。

 ブラック全開の少恭は、方蘭生の姉たち琴川の住民を煙のようにこの世から消し去る。

 激しく対立する屠蘇と少恭、蘭生。
 このあたりから、話は一気に面白くなりました。

 やっぱり悪役、敵役はそれなりの重さがないと・・・ただのいじめ役のすねもんの二師兄や力任せの小規模邪派集団の親分じゃ役不足ですなあ。

 少恭と屠蘇は、それぞれが太古の太子長琴の半身で、本来は一人の人間。
 太子長琴は、太古に水龍の悭臾と友情だか愛情だかを育んでいたが、共に天界の罪に問われ、悭臾は乗り物とされて自由を失い、太子長琴は永遠に孤独な人間として生まれ変わり続けることになる。これの恨みと虚無を抱いているのが少恭。

 話のそもそものスタート時点から、少恭は悪意をもってというか自分の目的のために動いていたわけで、今までの話がすっかりひっくり返って見えてくるような展開です。

 彼が愛した蓬莱国の公主巽芳が彼の不在の間に国もろともに海中に没し、少恭は世界を犠牲にしてもこれを復活させようとしている。

 というわけで、蓬莱で少恭と屠蘇、蘭生、尹千觴、晴雪、襄鈴が対決。

 本来一人の人間な少恭vs屠蘇ですから、当初の予想通り、相討ちですなあ。

 少恭は寂桐の仮面を捨てた巽芳とともに、この世を去る。屠蘇は、何年かかってもあなたを探し出すという晴雪と涙の別れの末に、消滅。

そして、3年・・・

 蘭生は、姉の願い通り襄鈴と別れて、月言を妻にし、娘も生まれ、家業に励み、それなりに幸せな暮らしを送っている。
 襄鈴は、行方知れずの父母を求めて、海を渡っていく。

 大師兄陵越は、天庸城の掌門を引き継ぐ。

 本来の自分を取り戻した尹千觴は、幽都に戻り、生涯そこを離れず、役目を果たすことを命じられる。

 そして、晴雪は、どこかで転生しているだろうことを期待して、何年も何年も屠蘇を求めて、それこそ世界中をさ迷い歩く。

 女?の一属である晴雪は常人には考えられない長命を持っているが、それでもなお屠蘇は見つからず、晴雪はさまよい続ける…というのがエンディング。

 中華サイト情報によると900年後に二人が再開するというシナリオもあったそうですが、救いようのないほうに転がったようです。

 ま、こっちにすると天外飛仙か神話のパタンにかぶりますけど・・・

 エンディングの救いようのなさはともかくとして


 主人公たちのカップルで、結局自分自身の欲求と愛情のために生きたのは少恭と巽芳だけ。

 自分の半身である少恭が世界を亡ぼしても蓬莱を復活させようとしていることを防ぐのは、自分の役割と、少恭と共に身を滅ぼした屠蘇。

 姉に押し付けられた月言を特に愛しているわけでもないが、姉の望み通り彼女と結婚し、家を守っていくのが自分の役割と、愛する襄鈴との別れを決意した蘭生。

 天庸城の掌門になった陵越も、掌門の条件として生涯妻を娶れないことになって、互いに思いあっていた師妹芙?に別れを告げる。

とまあ、全部が全部愛より仕事ちゅうか義務ちゅうか任務を選んだわけです。

 何も陵越なんか芙?と別れる必要なかったと思うんですがねえ、だって彼女自身が前掌門の娘なんだからw


まとめ~

 真ん中あたりで間延びした感じもありますが、だいたいはテンポよく話が進み、面白くみられました。

 原作がゲームなので、いかにも~な展開もあるし、怪物退治エピソードも過剰な気もしましたが、まあこんなもんかもです。

 最終、欧陽少恭が正体を明らかにするところあたりから、話は面白くなりましたが、ラストバトルは今一つ不完全燃焼気味。

 それより、それからの主人公たちの人生の紆余曲折の方がよほどスリリングでした。

 なぜか日本ではほとんど出ないゲーム系ですので、これも期待薄ですが、美男美女勢ぞろいなことだけは保証できます。

演員表

風晴雪楊幂    喬詩語
百里屠蘇李易峰張杰
欧陽少恭喬振宇趙岭
尹千觴高偉光張震
方蘭生馬天宇
襄鈴  鄭爽    唐小喜
巽芳 鐘欣桐
陵越 陳偉霆辺江
紫胤真人張智尭宋明
紅玉 陳紫函張凯
芙?   迪麗熱巴劉露
方如沁張檬
韓休寧李小?
陵端    応昊茗趙震
孫月言張娜
幽都婆婆
寂桐    范彩儿
涵素真人 宗峰岩

陸貞伝奇 その2

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13~40集

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 繰り返しますが、蘭陵王と並行してみるもんじゃないです。同じようなエピソードが、次々出てくるんで・・・www

 12集以来、陸貞と高湛のカップルを襲う試練の数々・・・

 雨の中は当たり前、雪に火事に、毒薬、etcetc
 牢に放り込まれ、拷問にかけられ、石に潰されそうになり、手が動きませんになりetcetc
 主人公それぞれの恋敵に、無理やり結婚させ話に、出家します話に、出生の秘密、妊娠騒動に皇太后他何人ものの陰謀etcetc

 その一方で、ヒロインの立身出世、中華女性版太閤記。ワーカホリックのOL出世物語でもあります。

 あんまりやりすぎるとじわってきて、どこが後宮の涙やらw
 ヒロインが宮中に潜り込んでからここまで一年強らしいです。いろいろ計算あわんのですが、そうなんだってw

 世間には秘密だと言いながら、どんどん高湛と陸貞の間は宮中で知らないものはないようになっていって、公然と宮中の面々の前で抱き合ってる。
 だいたい、何かあるたびにどっちがが大騒ぎして、ドアどんどんの阿貞開けろ~~とか叫びまくるんだから、ヒミツになんかできるはずはない。

 このドラマじゃ、高湛の兄高演、陸貞の恋敵沈嘉敏の兄嘉彦というお兄ちゃん二人が、とってもいい人で気の毒なくらいです。古剣奇譚の陵越といい、やさしい人格者のお兄ちゃんが最近の流行なんでしょうか。

 大物も小物も女たちはあれやこれやと悪だくみをして、身を亡ぼしていきますが、小物を別にすれば男はどっちかというといい人が多い。
 だから、于正なんでしょうけどw

 終始高湛と陸貞はいちゃいちゃしつづけ、そのイチャイチャパワーで襲い掛かる艱難辛苦を次々はねのけて行ってます。

 あれほど最初に大騒ぎした陸貞の父親の敵討ちもあっさりクリア、阿碧の妊娠騒動も守宮砂を使うという裏技であっさりクリア、ついでに皇太后とその手下も追っ払って、高演と喚雲、高湛と陸貞はわが世の春モード。

ま、一瞬のことでししたが。

 やっとあと6集です、疲れました。

 残ってるのはなんだ?崖落ちはもうやったしなあ。切っちゃう話は女だらけだと出てこんだろうし、後は「実は兄妹でした」とか、不治の病とか、記憶喪失とか・・・そうそう皇太后リターンズはあるな。

 おもしろくないわけじゃないんですが、一気に見ないとネバネバ引きずり続けるんで、疲れるってことがよくわかりました。やっぱり中華ドラマは一気見に限りますなあw

 ところで、一生動かないはずの陸貞の右手、1,2集過ぎたら、もうなかったことになっちまってますが・・・いいんですか?

陸貞伝奇 その3

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41~45集

 46集かと思ったら45だった。

 ネタバレしまくってますんで、画像から下要注意です。

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 さすがに「実は兄妹でした」落ちはなかったものの、出るわ出るわ~于正ワールド満開www
 崖落ちはしたんで今度は城壁から身を投げたあげくに、子供が産めませんネタ、無理やり嫁押しつけネタに、もう一回毒殺ネタ、じゃあ私身を引きますネタに、やっぱり二人は死ぬまで一緒ネタ。赤い蝋燭いっぱいネタも出たね。

 歴史的事実がどんなだったかなんぞ、どっかに吹き飛んでますな。

 皇太后リターンズはやるだろうと思ってたけど、大奥的ネバネバじゃなくてまさかの武力行使で大活劇。
 この皇太后の叛乱で、皇帝、皇后、その他もろもろが退場。

 高湛は華々しく皇帝でデビュー。陸貞は無事皇后にと・・・いうわけないですな。

 これで、めんどうな人間関係を一気に片付け、わが世の春~~と思ったら、高湛を助けた陳の皇帝から娘を皇后にしろという難題が降ってきた。

 まあ、これで陸貞は身を引く涙のエンディングと思ったら、この公主が幼児から成長してなくて、一生面倒見てやってほしいというだけの皇后話。

 一度宮廷を去った陸貞だったが、三年のちには彼女なしには経済が成り立たないと朝廷一同が言い出し、陳皇帝も死んだことだしもういいだろうと戻ってくる。

 で、名前だけの皇后はそのままに、皇帝高湛と女宰相となった陸貞が二人でこの国を治めていきましょう~~というずいぶんな結末。一応は最近珍しい感じがしてしまうハッピーエンド。

 この後のこともエピローグ的に続くんだけど、蘭陵王のドラマとはまったくのアナザーワールド。高湛の治世ってのは、北斉が傾いていったと思うんですがねえ。陸貞は、高湛の死後も国を支えたってことになっとりますなあ。www  

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 さすが于正ワールドです。原作も、歴史もなんもかんも知ったもんじゃない。それはそれで、話がおもしろけりゃいいんですけどね。
 この話、なんか既視感があると思ったら、昭和のテレビドラマ。大阪のど根性商売もの。か弱い娘が、へぼな亭主を抱えて、周りと戦いながら、商売を成功させていくという話。

 亭主はへぼでなかったが、基本的構成はこれだね。陸貞の原型は大阪のおばちゃん。

 そうそう、高演と沈嘉彦のお兄ちゃんず、最後まで癒し系のいいお兄ちゃんでした。

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で、演職員表。

角色演员配音
陸貞趙麗穎劉露
高湛陳暁張杰
高演喬任梁姜広涛
蕭喚雲楊蓉金雁
沈碧唐艺季冠霖
王?姜鴻邱秋
何丹娘呉映洁乔诗语
婁昭君劉雪華晏積?
婁青蔷張可颐李世栄
杜衡金巧巧李金艳
周太妃恬妞?幽?
高湘李依暁阎萌萌
沈嘉彦李彦希辺江
沈嘉敏习雪唐小喜
陸賈岳跃利
楊姑姑劉一禎
徐显秀高雲翔
李誠韓棟厳明
琉璃郭萱
玲瓏劉佳媛
琳琅余心恬
高忠周紹棟

導演: 李慧珠 邓偉恩 梁国冠 
編劇: 張巍 
制作人:于正 
監制: 馬田 
出品人:穆暁穂 

蘭陵王 その2

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12~46集 (-"-)

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 やっと見終わりました。というか、正直言うと途中相当量早送りで見ました。

 この蘭陵王、評判が二分されているそうですが、私的には全く「好みに合わない」ドラマ。

 公平に見て、主役の馮紹峰@蘭陵王、林依晨@楊雪舞、陳暁東@宇文邕の三人をはじめ、俳優陣もなかなかの顔ぶれ、衣装もまあまあ。
 主題曲は五月天だし、スチル撮影は日本の蜷川実花、と話題性をプラス。

 時代的にも、北斉が北周に滅ぼされるという歴史の大きな転換期。

 ドラマ的にもおいしい人物たちがぞろぞろ・・・

 だのに、ちっとも面白いと思えない。

 以下、なぜ迷子さんは蘭陵王がダメだったかというお話。

 
 初めのころは、文句言いながらもまあそれなりに見てたんです。「蘭陵王 その1」の過去記事を見てもらえばわかってもらえると思います。
 その後、雪舞が無事に蘭陵王と結婚できるか云々の騒動が起きて鄭児登場。こういう思いつめた表情のキャラは苦手だよなあと思ってたら、これ以後最悪の展開になってしまった。

 もちろん、迷子的には、です。

 宇文邕に頼まれて、彼の姪の治療に周に行ってしまうとか、結婚前の儀式を嫌って二人で一般庶民ごっこをするとかいうコメディ場面がすぎたら、話はもう鄭児ワールド。

 彼女が雪舞たちにせこせこと嫌がらせをしつづけ、それがどんどんエスカレートしていくというドラマ展開。

 高緯が父親を殺して皇位を簒奪したのも、蘭陵王が国のためになるならと毒酒を飲むのも、周が攻めてくるのもなんもかんもハリケーン鄭児のついでみたいなもん。しかもこのハリケーン鄭児、目的が蘭陵王に振り向いてほしいというだけで、悪党なりのでっかい夢がないw

 鄭児登場とともに、主役がドラマの流れをリードしなくなってしまったんです。鄭児のたくらみにいい加減気づけよとか、なんでそこでちゃんと話をせんのかとか、いらいらしっぱなし。

 だいたいが陸貞伝奇にしても、甄嬛傳にしても、主人公いじめの話はいやというほどあるんですが、主人公たちが決して負けてない。現状を打破するために、どぎつく反撃してる。
 でも、このドラマじゃ、いじめにあっても、悪巧みに引っかかっても、難題を突き付けられても、夫婦そろって耐える、譲る、避ける・・・それで、ようやく途中で鄭児を排除したと思ったら、皇太后リターンズならぬ鄭児リターンズ。

 またそれが延々とネバネバ・・・

 陸貞伝奇で言えば、あの阿碧がずっとでずっぱりでドラマを引っ張って行ったようなもんです。たまらんよ。

 そこへ行くと、北周の宇文邕の方が目的意識をしっかり持って、行動してる。
 流されるままの蘭陵王に比べりゃなんぼかいい男ですわ。
 雪舞にしても蘭陵王にしても、いくらなんでも空気読めなさすぎ。二人でイチャイチャやってる分にゃそれでいいんですが、民が大事だとか言いながら、自分自身が悪者になっても帝位につくとかしないんだもんねえ。

 敵役の高緯が鄭児には純愛だったなんてオチをここで期待してない。はでに戦闘シーン繰り広げて、蘭陵王と宇文邕にぼろぼろにされてほしかったなあ。そうでもせんとすっきりシーンが一つもないじゃないか。

 結末まで行っても、誰一人得をした人間は存在せず・・・ただまあ、きっちり結末ついてたのは中華ドラマでは貴重かも。

 この手の昭和レトロな昼メロが好みの人には、できのいい脚本だったんでしょうが、そういうの大嫌い人間にはとても耐えられなかった・・・

 いっそのこと、鄭児をヒロインにしたピカレスクにしてしまえばよかったのよ。

演員表
角色  演員配音
高長恭  馮紹峰張震
楊雪舞  林依晨
宇文邕  陳暁東王凱
高緯      翟天臨
安王  胡宇崴陳浩
韓暁      魏千翔
鄭児      毛林林季冠霖
高湛      何中華
楊堅      韓棟趙毅
宇文神挙    王崢趙毅
楊士深  李東翰

・制作人:呂超
・監制:陳玉珊;馮紹峰
・導演:鐘澍佳;周暁鵬
・編劇:呉至偉;黄継柔;陳建豪;江孟芝

紅楼夢(2010年版) その1 

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1~14集

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 絶対に好みじゃないなという確信はあるわけですが、蘭陵王みたいにスタート時点でへんな期待をすることもなく、覚悟を決めて「女性向きドラマ」とやらにとりかかりました。
 ちなみに80年代バージョンはDVD一枚目で敗退・・・

 この2010年版の紅楼夢、なかなか評判はよかったんですが、中文版で見る語学力とモチベーションにはかけていたんで、ちょうどいい機会ととりかかりました。

 いやあ、けっこう興味深く見てます。

 解説書のたぐいは何度か目にしてるんですが、紅楼夢そのものは何年も前にざっと読んだきり。ということは、ほとんど忘れてるということです。

 なにしろ登場人物がいっぱいいるんで、覚えきれるわけない。

 原作至上主義でドラマを作ったという話は耳にしてましたが、ずらりと並んだ専門家らしき皆さんの名前。圧倒されそうになりましたが、残念、誰も知らんw

 日本のテレビで見てる人もまあ大概同じようなもんじゃなかろうか。毎回登場人物の紹介とかついてるしw

 長大な原作をたった50集にまとめてあるんで、わりにテンポよく話が進んでいくのも安心感。

とまあ、肩の力を抜いて・・・

  画面はとにかくきれいです。

 衣装も、セットも、豪華絢爛。メイクやきっちりセットされた髪型や髪飾りも美しい。ついでに食べ物も豪華絢爛。

 だいたい三世代にわたる人たちが登場するんですが、それにふさわしい年齢や貫禄の俳優が集まっています。
楊幂まで、賈宝玉の刁蛮な侍女で出てきてるのにびっくり。演員表をよく見ると張檬や趙麗穎なんかの名前もあります。

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 あのセクシー売り物女優の張馨予まで出てるのかと思ったら、こっちはまったくの別人。張馨予って名前の女優さん、三人もいるんだねえ。珍しい名前じゃないんだ。

 BGMもつぶやき声やため息のような歌声、声明か京劇のような曲調とか、ゆったりと幻想的。控えめだけど、結構目立つ。
 思った以上にCGが使われているけど、紅楼夢という「夢」の話を強調するように画面をぼかしたり、歩く人たちだけを早送りしたりと使い方が効果的でうまい。

 女優たちのしぐさも上品で、繊細。それを楽しむのもいいかもしれません。

 ちょうど賈宝玉と娘たちが怡紅院その他に収まったところ。現実離れした上品で華麗な賈家ワールドが猥雑でパワフルな現実に蝕まれていくのはこれからです。
 およそ生産的なことはなにもしない、できない賈宝玉たち。あふれるほどの金銀財宝に囲まれ、湯水のように金銭をばらまきながら暮らしていても、その価値は理解していない。
 そんな賈宝玉と林黛玉たちの恋愛ごっこと豪華絢爛な画面をしばらくは楽しめそうです。

風中奇縁 その1

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1~6集

 まず、大漠謡で作ったけど、放送許可が出なくて
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 次に、星月伝奇に題名変わって、もう出るかと思ったら、
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 最後に、風中奇縁でやっと放送できたドラマ。
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 題名と共に、ドラマの雰囲気もなんか変わったんじゃ?


 長かったわ~~

 待たされてるうちに、歴史をいじるなというかの国の指示で、霍去病だったはずの彭于晏は衛無忌になってました。実在の人物は軒並み、名前変更ですが、わたしゃドラマが面白ければどっちでもいいです。
 ついでに、実在の人物ではない劉詩詩の瑾瑜/莘月って役名は、もとは玉谨/金玉だったそうです。日本語的には、変わってよかったね。もしも、日本で出すなら初めのはヤバいwww

 で、やっと見た風中奇縁。おもしろいです。

 女一人を男二人がとりあうという三角関係の話というと、なんか個人的猫またぎだった蘭陵王とおんなじ構図なんですが、全然雰囲気が違う。
 彭于晏の衛無忌は、霍去病ですから、皇帝の親戚で名将軍。明朗闊達でヒロインへの感情もまっすぐな楽しい若者。
 胡歌の九爺こと莫循は、高度な医術を身につけた大富豪でヒロインに好意を持っているが、足が不自由なために、積極的に愛情を示さない。胡歌らしいやさしいお兄さんキャラです。
 ヒロインの莘月は、砂漠の狼の群れで育ち、漢人の学者に拾われて、人間の暮らしを学んだ。
 義父の死後、砂漠に戻っていたが、そこで莫循や無忌と出会う。
 やがて、建安にやってきた莘月はまず莫循と再会。彼の庇護の下で、歌舞坊の主となる。
 元気いっぱいな方の劉詩詩です。

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 砂漠の狼女から、大都会にポッと出た金銭の使い方も価値もよくわかってない娘、無一文になって乞食の仲間入り、歌舞坊に売り飛ばされたかと思ったら、売春宿じゃないんだからとそこで身を立てると決意・・・そして、莫循と出会って、主になって戻ってくるというあわただしさ。とうとう皇帝の姉にまでわたりをつけてしまいましたw

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 なんにも知らなかった狼女というわけではない設定ですが、それにしても1,2集のうちに、バリバリのやり手のビジネスウーマンになってしまったのは、どんなもんかと。


 莘月が経営する楽玉坊では、人気を上げるために皇帝の姉夫婦のロマンスをミュージカルにして上演。それに怒った莫循は楽玉坊から手を引くと宣言。それでも、陰に彼女を見守り、伝書鳩で手紙のやり取りを続けている。

 無忌も、宣伝のために皇帝一家のことを舞台にかけたことを心配して、こっちは表だって莘月を援助。

 現段階では、莘月は莫循が好き、莫循も莘月が好き、無忌も彼女が好きだけど、彼女的には「いいお友達」ってところでしょう。相変わらずのネタバレ演員表やらOP、EDを見ると、近々その関係はきしみそうですが。

 もう一つ、楽玉坊に押しかけ就職をしてしまった三人兄妹。兄二人を仕切っている妹は復讐のために皇宮に入ろうとして莘月の支援を受けている。
 その彼女と微妙にすれ違いしてる貴公子役で最近引っ張りだこの韓棟が出てきましたわ。

 と、古剣奇譚の丸っきりの後番組で、同じように週に水木に2集ずつ配信というまどろっこしさ。ある程度ためてから見るつもりなんで、今のところ6集です。

 紅楼夢と並行してゆっくり見るしかないんですが、全34集しかないんで、今年中には見終われそうです。

陸貞伝奇 その1

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1~12集

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 于正ドラマですから~
 偶然とワンパタンの人物造形と主人公を次々と襲うトラブル・・・でも、あわやというところでするっと切り抜けるというお話の繰り返し。その間に性格のいい美男美女がメロドラマを展開。

 王道ですな。

 第1集以来、主人公の陸貞は父親を継母とその弟に殺され、父親殺しの罪を着せられ、年寄りの妾に売られ、やっと逃げ出したら、レイプされかけ、その男を殺したと本人も思い込んで追っ手に追われ、宮中に入り込んだら、毒殺されそうになること2回、罠にかけられること数え切れず、焼き殺されそうにもなって・・・

 その度ごとに、気のいい仲間が助けてくれたり、自分の才覚で切り抜けたりしてますが、なんといっても彼女のお相手高湛の力が大きい。

 この高湛が実は前皇帝の息子で、現皇帝の弟。

 裕福な商人の家に生まれ、性格もよく、才能にも恵まれた陸貞だったが、継母に父親を殺され、運命が暗転。ところが、彼女がたまたま助けた高湛が、今度は彼女の危機を救うということを繰り返して、二人は恋仲に。

 しかし、高湛の方も、継母に父皇帝を殺され、本来なら自分のものになる皇帝の位を継母の息子である兄に奪われている。

 つまり同じ環境にある二人が恋仲になったわけで、これもありがちな偶然w。

 ところが、陸貞の腹違いの妹も、高湛の兄現皇帝もそれぞれすこぶる性格がよく、きょうだい思いで、それぞれの母親とはまるっきり違う。これも偶然でしょう。

 これに、宮廷の官女たちのいじめやら嫉妬やら権力争いやらなんやらかんやらが絡む中でヒロインがどう立身出世していくかという大騒ぎなドラマ展開。

 まあ、趙麗穎の陸貞はただいい子なだけの主人公よりは、適当に悪気もあって、たくましげです。

 ヒロインの相手役になる高湛は、宇正版笑傲江湖の林平之をやってた陳暁ですが、恋愛場面では陸貞に夢中なかわいげのある若い皇子。皇位を狙う皇太弟としては、継母と堂々と渡り合い、正義感ぶってるだけではなくこちらも悪巧みもそれなりに・・・

 少なくとも林平之よりは生き生きとやってます。
 あれ以来、切っちゃった人のイメージが付きまとってたんですが、この役にはそのイメージはなさそうです。

 しかし、いくら何でもできる賢いヒロインだといっても、嫌がらせに送られた冷宮やら病人ばかりの場所で味方が現れたり、あわやというところで高湛やその意を受けた皇帝が助けを出したりするのはともかく、高湛の切られた腕の筋を針と糸で縫ってつないだり、一晩で土をこねるところから始めて白磁を焼き上げてしまったりというのはあかんでしょ・・・笑いもんになっても知らんからね~

 ま、とんでも展開なのは予想してましたから・・・

 それでも、うざったい蘭陵王の展開に比べりゃ、ネが暗くない分見てて肩が凝りません。
 

古剣奇譚 その3

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18~37集

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 ぼつぼつ見ていたら、次が迫ってきたんで、ちょっとペースアップ。
 それにしても、おんなじようなパタンで話が繰り返されるんで、続けてみるにはちと苦しいか・・・

 天庸宮の追っ手から逃れるため屠蘇たちは、江都から離れようとしたが、結局捕まってしまったところに大師兄がうまい具合に現れる。

 大師兄のはからいで、天庸宮でなく、その別宮みたいなところで療養することになった屠蘇だが、彼をしつこく狙う二師兄のせいで復活してしまった狼妖を倒すが、そのせいでまた体内の邪気がパワーアップ。

 その後も、地元の妖怪を倒したりしながら、あっちこっちと玉横の破片を探して歩く。

 そうしている間に、欧陽少恭は巽芳と寂桐を青雲壇にさらわれ、彼らを助けるために青雲壇に赴く。
 その巽芳は、実は青雲壇の女スパイで、本物は寂桐ということも明らかになるが、屠蘇たちは気づかない。

 屠蘇と晴雪の中は、くっついたり離れたりしながら、ちっとも進まない。

 蘭生は、姉の進める縁談から逃げているが、愛する襄鈴は狐狸の妖精で、姉の許しは得られそうにもない。
 ところが、玉横の破片を追って入っていった廃屋で、蘭生と縁談相手の月言が親の敵討ちのために命を落とした二人の転生だということがわかる。わかったけども、蘭生はやっぱり襄鈴が好き・・・彼女も蘭生の身代わりになって死にかけ、ようやく姉の許しも得ることができた。

 過去生の蘭生と関わるのは、少年狄仁杰で狄仁杰の相手役婉青だった威薇でした。ほんと狭い世界w

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 晴雪は、失踪した兄ではないかと思われる尹千觴に出会うが、彼は否定する。

というなかで、どうやら中盤の山場らしい秦の始皇帝陵での大バトル。

 一つ一つのトラップを潜り抜けるために、仲間が順に減っていくという毎度のパタンで、最後は屠蘇一人がラスボスの青雲壇壇主と対決。結局総がかりでこれを倒して、一段落。

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 よかったね~~というところですが、話はまだ20集分近く残ってますな。

 欧陽少恭の様子がなんか黒っぽくなってきたぞ~とみんなが思い始めたところで、今度は屠蘇の母親たちを生き返らせると言い出して、海辺の冒険が始まるわけです。

 少恭はいつ巽芳が偽物だと気づくのか、それとももう気づいてるのか。
 屠蘇は、母親を復活させられるのか、体内の邪気を祓うことができるのか。
 少恭はいつブラック少恭になるのか。
 原始の話と今の話はどうつながるのか。

などというのが、今度にひっぱってる謎ということになりますが、正直先は見えてる感じですなあ。

 このドラマ、確実に言えるのは、ほんとにチョイ役まで美男美女そろえてますわ~
 中には、大根も混ざってますがw

 それに比べて、セットとCGはいけませんね~
 ロケで撮影したところは、そんなに見劣りしないんですが、それでも百均で売ってるような安物の造花が地面に突き刺してあるのを見るとげんなりしますわ。
 CGは、戦闘場面で光が飛んだり、オーラが出たりする分にはまあ許容範囲。とにかく、動物のCG、風景のCGが笑えるほどひどい・・
 珍しい話でもないですがw


胡歌版射英雄伝 その8でいいはず・・・

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1~4集とかいいつつ、武侠ドラマ10年あれやこれや

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 日本で出さないんですか~出しましょうよ~と言い続けた胡歌版射英雄伝。

 もう忘れたかけたところに日本発売が決定、チャンネルNECOでも放送が開始。
 実にめでたい!と、言いたいところですが、正直なんかもう気が抜けた感じになっちゃった・・・

 そのチャンネルNECOの「武侠ドラマ」枠も10年になったということで、記念の人気投票が行われましたねえ。
 結果は、最初の李亜鵬版射英雄伝がぶっちぎりのトップ。さもありなん・・・

 黄暁明の神侠侶が2番、胡軍・林志穎の天龍八部が3番、李亜鵬の笑傲江湖が4番と張P制作の最初の四作が上位を占め、なんといっても現在の日本での武侠ドラマファン層には張P作品が大きな位置を占めていることを再確認。

 私はもちろん天龍八部押し&よそ様のお手伝いw
 めったにチャンスがないんで、画像貼っとこう
 
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 その次の霍建華版笑傲江湖は、もはや笑傲江湖ですらなくなってしまったようですが、5番めゲットは放送が最近&ウォレスファンのおかげでしょうか。

 正直なところ、入ってくるとは思わなかった地味で堅実な?行天下がランクイン。こういう作品への期待も大きいことを忘れないでほしいですな。

 で、DVD発売とテレビ放送が始まって、投票数が伸びた胡歌版射英雄伝。

 これの宣伝企画でもあったはずなんで、そうでなくては困るんでしょうけど。

 この射英雄伝は、射英雄伝であって射英雄伝ではないですけど、ドラマとしてはおもしろい。

 張P以後の金庸作品も、これで二つこの時間枠に登場したわけですが、この先ひょっとして、もしかして、考えたくないけど~~あのみっともない、いやミスキャストの于正版神侠侶も出てくるんでしょうなあ・・・もうげっそりしとります。

 于正ドラマは、原作のある武侠ものでは見たくない・・・

 6年以上たってみると、胡歌も袁弘もみんな若いなあというのが最初の感想。
 以前見たときは、胡歌の事故のことばかりが気になったもんですが、随分時間がたったなあとは思うものの事故の方はそれほど気にならなくなってる。

 ドラマ作り終わるまでに、事故挟んで3年がかり。2006年版予定が2008年版になってしまった。最初の撮影のあたりから数えると10年近くたってるからなあ・・・

 なんかドラマの出来以上にそっちに気が行ってしまう。年ですわ・・・

 なにしろ武侠ドラマ10年は、私自身にとっても武侠迷10年ということですからねえ。
 ちょっとしみじみしながら、テレビ放送を見てたりします。

 ドラマの感想?
 過去記事で書いちゃったもんでなあ・・・そのうちねw

蘭陵王 その1

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蘭陵王 1~11集

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 なんだかな~~

 最初に中文版で見て、日本版でるってんで途中でやめといて、BSで放送したのを7集まで見て、45分に5,6回もブツ切れに入るCMがうざいのと、わけのわからない「古文風」日本語に呆れ果てて、今度こそとCSの字幕版に挑戦。
 こっちはCMは真ん中一回なんで許容範囲、字幕は微妙なところもあるけど、吹き替え版よりは日本語こなれてる感じ。

 それでも、7集まで来て、ヘタレていたってのが、蘭陵王と私の黒歴史。

 ちょうどこの蘭陵王の一世代前の北斉を舞台にしたドラマが陸貞伝奇ということです。
 放送もそれをあてこんで、蘭陵王の後に陸貞伝奇を持ってきたんでしょうねえ。  
 放送時に蘭陵王見ないで、撮りだめしといたせいで、今頃になって両方同時に見てしまった。

 まずった・・・

 陸貞伝奇で君一人が僕の妻とか涙ながらに口説ている高湛が、こっちじゃいっぱい妻妾だのなんだのいるという鬼畜な設定www

 気にしなきゃいいんだけど、まあ並行してみるもんじゃないですわ。これでまた蘭陵王クリアは先延ばしですな。

 で、忘れるといけないんで、とりあえずここまで記事にしといて、HDのスペースを開けることにします。

 予言の力を持つ揚雪舞と北斉の四皇子高長恭、それに北周の皇帝宇文邕が三角関係を構成して、恋愛ドラマ部門。
 北斉の朝廷の権力争い、北周の朝廷の権力争い、両国の争いなんちゃらがそれ以外のドラマ部門。

 楊雪舞のおせっかいおばさん的キャラも、真面目でいい子ちゃんな高長恭のキャラも、権力欲ギンギンな宇文邕のキャラもなんか思いつめた感じの上に煮え切れなくて、うざったい。

 戦闘シーンなんかもけっこう派手にやってるし、女同士の陰険な嫉妬やなんやらはまだこれからなんですが、とにかく受ける感じがすっきりしないんです。

 主役の蘭陵王の馮紹峰は、いい男だからと言って、絶対「女性に見間違えられる」タイプじゃない。それが、雪舞に姐姐~とか見間違えられてるの、笑っちゃった。
 どっかの記事に蘭陵王の主役をゲットしたとか書いてあったけど、このドラマ馮紹峰自身がプロデューサー。ま、しかたないかw

 楊雪舞の林依晨は、射英雄伝のころに比べるとすっかり大人の女性になったというのに、キャラが前とおんなじ・・・もう少し、年齢にふさわしい役を見つけたほうがいい気がします。

 蘭陵王のお面がなんでブタ鼻の般若なんだ?という指摘はもう誰もが言ってることですが、初めて気が付いた。安徳王も仮面付けてるんだ、金色の。こっちのほうがグレード高そうだったw

 衣装もセットもアクション場面も金かけてて画面もきれいだとは思うし、この先のネバネバ展開に比べりゃ(もうちゃんと知ってるw)この辺りはまだまだイケイケどんどんな展開なんですよねえ。でもやっぱり乗り切れない。

 皇帝つまり高湛が、雪舞と高長恭の結びつきを認めたものの、身分が違うから側室、蘭陵王には正妃を迎えさせるとか言い出して、大爆笑。
 偶然とはいえ、昨日全く同じそのセリフを高湛が言われてた。

 それで、そんなことできるか~と反発するのが陸貞伝奇の高湛と陸貞。
 しかたないです~が蘭陵王の雪舞と高長恭。

 このへんが、同じような設定でも、見るモチベーションの強弱を左右するんでしょうなあ。

古剣奇譚 その4

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38~50か52集(モノによって切れ目が違うのよ~)

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 クリアしました。
 なんちゅう切ないエンディング・・・

 というが最初の感想ですが、しばし時間を置いてみると、また違った感想がw

 これって、実は恋愛より仕事を優先しちゃったブラック企業の社員みたいなドラマだったんです。

以下、ネタバレ全開ですので、要注意です。

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 少恭がいよいよ悪意というよりは虚無の塊のようなブラック少恭の本領を発揮。
 彼の薬で復活させた屠蘇の母親は、死体に虫を植え付け、その虫の力で動いているだけだった。

 ブラック全開の少恭は、方蘭生の姉たち琴川の住民を煙のようにこの世から消し去る。

 激しく対立する屠蘇と少恭、蘭生。
 このあたりから、話は一気に面白くなりました。

 やっぱり悪役、敵役はそれなりの重さがないと・・・ただのいじめ役のすねもんの二師兄や力任せの小規模邪派集団の親分じゃ役不足ですなあ。

 少恭と屠蘇は、それぞれが太古の太子長琴の半身で、本来は一人の人間。
 太子長琴は、太古に水龍の悭臾と友情だか愛情だかを育んでいたが、共に天界の罪に問われ、悭臾は乗り物とされて自由を失い、太子長琴は永遠に孤独な人間として生まれ変わり続けることになる。これの恨みと虚無を抱いているのが少恭。

 話のそもそものスタート時点から、少恭は悪意をもってというか自分の目的のために動いていたわけで、今までの話がすっかりひっくり返って見えてくるような展開です。

 彼が愛した蓬莱国の公主巽芳が彼の不在の間に国もろともに海中に没し、少恭は世界を犠牲にしてもこれを復活させようとしている。

 というわけで、蓬莱で少恭と屠蘇、蘭生、尹千觴、晴雪、襄鈴が対決。

 本来一人の人間な少恭vs屠蘇ですから、当初の予想通り、相討ちですなあ。

 少恭は寂桐の仮面を捨てた巽芳とともに、この世を去る。屠蘇は、何年かかってもあなたを探し出すという晴雪と涙の別れの末に、消滅。

そして、3年・・・

 蘭生は、姉の願い通り襄鈴と別れて、月言を妻にし、娘も生まれ、家業に励み、それなりに幸せな暮らしを送っている。
 襄鈴は、行方知れずの父母を求めて、海を渡っていく。

 大師兄陵越は、天庸城の掌門を引き継ぐ。

 本来の自分を取り戻した尹千觴は、幽都に戻り、生涯そこを離れず、役目を果たすことを命じられる。

 そして、晴雪は、どこかで転生しているだろうことを期待して、何年も何年も屠蘇を求めて、それこそ世界中をさ迷い歩く。

 女媧の一族である晴雪は常人には考えられない長命を持っているが、それでもなお屠蘇は見つからず、晴雪はさまよい続ける…というのがエンディング。

 中華サイト情報によると900年後に二人が再開するというシナリオもあったそうですが、救いようのないほうに転がったようです。

 ま、こっちにすると天外飛仙か神話のパタンにかぶりますけど・・・

 エンディングの救いようのなさはともかくとして


 主人公たちのカップルで、結局自分自身の欲求と愛情のために生きたのは少恭と巽芳だけ。

 自分の半身である少恭が世界を亡ぼしても蓬莱を復活させようとしていることを防ぐのは、自分の役割と、少恭と共に身を滅ぼした屠蘇。

 姉に押し付けられた月言を特に愛しているわけでもないが、姉の望み通り彼女と結婚し、家を守っていくのが自分の役割と、愛する襄鈴との別れを決意した蘭生。

 天庸城の掌門になった陵越も、掌門の条件として生涯妻を娶れないことになって、互いに思いあっていた師妹芙蕖に別れを告げる。

とまあ、全部が全部愛より仕事ちゅうか義務ちゅうか任務を選んだわけです。

 何も陵越なんか芙蕖と別れる必要なかったと思うんですがねえ、だって彼女自身が前掌門の娘なんだからw


まとめ~

 真ん中あたりで間延びした感じもありますが、だいたいはテンポよく話が進み、面白くみられました。

 原作がゲームなので、いかにも~な展開もあるし、怪物退治エピソードも過剰な気もしましたが、まあこんなもんかもです。

 最終、欧陽少恭が正体を明らかにするところあたりから、話は面白くなりましたが、ラストバトルは今一つ不完全燃焼気味。

 それより、それからの主人公たちの人生の紆余曲折の方がよほどスリリングでした。

 なぜか日本ではほとんど出ないゲーム系ですので、これも期待薄ですが、美男美女勢ぞろいなことだけは保証できます。

演員表

風晴雪楊幂    喬詩語
百里屠蘇李易峰張杰
欧陽少恭喬振宇趙岭
尹千觴高偉光張震
方蘭生馬天宇
襄鈴  鄭爽    唐小喜
巽芳 鐘欣桐
陵越 陳偉霆辺江
紫胤真人張智尭宋明
紅玉 陳紫函張凯
芙?   迪麗熱巴劉露
方如沁張檬
韓休寧李小璐
陵端    応昊茗趙震
孫月言張娜
幽都婆婆劉芳
寂桐    范彩儿
涵素真人 宗峰岩

陸貞伝奇 その2

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13~40集

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 繰り返しますが、蘭陵王と並行してみるもんじゃないです。同じようなエピソードが、次々出てくるんで・・・www

 12集以来、陸貞と高湛のカップルを襲う試練の数々・・・

 雨の中は当たり前、雪に火事に、毒薬、etcetc
 牢に放り込まれ、拷問にかけられ、石に潰されそうになり、手が動きませんになりetcetc
 主人公それぞれの恋敵に、無理やり結婚させ話に、出家します話に、出生の秘密、妊娠騒動に皇太后他何人ものの陰謀etcetc

 その一方で、ヒロインの立身出世、中華女性版太閤記。ワーカホリックのOL出世物語でもあります。

 あんまりやりすぎるとじわってきて、どこが後宮の涙やらw
 ヒロインが宮中に潜り込んでからここまで一年強らしいです。いろいろ計算あわんのですが、そうなんだってw

 世間には秘密だと言いながら、どんどん高湛と陸貞の間は宮中で知らないものはないようになっていって、公然と宮中の面々の前で抱き合ってる。
 だいたい、何かあるたびにどっちがが大騒ぎして、ドアどんどんの阿貞開けろ~~とか叫びまくるんだから、ヒミツになんかできるはずはない。

 このドラマじゃ、高湛の兄高演、陸貞の恋敵沈嘉敏の兄嘉彦というお兄ちゃん二人が、とってもいい人で気の毒なくらいです。古剣奇譚の陵越といい、やさしい人格者のお兄ちゃんが最近の流行なんでしょうか。

 大物も小物も女たちはあれやこれやと悪だくみをして、身を亡ぼしていきますが、小物を別にすれば男はどっちかというといい人が多い。
 だから、于正なんでしょうけどw

 終始高湛と陸貞はいちゃいちゃしつづけ、そのイチャイチャパワーで襲い掛かる艱難辛苦を次々はねのけて行ってます。

 あれほど最初に大騒ぎした陸貞の父親の敵討ちもあっさりクリア、阿碧の妊娠騒動も守宮砂を使うという裏技であっさりクリア、ついでに皇太后とその手下も追っ払って、高演と喚雲、高湛と陸貞はわが世の春モード。

ま、一瞬のことでししたが。

 やっとあと6集です、疲れました。

 残ってるのはなんだ?崖落ちはもうやったしなあ。切っちゃう話は女だらけだと出てこんだろうし、後は「実は兄妹でした」とか、不治の病とか、記憶喪失とか・・・そうそう皇太后リターンズはあるな。

 おもしろくないわけじゃないんですが、一気に見ないとネバネバ引きずり続けるんで、疲れるってことがよくわかりました。やっぱり中華ドラマは一気見に限りますなあw

 ところで、一生動かないはずの陸貞の右手、1,2集過ぎたら、もうなかったことになっちまってますが・・・いいんですか?

陸貞伝奇 その3

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41~45集

 46集かと思ったら45だった。

 ネタバレしまくってますんで、画像から下要注意です。

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 さすがに「実は兄妹でした」落ちはなかったものの、出るわ出るわ~于正ワールド満開www
 崖落ちはしたんで今度は城壁から身を投げたあげくに、子供が産めませんネタ、無理やり嫁押しつけネタに、もう一回毒殺ネタ、じゃあ私身を引きますネタに、やっぱり二人は死ぬまで一緒ネタ。赤い蝋燭いっぱいネタも出たね。

 歴史的事実がどんなだったかなんぞ、どっかに吹き飛んでますな。

 皇太后リターンズはやるだろうと思ってたけど、大奥的ネバネバじゃなくてまさかの武力行使で大活劇。
 この皇太后の叛乱で、皇帝、皇后、その他もろもろが退場。

 高湛は華々しく皇帝でデビュー。陸貞は無事皇后にと・・・いうわけないですな。

 これで、めんどうな人間関係を一気に片付け、わが世の春~~と思ったら、高湛を助けた陳の皇帝から娘を皇后にしろという難題が降ってきた。

 まあ、これで陸貞は身を引く涙のエンディングと思ったら、この公主が幼児から成長してなくて、一生面倒見てやってほしいというだけの皇后話。

 一度宮廷を去った陸貞だったが、三年のちには彼女なしには経済が成り立たないと朝廷一同が言い出し、陳皇帝も死んだことだしもういいだろうと戻ってくる。

 で、名前だけの皇后はそのままに、皇帝高湛と女宰相となった陸貞が二人でこの国を治めていきましょう~~というずいぶんな結末。一応は最近珍しい感じがしてしまうハッピーエンド。

 この後のこともエピローグ的に続くんだけど、蘭陵王のドラマとはまったくのアナザーワールド。高湛の治世ってのは、北斉が傾いていったと思うんですがねえ。陸貞は、高湛の死後も国を支えたってことになっとりますなあ。www  

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 さすが于正ワールドです。原作も、歴史もなんもかんも知ったもんじゃない。それはそれで、話がおもしろけりゃいいんですけどね。
 この話、なんか既視感があると思ったら、昭和のテレビドラマ。大阪のど根性商売もの。か弱い娘が、へぼな亭主を抱えて、周りと戦いながら、商売を成功させていくという話。

 亭主はへぼでなかったが、基本的構成はこれだね。陸貞の原型は大阪のおばちゃん。

 そうそう、高演と沈嘉彦のお兄ちゃんず、最後まで癒し系のいいお兄ちゃんでした。

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で、演職員表。

角色演员配音
陸貞趙麗穎劉露
高湛陳暁張杰
高演喬任梁姜広涛
蕭喚雲楊蓉金雁
沈碧唐艺季冠霖
王?姜鴻邱秋
何丹娘呉映洁乔诗语
婁昭君劉雪華晏積?
婁青蔷張可颐李世栄
杜衡金巧巧李金艳
周太妃恬妞?幽?
高湘李依暁阎萌萌
沈嘉彦李彦希辺江
沈嘉敏习雪唐小喜
陸賈岳跃利
楊姑姑劉一禎
徐显秀高雲翔
李誠韓棟厳明
琉璃郭萱
玲瓏劉佳媛
琳琅余心恬
高忠周紹棟

導演: 李慧珠 邓偉恩 梁国冠 
編劇: 張巍 
制作人:于正 
監制: 馬田 
出品人:穆暁穂 

蘭陵王 その2

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12~46集 (-"-)

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 やっと見終わりました。というか、正直言うと途中相当量早送りで見ました。

 この蘭陵王、評判が二分されているそうですが、私的には全く「好みに合わない」ドラマ。

 公平に見て、主役の馮紹峰@蘭陵王、林依晨@楊雪舞、陳暁東@宇文邕の三人をはじめ、俳優陣もなかなかの顔ぶれ、衣装もまあまあ。
 主題曲は五月天だし、スチル撮影は日本の蜷川実花、と話題性をプラス。

 時代的にも、北斉が北周に滅ぼされるという歴史の大きな転換期。

 ドラマ的にもおいしい人物たちがぞろぞろ・・・

 だのに、ちっとも面白いと思えない。

 以下、なぜ迷子さんは蘭陵王がダメだったかというお話。

 
 初めのころは、文句言いながらもまあそれなりに見てたんです。「蘭陵王 その1」の過去記事を見てもらえばわかってもらえると思います。
 その後、雪舞が無事に蘭陵王と結婚できるか云々の騒動が起きて鄭児登場。こういう思いつめた表情のキャラは苦手だよなあと思ってたら、これ以後最悪の展開になってしまった。

 もちろん、迷子的には、です。

 宇文邕に頼まれて、彼の姪の治療に周に行ってしまうとか、結婚前の儀式を嫌って二人で一般庶民ごっこをするとかいうコメディ場面がすぎたら、話はもう鄭児ワールド。

 彼女が雪舞たちにせこせこと嫌がらせをしつづけ、それがどんどんエスカレートしていくというドラマ展開。

 高緯が父親を殺して皇位を簒奪したのも、蘭陵王が国のためになるならと毒酒を飲むのも、周が攻めてくるのもなんもかんもハリケーン鄭児のついでみたいなもん。しかもこのハリケーン鄭児、目的が蘭陵王に振り向いてほしいというだけで、悪党なりのでっかい夢がないw

 鄭児登場とともに、主役がドラマの流れをリードしなくなってしまったんです。鄭児のたくらみにいい加減気づけよとか、なんでそこでちゃんと話をせんのかとか、いらいらしっぱなし。

 だいたいが陸貞伝奇にしても、甄嬛傳にしても、主人公いじめの話はいやというほどあるんですが、主人公たちが決して負けてない。現状を打破するために、どぎつく反撃してる。
 でも、このドラマじゃ、いじめにあっても、悪巧みに引っかかっても、難題を突き付けられても、夫婦そろって耐える、譲る、避ける・・・それで、ようやく途中で鄭児を排除したと思ったら、皇太后リターンズならぬ鄭児リターンズ。

 またそれが延々とネバネバ・・・

 陸貞伝奇で言えば、あの阿碧がずっとでずっぱりでドラマを引っ張って行ったようなもんです。たまらんよ。

 そこへ行くと、北周の宇文邕の方が目的意識をしっかり持って、行動してる。
 流されるままの蘭陵王に比べりゃなんぼかいい男ですわ。
 雪舞にしても蘭陵王にしても、いくらなんでも空気読めなさすぎ。二人でイチャイチャやってる分にゃそれでいいんですが、民が大事だとか言いながら、自分自身が悪者になっても帝位につくとかしないんだもんねえ。

 敵役の高緯が鄭児には純愛だったなんてオチをここで期待してない。はでに戦闘シーン繰り広げて、蘭陵王と宇文邕にぼろぼろにされてほしかったなあ。そうでもせんとすっきりシーンが一つもないじゃないか。

 結末まで行っても、誰一人得をした人間は存在せず・・・ただまあ、きっちり結末ついてたのは中華ドラマでは貴重かも。

 この手の昭和レトロな昼メロが好みの人には、できのいい脚本だったんでしょうが、そういうの大嫌い人間にはとても耐えられなかった・・・

 いっそのこと、鄭児をヒロインにしたピカレスクにしてしまえばよかったのよ。

演員表
角色  演員配音
高長恭  馮紹峰張震
楊雪舞  林依晨
宇文邕  陳暁東王凱
高緯      翟天臨
安王  胡宇崴陳浩
韓暁      魏千翔
鄭児      毛林林季冠霖
高湛      何中華
楊堅      韓棟趙毅
宇文神挙    王崢趙毅
楊士深  李東翰

・制作人:呂超
・監制:陳玉珊;馮紹峰
・導演:鐘澍佳;周暁鵬
・編劇:呉至偉;黄継柔;陳建豪;江孟芝

紅楼夢(2010年版) その1 

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1~14集

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 絶対に好みじゃないなという確信はあるわけですが、蘭陵王みたいにスタート時点でへんな期待をすることもなく、覚悟を決めて「女性向きドラマ」とやらにとりかかりました。
 ちなみに80年代バージョンはDVD一枚目で敗退・・・

 この2010年版の紅楼夢、なかなか評判はよかったんですが、中文版で見る語学力とモチベーションにはかけていたんで、ちょうどいい機会ととりかかりました。

 いやあ、けっこう興味深く見てます。

 解説書のたぐいは何度か目にしてるんですが、紅楼夢そのものは何年も前にざっと読んだきり。ということは、ほとんど忘れてるということです。

 なにしろ登場人物がいっぱいいるんで、覚えきれるわけない。

 原作至上主義でドラマを作ったという話は耳にしてましたが、ずらりと並んだ専門家らしき皆さんの名前。圧倒されそうになりましたが、残念、誰も知らんw

 日本のテレビで見てる人もまあ大概同じようなもんじゃなかろうか。毎回登場人物の紹介とかついてるしw

 長大な原作をたった50集にまとめてあるんで、わりにテンポよく話が進んでいくのも安心感。

とまあ、肩の力を抜いて・・・

  画面はとにかくきれいです。

 衣装も、セットも、豪華絢爛。メイクやきっちりセットされた髪型や髪飾りも美しい。ついでに食べ物も豪華絢爛。

 だいたい三世代にわたる人たちが登場するんですが、それにふさわしい年齢や貫禄の俳優が集まっています。
楊幂まで、賈宝玉の刁蛮な侍女で出てきてるのにびっくり。演員表をよく見ると張檬や趙麗穎なんかの名前もあります。

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 あのセクシー売り物女優の張馨予まで出てるのかと思ったら、こっちはまったくの別人。張馨予って名前の女優さん、三人もいるんだねえ。珍しい名前じゃないんだ。

 BGMもつぶやき声やため息のような歌声、声明か京劇のような曲調とか、ゆったりと幻想的。控えめだけど、結構目立つ。
 思った以上にCGが使われているけど、紅楼夢という「夢」の話を強調するように画面をぼかしたり、歩く人たちだけを早送りしたりと使い方が効果的でうまい。

 女優たちのしぐさも上品で、繊細。それを楽しむのもいいかもしれません。

 ちょうど賈宝玉と娘たちが怡紅院その他に収まったところ。現実離れした上品で華麗な賈家ワールドが猥雑でパワフルな現実に蝕まれていくのはこれからです。
 およそ生産的なことはなにもしない、できない賈宝玉たち。あふれるほどの金銀財宝に囲まれ、湯水のように金銭をばらまきながら暮らしていても、その価値は理解していない。
 そんな賈宝玉と林黛玉たちの恋愛ごっこと豪華絢爛な画面をしばらくは楽しめそうです。


風中奇縁 その1

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1~6集

 まず、大漠謡で作ったけど、放送許可が出なくて
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 次に、星月伝奇に題名変わって、もう出るかと思ったら、
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 最後に、風中奇縁でやっと放送できたドラマ。
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 題名と共に、ドラマの雰囲気もなんか変わったんじゃ?


 長かったわ~~

 待たされてるうちに、歴史をいじるなというかの国の指示で、霍去病だったはずの彭于晏は衛無忌になってました。実在の人物は軒並み、名前変更ですが、わたしゃドラマが面白ければどっちでもいいです。
 ついでに、実在の人物ではない劉詩詩の瑾瑜/莘月って役名は、もとは玉谨/金玉だったそうです。日本語的には、変わってよかったね。もしも、日本で出すなら初めのはヤバいwww

 で、やっと見た風中奇縁。おもしろいです。

 女一人を男二人がとりあうという三角関係の話というと、なんか個人的猫またぎだった蘭陵王とおんなじ構図なんですが、全然雰囲気が違う。
 彭于晏の衛無忌は、霍去病ですから、皇帝の親戚で名将軍。明朗闊達でヒロインへの感情もまっすぐな楽しい若者。
 胡歌の九爺こと莫循は、高度な医術を身につけた大富豪でヒロインに好意を持っているが、足が不自由なために、積極的に愛情を示さない。胡歌らしいやさしいお兄さんキャラです。
 ヒロインの莘月は、砂漠の狼の群れで育ち、漢人の学者に拾われて、人間の暮らしを学んだ。
 義父の死後、砂漠に戻っていたが、そこで莫循や無忌と出会う。
 やがて、建安にやってきた莘月はまず莫循と再会。彼の庇護の下で、歌舞坊の主となる。
 元気いっぱいな方の劉詩詩です。

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 砂漠の狼女から、大都会にポッと出た金銭の使い方も価値もよくわかってない娘、無一文になって乞食の仲間入り、歌舞坊に売り飛ばされたかと思ったら、売春宿じゃないんだからとそこで身を立てると決意・・・そして、莫循と出会って、主になって戻ってくるというあわただしさ。とうとう皇帝の姉にまでわたりをつけてしまいましたw

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 なんにも知らなかった狼女というわけではない設定ですが、それにしても1,2集のうちに、バリバリのやり手のビジネスウーマンになってしまったのは、どんなもんかと。


 莘月が経営する楽玉坊では、人気を上げるために皇帝の姉夫婦のロマンスをミュージカルにして上演。それに怒った莫循は楽玉坊から手を引くと宣言。それでも、陰に彼女を見守り、伝書鳩で手紙のやり取りを続けている。

 無忌も、宣伝のために皇帝一家のことを舞台にかけたことを心配して、こっちは表だって莘月を援助。

 現段階では、莘月は莫循が好き、莫循も莘月が好き、無忌も彼女が好きだけど、彼女的には「いいお友達」ってところでしょう。相変わらずのネタバレ演員表やらOP、EDを見ると、近々その関係はきしみそうですが。

 もう一つ、楽玉坊に押しかけ就職をしてしまった三人兄妹。兄二人を仕切っている妹は復讐のために皇宮に入ろうとして莘月の支援を受けている。
 その彼女と微妙にすれ違いしてる貴公子役で最近引っ張りだこの韓棟が出てきましたわ。

 と、古剣奇譚の丸っきりの後番組で、同じように週に水木に2集ずつ配信というまどろっこしさ。ある程度ためてから見るつもりなんで、今のところ6集です。

 紅楼夢と並行してゆっくり見るしかないんですが、全34集しかないんで、今年中には見終われそうです。

風中奇縁 その2

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7~11集

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 このドラマ、期待以上におもしろいです。
 男2人に女1人という三角関係って、私的にはおよそ見たくもないドロドロネバネバ昼メロパタンなんですが、おもしろい。

 狼に育てられた莘月がどうしてあっさりと切れ者経営者になったかという理由が判明。

 というか、莘月の過去が明らかに・・・
 今回は、自分のメモ代わりにストーリなぞっときます。間違ってたら、教えてください。


 狼の群れから莘月を助け出した漢人の学者は匈奴の羯族の太子の太傅だったので、彼女は太子たちと共に教育を受けた。だから、孔子も孟子も諸子百家まとめて来いみたいな知識人。
 ところが、一緒に育ってきた烏緯立が太子や義父たちを死に追いやり、自分が王になってしまう。

 莘月は烏緯立に好意を持っていたが、この裏切りを許せず、砂漠を去って、名前も瑾瑜から莘月に替え、新しい人生を過ごしている。

 その烏緯立が同じく莘月と共に育った冒雲珠を従えて、建安に忍んで来る。

 目的は、ずっと困窮する羯族をひそかに援助している莫循に会って、南朝(漢のことらしい)に反抗するため力を借りようとするが、莫循は会うことを拒絶。

 どうも莫循もただのひきこもりの大富豪ではなさそうです。

 衛無忌の友人李将軍は、莘月の助力で、なんなく皇帝の側室になった秦湘が思いを寄せる謎の女だったと知って、大荒れ。韓棟が珍しくまともにイケメンやってました。

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 莘月は、莫循に愛情を深め、子犬のようになつき、愛情を告白するが、彼に受け入れてもらえず、苦しむ。

 その莘月をひたすら愛する子犬のような衛無忌は、あれやこれやと彼女の歓心を買おうと涙ぐましい努力をするものの、受け入れてもらえない。こっちは、悩むより、いつか自分こそが一番の男と認めさせると闘志満々。

 無忌は皇帝の命で、万将軍・・・つまり衛青です、ええいめんどくさっ・・・に従って砂漠に出撃、大手柄を挙げる。
けれど、やっと莘月とのデートをゲットしたと思ったら、彼女は途中で莫循の馬車を見かけて、さっさとそっちに行ってしまう。莘月さん、鬼畜ですw

 寡黙で、思いやりがあってやさしい莫循・・・なんか砂漠の胡族との関わりを持っていて、裏の部分が見え隠れしています。
 莘月には、徹底的に尽くす男衛無忌は、もともと霍去病ですから、兵や人々の人気も抜群な天才肌の将軍。

 莘月は瑾瑜という名で羯族にいたとき、楽玉坊の経営者としての顔、衛無忌といるとき、莫循に対しているときのそれぞれで、コロコロ表情が変わって、どれが本性か見極め難い。

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 この三人のキャラがしっかり立ってるのと、わきの人物たちもくっきり際立ったキャラ設定なので、中文なまかじりにも見やすいわかりやすいということもあると思います。

 劉詩詩は、穆念慈@08射英雄伝とか、若曦@歩歩驚心のようなむっつりした耐えるキャラより、三娘@怪侠一枝梅とかこれみたいなはっきりした性格の役の方がいいとおもうなあ。

 武侠ドラマというわけじゃないんですが、ふつうにす~~っと屋根の上に舞い上がったりしてるのは歴史の改変とかいわれないんですね。なくなったらつまらないから、そっとしていてほしいですけど。
 まったく、登場人物の名前なんかいじってもしょうがないのにねえ、原作はそれで出てしまってるし、キャラそのままなんだから、頭の中で置き換えるのめんどくさい。

 と、文句言いつつ、ゆっくりまったり視聴中です。

風中奇縁 その3

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12~14集

 
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 前半の山場でしょうか。

 ネタの振り方がうまいんだよねえ、このドラマ。
 笛、耳飾り、花・・・・小道具の扱いも達者なもんで、ドラマにメリハリが出ています。

 ただ、秋のバーゲンセールの飾りみたいなビニール製のモミジの葉っぱはなんとかしてほしい。

 莘月がずっと育ててきた金銀花がようやく花を咲かせ、その別名鴛鴦藤を引き合いに「お嫁に行きたい」と莫循にプロポーズ。
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 しかし、莫循は、もっと君を幸せにしてくれる人間がいるはずと莘月の思いを退ける。
 脚が悪いことなんか関係ない、ずっと好きだった、どうして?という修羅場のさなかに、衛無忌が現れる。自分こそが莘月と添い遂げると宣言する無忌、去っていく莫循。

 残された莘月に、自分には鴛鴦藤という名前は教えてくれなかったと怒る無忌。そのうち~だった無忌も自分の気持ちをぶつける。

 莫循に拒絶されて落ち込む莘月、自分が拒絶したにも関わらず食事もとれないほど苦悩する莫循。

 再び莫循に自分の気持ちを告げる莘月だが、どうしてもうけいれられない莫循。涙ながらに二人は別れていく。
 莫循としては、砂漠の王族の血を引くことから砂漠の民への援助をし、皇帝からはそれは見逃すが逆らうなとねじ込まれ、一族の老人からは家業を縮小させるなとねじ込まれ、羯族からは反南朝への支援を期待され・・・と、背負いきれないほどのものを背負わされた自分の巻き添えにしたくないってことなんでしょうが、まあ莘月から見りゃそんなこと関係ない。

 消極的に愛情を示し続けるから期待もされるわけで、煮え切れないと言えばそうなんだけど、いやみはありません。胡歌の持ち味ですなあ。

 衛無忌は、莘月を慰め支え続ける。莫循と二人で食べた長寿麺を、無忌が自分で作って莘月に食べさせる場面なんかなかなかの見せ場でした。
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 しかし、莘月は建安を去って、砂漠に戻ることを決意。
 置手紙を残して、一人去っていこうとするが、それと察した莫循は彼女を探しに屋敷を飛び出す。

 砂漠に出陣していた衛無忌は、軍の力を動員して、彼女を見つけ、強引に自分の幕舎に連れてくる。

 これから、尽くしてくれる男二人に挟まれた莘月が衛無忌の方に気持ちを切り替えていく話になっていくんですね。


 なんせ周三、周四に二集ずつ放送なんで、ゆっくりゆっくり・・・
 放送というか配信よりは少し遅れて、じっくり鑑賞中ですが~~もう、まどろっこしいったらない!!

 それにしても、一気にまとめてみるというか見たい時だけに見たい分だけという習慣がついてしまった今となっては、昔、毎週一話ずつなんて言うアメリカドラマや日本製のドラマなんかをどうやって見ていたのか、もう想像もつかないですw

犀利仁師 その1

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1~20集

 
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 呉奇隆、劉詩詩主演の古装学園ドラマ。けっこうおもしろいよと大陸方面から薦められてたのを、風中奇縁の間に見てます。
 その通り、けっこうおもしろいです。

 英語のタイトルが、Incisive Great Teacherとついていて、IGTだそうで・・・GTOのパクリ?www

 舞台はいつの時代かよくわかりにくいんですが、武則天の時代らしいです。

 皇帝の政策で男女平等を推進するために、史上初の男女共学の学校弘文学院ができた。そこに集まって先生と生徒たちのどたばたコメディ、恋愛ドラマも一つの柱。

 武術の先生として登場する柳傲天は実は皇帝の密偵。女宰相東方婉儿の指示で、男女共学を成功させるためにやってきた。先生なんか向かないとかいいながら、だんだん熱血先生になっていってます。
 文科の先生聶文星は、こちらは男女共学を失敗させ、それ以上の何かを狙っている公孫毅の手下。表面は温厚で紳士的だが、実は…
 それに、柳傲天が先生の採用試験と間違って、比武招親で勝ってしまった相手の路雲霏も、史上初の女先生を目指して弘文学院にやってくる。けど、4年も比武招親やってるってw

 男女共学なのに、男装をして入学した宋文文、婚約を破棄してやってきた美女慕容月、その美女に対抗心を抱く学長の娘、その美女に婚約を解消されたお坊ちゃま范大同、その友人、金がないのに大金持ちのふりをしている金雲国からの留学生。19年も科挙に落ち続けている学生、女先生に大反対の学生とそのとりまき・・・と学生の方も賑やか。

 あれやこれやで、弘文学院の男女共学を失敗させようとする保守派の策略をどう切り抜けていくかというドラマでもあります。
 学校ドラマにつきものの、制服、テスト、カンニング、サッカーなんかもちゃんと扱って、先生と生徒の成長も追っかけてます。
 並行して、柳傲天と路雲霏、これに絡む聶文星、路雲霏の見合い相手李大人、范大同と宋文文という二組の恋愛関係も展開し行きます。まあ、欲張りなドラマです。

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 呉奇隆が制作してるせいでしょうか、李大人にはゲストで霍建華が出てます。

 龍門鏢局ほどのインパクトのあるパロディというわけではないんですが、李大人が四爺と呼ばれているのを聞いた柳傲天@呉奇隆が「あいつが四爺?なら、俺は?」と言ったり、春のシーンなのに突然雪が降ってきてその雪を李大人が袖で避けてやるシーンが・・・もっとも雪でなくて、綿でしたというオチがw
 結婚式に待ったをかけるのは、呉霍共演の刑名師爺のパロディでしょうかね。

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 話のテンポもいいし、呉奇隆も劉詩詩もいつものむっつり演技でなくて、よく表情が動いて楽しい役です。

 范大同は十阿哥@歩歩驚心の葉祖新、宋文文は丹娘@陸貞伝奇の呉映洁の組み合わせで、なんかそれぞれのドラマで同じような位置にいた二人がカップルになってます。

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 BGMに禁じられた遊びとかウィリアムテル序曲とか流れるのは閉口ですが、時折入るアニメーションは出来もよくて効果的に使われているように思います。

 この手のドラマで、唐代にサンバイザーはないだろ的な突込みは野暮でしょうから、気楽に楽しく見られています。

 ただ教えてほしいことが一つ。
 このドラマでは、「教師」の意味で「先生」をずっと使っていて、「老師」という言葉が出てこないんですが、日本でいう「先生」の意味で「先生」って使うもんなんですか?手持ちの辞書じゃわからなかったんで、どなたか教えてください~

犀利仁師 その2

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21~28集

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 ずっと学校が舞台だとだれてくると思ったのか、舞台を学校の外へも拡大しました。

 学校対抗のサッカー試合。
 これが少林足球まがいの大暴走試合。
 とはいえ、あれほどのめちゃはなかったですがw

 その勝負に辛くも勝利した弘文学院チーム、ご褒美に臨時休暇。
 それで、父親の不凡鏢局の仕事をする路雲霏、彼女の父親にサッカーの秘儀を教えてもらったお礼にそれを手伝う柳傲天。
 学生たちもそれぞれに遊びに出かけたり、アルバイトに出かけたり・・・

 結局みんな一か所に集まってきて、幽霊騒動に巻き込まれる。
 チャイゴーのパロディも出てきましたが、くすぐりネタどまり。もうちょっとインパクトのあるパロディもほしいところです。

 柳傲天は米の値段が高騰している原因をリサーチする課題を出す。
 学生たちはそれぞれに調査に取り組むが、朝廷の高官である范大同の父親も慕容月の父親もそれに関与していることが明らかになってくる。
 その後ろにいる公孫毅の存在を知っている東方婉児は、調査の中止を柳傲天に命じる。

 ところが、慕容月が襲われ怪我をしてしまい、これ以上弘文学園に柳傲天がいることは学生たちに危険だと、学園から去ることになる。

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 この間に、柳傲天と聶文星は大々的にチャンバラシーンを展開するものの、お互いにあんたも大変だねえ~学校の先生が本職ならよかったね~と慰めあって解散。
 それどころか学校を去るにあたって、傲天は聶文星にも学生たちのことを頼んでいく。

 学校を去った傲天は姑姑と呼んでいる東方婉児のところにいて、悶々としている。

 柳傲天不在の学園では、梁山伯と祝英台の芝居をすることになって・・・というところ。

 親と子が対立する構図になりそうな今後、実は女だという宋文文の正体はいつ暴かれるか、などこれからの展開も賑やかそうで楽しみです。

 けど、いくら史上初の男女共学の学校を潰したいにしても、朝廷の大物たちがいちいち一学校のサッカーの試合やら奨学金のための試験やらなんやらに雁首揃えて現れたり、陰で大陰謀をめぐらせたりするのが一番けったいで笑えますなあ。

 ヒロイン路雲霏@劉詩詩は、かわいいですが、厚化粧の女学生たちの方が年かさに見えてしまうのは困ったもんですw

 こっち見てる間に、風中奇縁の方も10集分以上ストックができてきたんで、大幇会終わったら、また視聴再開する予定。それまでに全部クリアはちと無理そうですが、途中で投げ出さずにすみそうです。
 実は裏で、投げ出した中華ドラマ多数。当たり外れあるもんね~あたりは貴重だわ。
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