45~60集 徐錦江に癒される
10,11月分で放送に追いつきました。
鴻門之会の後、どちらかというと劉邦サイドに焦点当てた展開で、彭城の戦いで劉邦が大負けして、子どもを投げ捨てて逃げる、呂雉と劉太公は項羽に囚われるというあたりまで。
この展開の中、漢王となった劉邦からの迎えを受けた呂雉が劉邦の愛人母子を同行させなかったり、劉邦の兄夫婦を途中で残してきたりといよいよ本性発揮の感じですが、女同士のドロドロ試合はパスしたい気分。
劉邦とずっと一緒にいた戚夫人もしっかり死亡フラグ立ててます。
というようなことはさておき・・・
徐錦江です・・・
今回、彼は項羽と劉邦の間をフラフラしていた魏豹の役です。
登場した初めはあんまり目立つ役でもなく、地味だったんですが、回を重ねるたびにじわじわと「徐錦江らしさ」がw
魏豹の夫人、薄姫というのは後に劉邦の側室になる人物ですが、この嫁さんがやたらに賢い。
その分、この魏豹、まったくの能無し。
表立ってるのは一応魏豹なんだけど、家来への命令の出し方から、他国とのやり取りまで、全て嫁さんに指示してもらってる。そして、誰もがそれを承知している。
項羽の留守に彭城を落とした劉邦に同盟していたものの、項羽が戻ってくるともうどうしていいかわからなくてあわあわおろおろ。その魏豹に薄妃はさっさと荷造りしなさいと命じて、自分は段取りよく楚軍の装束を入手して着込んでいるという調子。
そんな状況で、項羽軍に殺されそうになって、薄姫に助けられ「お蓉はかしこいなあ~」ならぬ「薄姫はかしこいなあ~」とへらへらっとしてる。
そういう腰の定まらない、情けない魏豹、「まじめな歴史ドラマ」のチャームポイントです。
押し出しがいいのに、そういう情けない役をさせると徐錦江という人はほんとに天下一品ですわ。
ということで、徐錦江押しでした
なんでこうなるかというと、徐錦江の怪演もさることながら、ほかに目を引くキャラがいない。
韓信も地味でキャラが立ってこない。大将軍になったら少しは変わるかと思ったけど、やっぱりキャラが立たない。
劉邦@陳道明、項羽@何潤東は、明らかに項羽の位負け。年齢的にはこのくらいの開きはあるわけですが、項羽があんまり単純すぎるというかステロタイプというか・・・
戦闘シーンは金かけてるなあ~と思うのですが、なんか全体的にアクセントに乏しい感じがしています。
いつものように80集一気に見たら、感じ方も違うのかもしれません。
ともかくあと20集、10週間分です。