1~24集(大結局)
酔玲瓏が進まないとか言ってたら、姐さんそれよりこっちがあんた向きとあっちこっちから薦められたのがこの河神。
はい、みなさんがおっしゃる通りです。こういうテイスト大好き。
でも、ちゃんと最後まで結末つけて大結局だったからもっと好きだ~~最近こういうの多いのよね。多分こういうのの最初はアメリカの連続ドラマのダラスあたり?CSIでも派手に次期に興味引っ張ってたっけ。
ただ、ああいうのは半年後とかには必ず続きがあるというのが前提で、その保証なしにぶつっとやられると、こっちもブチ切れそうになってしまうわけです。
それはさておき・・・
話の舞台は民国時代の天津。
タイトルの「河神」と聞くと、日本人はまず河童とか水妖の類を連想するのですが、ここでは水死人を引き上げ、祀るのを専門にしているある種の専門家のことを表しています。
この「河神」の師父の元にいる「小河神」と呼ばれる郭得友が主人公。
彼には子どものころから一緒に育ってきた巫女の娘顧影という女友達がいる。この二組の親子の生業がそれぞれ怪しげなものを相手にする巫女というか呪い師的なもの。
これに対して、埠頭を仕切っている丁家の若旦那丁卯は、家業に関係なくアメリカで法医学を学んできたという「科学万能」人間。父親が水死して、家業を引き継ぐことになる。
もう一人、こちらも天津の町を仕切る有力者の娘なのに、新聞記者をしてる肖蘭蘭。
この四人の若者が主人公グループで、突然川に浮かんだ100人もの水死体の謎を探るところから、天津の町をわがものにしようとする魔古道という集団と対決するところまで。ゾンビ化した死体、人を怪物にする虫、怪しげな魔道の集団に作られた「聖童」、幽閉された謎の人物とか、もういかにもなお膳立てがおいしいw
最近、彼の地で目立つ民国時代のドラマですが、日本で言うと「大正ロマン」的な感じもあるのでしょうか?作りこまれた重厚だけど、キッチュで不気味なレイアウトの中で、おどろおどろしい異様な事件が次々起こり、それに主人公たちが向かっていくのが基本的な展開。
全体としては、魔古道という集団との対決の話です。
法医学を収めた丁卯は、顕微鏡やスリーピーホロウに出てきたような道具を使って検視をし、河神郭得友は水の中なら向かうところ敵なしと言うだけでなく煙を吸うと死者の「遺言」を聞いたり、死を巡る事情を幻覚の中にみたりする特殊能力を持っている。
話の展開やキャラクタの設定だけでなく、主人公たちの衣装も、屋敷なんかのセットも何か非日常的で、一癖ある。
原作が鬼吹灯の天下覇唱というので、それも納得。
この人と盗墓筆記の南派三叔は、ほとんど同時期に盗墓ものを書き出し、たちまちそういうジャンルを確立してしまったわけです。この二人の関係がどうなっているのかとかは知りませんが、同じように古代の墓を見つけては入り込み、ついでに日本軍の残した秘密基地やらなんやらを見つけ・・・という話の流れもあって、さぞかし大変でしょうな~とかいらんこと思っています。
盗墓筆記、老九門の系列と鬼吹灯の系列にこれを合わせてみた感じでは、天下覇唱の方が土着的でくせが強い物語の展開をしている感じです。原作比べてないので、映像化されたものだけで言ってますけど。
どこまでが実際にその土地に伝わってる話でどこからがオリジナルなのか・・・きっちり作りこまれた設定と画面が相当にぶっ飛んだ話に「リアリティ」を与えています。
細部に徹底的に拘ることで、大嘘を形にしてる。
もろに好みなんですよね~そういうの。
とにかく24集分は楽しみました。
ぶつっといいところで終わってます。さっさと続き作れ~~!!以上!!
演員
李現 飾 郭得友 路知行
李現という人は法医秦明で人気の出た人らしいです。配音の路知行、琅琊榜の言豫津の声の人で最近よく見かけるようになってきた感じです。
張銘恩 飾 丁卯 黄斌
老九門の張副官。今度は佛爺的な立場になったw
王紫璇 飾 顧影
陈芋米 飾 肖蘭蘭 路熙然
苇青 飾 張神婆
唐以諾 飾 付来勇 凌振赫
陳剣 飾 魚四
楊曙銘 飾 肖三
梁国栄 飾 胡管家 斉杰
康恩赫 飾 連化青(魔古道首領) 寒
郭九龍 飾 郭淳 郭政建
孫夢泉 飾 胡嬸 祝敏
職員
出品人龚宇
制作人李莅樱
監制 王暁睴
原著 天下霸唱
導演 田里
編劇 劉成龍、楊宏偉